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「・・・まただ」
ルフィくんが元の世界に戻ってから、一人の生活。
元の生活に戻っただけなのに違和感があるなんて、どれだけ彼に侵食されていたんだろう。
その証拠に今、二人分の夕飯を作ってしまった。
(・・・食べ切れるわけないじゃん)
苦笑いを浮かべ、ラップをかけて冷蔵庫へ。
「・・・あー、やっぱ食欲ないや・・・」
ソファにごろんと寝転がる。
寝不足だし食欲不振だし、恋愛にここまで振り回されるとは。
「・・・失恋したわけじゃないのにね」
彼からもらったブレスレットに目をやり、苦笑いを浮かべた。
服やら靴やら、ルフィくんの物は全てそのまま。
(今何してんのかな・・・)
仲間と釣り?それとも海軍と戦ってる?
腕が伸びたり膨らんだりするとこ見てみたいなぁ。
「・・・もう既に会いたいんですけど」
待ってろって言われてもさ、いつになるかもわかんないじゃん。
例えババアになろうと待ち続けてやるけどね。
(・・・まさか自分が年下男子に翻弄されるとは)
ダンディなちょいワルおじ様に憧れていた青春時代が懐かしいよ。
正反対もいいとこだ。
無邪気で、穢れを知らないようで世界の色々な部分を知っていて。
馬鹿みたいにたくさん食べるし、ていうか馬鹿だし。
可愛い顔して力強いし、筋肉だって人並み以上。
甘えてきて可愛いかと思えば突然、年相応に触れ合ってくるし。
何の根拠もないのに、ルフィくんが言うとなんでも出来そうになる。
「・・・キリがないや」
好きなとこ挙げてくと。
ベッドに倒れ込み、そのまま眠った。
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コメント
1件
ありがとうございやっす。。(T ^ T)