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若き覇王に、甘くときめく恋を

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若き覇王に、甘くときめく恋を

177 - 第五章 彼と共に育む、真愛の形 EP.1「始まる、二人の新婚生活」⑰

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2025年05月26日

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「……好き? 私のこと……」


高まる息の下から問いかける。


「ああ、君を、とても……はぁー……」


時に荒くなる息づかいに掻き消された語尾を、


「言って、最後まで」


伝えてほしいと彼にせがむ。


「とても……とても、君を……」


再び途切れた声の代わりに、深いキスが唇をさらう。



「とても君を、愛している……。いくら言葉にしても、言い尽くせない程に……」



想いの込められた言葉が、いっそ身体を追い上げると、つま先からじりじりと甘い痺れが這い上がって、いつしか蕩けそうな陶酔の果てに達した──。


二人で身体を寄せ合い、互いの温もりを感じながら眠りにつく。


今日も穏やかに一日が過ぎていく幸福感を、彼の胸に抱かれて思う。


「……幸せ」


浅い眠りの中で、口をついた呟きに、


「ああ、私も幸せだ……」


彼が応えて、私の身体を強く胸に抱きしめる。


規則正しく聴こえる心音は、穏やかな眠りに誘う、さながら子守歌のようで……。


彼との時は、醒めやらない安らぎに満ち溢れて、この先もずっと続いていくに違いない、愛しき日々を夢見た。

若き覇王に、甘くときめく恋を

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