テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
放課後、教室。
他の生徒たちは談笑しているが、雷は無表情で机に向かっている。
爆豪が近づいてきた。
「おい、雷。お前、いつも冷静すぎてマジで怖ぇよ」
雷は顔を上げず、ただ視線を向けるだけ。
返事はしない。
「……でもな、感情出してもいいんだぞ」
爆豪は少し笑いながら言う。
「無表情で強いのは分かってる。でもたまには、俺らにもお前の本気とか、気持ちとか、見せてみろよ」
雷は一瞬、目の奥が動く。
表情は変わらないが、心の中で小さくうなずく。
(……分かった。少しだけなら)
「………そうか」
短くつぶやき、肩の力をほんの少し抜く。
それだけで、爆豪はにやりと笑う。
「いいぞ、雷。俺は信じてるぜ」
その瞬間、雷は無表情のままでも、心の中で少し安心感を覚えていた。
(爆豪になら、俺のこと話しても……)
爆豪だけは、俺のことを分かってくれる――そう思えたのだ。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!