りうら「あ゛かま゛るッ゛!!!」
アカマル「グッ、キャウゥ…、、。」
誰がこんな事を!!!なんで、どうして、、。クソッ、銃声は森の方から、絶対許さない。この村に手を出したらどうなるか思い知らせて、、
りうら「…ぁっ、。」
そこには、
りうら「りょうしゅ、さま…???」
領主「おっしぃ~wwww後ちょっとでクリティカルだったのにぃ~ww」
右足を撃たれたアカマルを見て、領主様はケタケタと笑っている。
…何が可笑しい。
りうら「…何の、御用ですか、。」
腕っぷしには自信がある。今すぐにでも殴りかかってアカマルと同じ、いや、もっと酷い目に会わせたいが、それでは村の皆の立場が危うい。これ以上は失いたくない。
りうら「迎えなら、夕方の筈じゃ、」
領主「あ?イライラしてる??まあそんな怒んなってwwたかが犬一匹。許せよww」
りうら「…、、。」
黙って睨み付ける。
領主「おおー怖い!!あ~その事なんだけど、なしになった!!もう上納金も要らん!!」
え???
りうら「…ホントですか??もう、みんな苦しまなくても、、」
領主「だってこの村ァ、‘‘無くなるもん’’。」
…は????
りうら「え、、なんて…???」
頭が真っ白になる。
子供達の幸せは??
この森は??
領主「ここぜぇんぶ潰して、俺の別荘建てようかなぁ~って!ww」
まだ何も、、何も恩返し出来てない…
アカマル「く゛、くぅん、、、」
りうら「…ぁかまる、!。」
弱っているアカマルに急いで駆け寄る。大丈夫。まだ助かる。まだ…
俺がなんとかしなきゃ…!!
りうら「、、どうしてですか…。やっぱりお金が足りないんですか?上納金なら上げてもらって結構です。その分、俺が働きます。腕でも目でも内臓でもなんでもあげますから、だから、村には、皆にはっ!!!」
声が震える。涙も溢れて惨めな顔だろう。だけど、やらなきゃいけない時があるんだ。皆の為なら、なんだってするんだ…!!!
それに領主様だって、そこまでの鬼じゃない!だから、誠心誠意込めてお願いすればきっと…!
領主「やぁだね!!w」
あ、
りうら「そぅかよ……」
ふざけるなよ、何年間も理不尽な額の上納金を支払ってお前らのご機嫌取りしてきた結果がこれか??許せない。
りうら「…あ゛、あ゛あああ゛゛!!!クソ゛ッ゛!!!」
怒りを込めた顔で思い切り領主を睨み付ける。
りうら「殺してやる…!!お前ら皆…!孫の代まで全員ッ!!!」
カチャッ
領主様が銃を構える。
バァンッ!!
りうら「ィ゛ッ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛ああ゛゛!!!」
瞬間、俺は酷い痛みと共に意識を失いかけた。足を撃たれた様だ。が、最後の力で領主の足首にしがみつきもう一度その言葉を発する。
りうら「殺゛じて、、や゛、る…。!!」
ドサッ
数時間後
りうら「……ハッ!!。」
ここはどこだ…??暗い…車に押し込められたのか。
とにかく早く皆に伝えなきゃ、アイツに何かされる前に皆で逃げよう。
…場所は……どうにでもなる。俺が皆を守らなきゃ…俺が…
そうこう考えながら歩いている内に、村の入り口まで来ていた。
いや、走っていたかも知れない。
「キャンッ!!ギャンッ!!…!ギャンッ!!!」
…アカマル???
りうら「アカマルっ!!無事で良かっ……」
りうら「ぁ、?」
真っ赤に染まったこの村は、間違いなく地獄だった。
数多の家が焼き払われ、未だ燃えている家もある。
俺の、家は…?
自分の家はボロボロで、もう人が住める状況では無かった。
…ドアからは、誰かの足と、千切れた指が見える、。
……コロコロ…コロ。
転がって来た血塗れの靴は、
りうら「とぉさっ、、。」
父の物だった。
領主「ははは!!言い気味だぜ!!お前ら恩知らずの貧乏人がぁ!!ww」
ゲシッ
アカマルが蹴られる。
アカマル「ギャンッ!グ、、…キャンッ!!!」
りうら「あかまる…!?」
もうアカマルはボロボロだった。何度も何度も領主様…嫌、このクズに立ち向かったのだろう。
りうら「…頑張ったな。」
ソッと頭を撫でてやる。
村の人々「りうら゛ッ!逃げろ゛お゛!!!!」
そのクズが思いっ切り振りかぶってくる。
ゴンッ!!!
りうら「っ、!?」
頭から滴るのは赤い血。レンガか何かで殴られたのだろう。
領主「商品が勝手に出てきてんじゃねぇえよ!!!w」
りうら「…は?商品?」
領主「お前はこれから闇市かなんかで売りさばかれるんだよぉ!!!w」
…つくづく馬鹿なんだな。
りうら「…好きにすると良いですよ、」
商品にするならば傷なんか着けないだろう?生きれる希望を見せつけてから命を奪う。その時の顔が見たいだけなんだお前は。
仮に本当に売りさばかれようが今ここで殺されようがどうだって良い。
ただ今は、お前を…
りうら「それまでお前が生きていればな。」
‘‘殺す’’