─プロローグ
僕は昔、普通の町で農民として暮らしていた。僕の家はそれはもうほんとに貧しかった。ご飯は食べる日があったりなかったり、でも趣味程度に家の近くにある草や木や花でショーをしていた。幼なじみの寧々と共に。でもこの生活は僕が7歳、寧々は6歳の頃に終わった。
「類…あの人達だれ?」
「大丈夫だよ寧々。」
こんなに荒れて、ボロボロの住宅街にとある方達がやってきた。それはとても綺麗なお洋服で身なりも整っていて…でもそこには1人子供がいた。
この国は経済格差が激しくきっと彼らは王様のような一家だろうなと察した。こんな僕達に何しに来たんだろう。
王様であろう人が僕達のところに来た。
「ねぇ、坊やと小娘、私達の家に来ないかい?」
「……え……。」
「今新入りを探していてね。君らのような、子供が来たら、この先豊かな国になるだろう。」
そして僕と寧々は王様達に保護された。そこは暖かくてまず家にきたらお風呂へと言われた。
「広い…いい匂いする。」
「そうだね。」
その陛下の城のお風呂はとても温かくて気持ちい。お風呂の係であろう人に全身洗って貰った。そしたらフケやアカが沢山出てきた。そっか僕達お風呂入ることも難しかったんだ。
そしてお風呂から上がったらとても綺麗な洋服があった。
「可愛い…!」
寧々はこんなかわいい服を着れたのは初めて、そりゃ興奮するだろう。そしてご飯を貰った。美味しくて、こんな美味しいご飯初めて食べた。
そして僕達は王様の部屋に呼ばれた。
「君ら、ここで働かないかい?」
「「え……。」」
「ここだと前の暮らしよりのうのうと暮らせないけど、前の環境よりはいいと思うよ。……そうだ、君らと歳の近い奴を紹介しよう。」
そこからひょこっと出てきたのはさっき町で見た小さい子。金髪で毛先が桃色にグラデーションになっている。
「息子の司だ。司は次世代の王になる予定だ。そこで、坊や。」
「……類です。隣の子は寧々。」
「類と寧々かいい名だな。類くんに司の支え役を頼みたいんだが。」
え、支え……そんな僕にそんなこと……出来るわけ今まで全く別世界に住んでたのに。
「…よろしくな!類!」
「え…あ…はい。」
寧々にはまだ仕事はない。草木のお世話などは得意だった。あとそこら辺にあった機会操作なども得意だった。
「寧々には…草や花、木の世話を頼みたいな。」
寧々はコクっと頷いた。そして僕達の王家生活が始まる。
コメント
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わ〜!すっごい好き〜!