コメント
2件
今回もとても楽しく読ませていただきました!✨迫力のあるかっこいい展開にテンション上がりました!✨✨
episode9
前回の最初の続きです
所夜side
今日の任務はとある森の奥底。
人気が少なくて何時もよりも厄介だ。
なのにこんな日に限ってこの子を連れてきてしまった。
一応、自分の身分や自国の事は全て話したし
自国に頭を地面に擦り付けて頼み込んで何とか許可取れたけど。
でももう少し人気のあるところにした方が絶対良かった。
何故かって?もしウイルスに感染しても助けが呼べるから。
まあいいです。とっとと終わらせましょう。
数日間で、ブライドに基本の動きや戦闘の仕方はしっかり教えこんだ。
吸収が思ったよりも早かったので、どんな力を見せてくれるか少し期待してる自分がいる。
「ブライド。ここから先は何時どこでウイルスが出てくるか分かりません。一時も油断しては行けませんよ。」
「わかってるよ。もう既に警戒心は上限突破しているしな。それに、お前がいるなら大丈夫だろ。」
「む、期待されると少し嬉しいものですね。」
「、?そうか。」
「ああ、別にこれには個人差がありますのでね。気にしないでください。」
「……別に気にはしていないが。」
ブライドside
予想よりも数倍暗い。この森は割と山奥の方なので、霧が若干かかっている為、視界は狭い。
でも、所夜は平気そうにしている。大妖怪ってそんなものなのか。
でも、気配の探知は私の方ができる自身がある。
ん?なんとなくだよなんとなく。
っと、北西に3匹。南西に5、6匹ってところか。
あ、北西の奴らこっち近づいてきたな。
すぐに武器を構え、刃先を敵の方へ向ける。
所夜に言われた事を思い出せ。敵を殲滅しろ。
「いいですか?ウイルスは人間相手にはとても強い生物です。」
「出来ればで良いですが、戦闘中はできるだけ息を止める事。」
後ろに回ったな。上等だ。10秒で終わらせてやるよ!
息をとめ、ウイルスの1つの急所を刺す
そしたら、砂のようにサラサラっと消えた。
まだあと2匹いる。気を抜くな
「1匹始末したら、もう何匹かは大体後ろを取ろうと動きます。あなたは更にその後ろを取れば良い。簡単です。」
言った通りだな。所夜。
2匹とも、まんまとかかったよ。
これで3匹討伐。まだ南西に残っている。
おっと、所夜が向かっていたか。
所夜side
思ったより動きが良い。少々甘く見ていた。
10秒足らずで北西の敵を始末するとは。
気配にはブライドの方が先に気づいていたみたいだし、動こうとしたらもう終わっていた。
まさか、あんなに戦闘が得意だとは。まあ元兵士だから期待はしてたけど。
とりあえず自分の空間を開き、中へ入る。
中からもう一度空間を開ければ、あっとゆう間へ南西へ到着。
(イメージしずらければ、お使いの検索アプリで「八雲紫 イラスト」で検索すればわかりやすいのが出ます!てかそのキャラの能力結構かじったので、「能力」に置き換えても出てくると思います!)
これが所謂私の能力って奴です。もう心置きなく使えます。
目の前には既に見慣れたウイルスが5、6体ほど。
すぐに空間を開き、弾幕を打つ。弾幕に意識を撮らせている間に、鎌で急所を切る。
とりあえず3匹。
が、残り2体ほどは毒入りの弾幕で死んだ。
ざっとこんなもんです。
また空間を開き、元いた場所へと戻る。
ブライドside
所夜が途端に瞬間移動をしたと思いきや、5秒で帰ってきた。
流石経験者。処理の速度が迅速だ。
「早いな。」
「もう何度もこれの繰り返しです。さすがになれました。」
「まあ、流石と言うべきだな。」
他愛もなく、昼飯の話やオブサーバーの上司の愚痴を聞かされていたら嫌な気配がした。
「なぁ、お前感じるか?この気配。」
「えぇ、物量的には100、と言った所でしょうか。」
ものすごく嫌な気配。1匹1匹の気配は先程のウイルス達と同じ。
だが、こんなにも数になるとこうも恐ろしくなるのか。
気配の方へ走ると、やはり相当な数のウイルスがいた。
居るだけで不快になるこの匂いと姿。強く武器を握りしめ、前に出ようとする。
が、それを止められた。
「おい、!なぜ止める!」
「早くあいつらを倒さないと、民間市民に被害が!」
所夜side
あら、もうウイルスの性質を理解したように喋りますね。
知っているのと理解しているのとでは大きく違うんですよ。
ウイルスは、まとまって束になるとその場にいるだけで気分や体調が優れなくなるんです。
病み上がりの貴女を、この場で戦わせる訳には行かない。
だから、驚いた顔されても止めますよ。
にしても、こんなに多い敵、ちと久々ですね。
「ブライド。私から少し離れてください。」
「はぁ、?」
「いいから早く。見せてあげますよ。私の能力による術を。」
ここまで数が多いと、弾幕と鎌だけでは時間がかかる。
手短に終わらせたいこの状況、術を使った方が手っ取り早いと判断。
さぁ、目に焼き付けてくださいね。2000年以上生きた大妖怪の力!
「情報の国を収めし神よ。今こそ我が元にある能力を開花させよ。」
「蘇生 封印されし大空間!!」
ブライドside
目の前にあったウイルスの砦は、一瞬の内にして粉々になった。
離れていろと言われたので、少し遠くから見ていたが、、、
確かに、あれの傍にいたら巻き込まれていたかもな。
「おいおい、なんだよ今の。」
「これが、大妖怪の力ですよ♩」
「ったく、今まで私の前で能力を使わなかった理由がわかったよ。」
「今までっていっても、まだ私たち出会って1ヶ月程度ですがね。」
「1ヶ月は長いだろ。」
そんな雑談をしていると、先程の砦があった場所から1人の少女が降りてきた。
「へぇ〜!貴方すごいね。あれを一瞬で粉々にしちゃった。」
「でも残念だなー、時間かけて集めたのに、また集め直しじゃん。」
何言ってんだこいつ。
「……貴方は?」
所夜が口を開く。それに少女が応える。
「あたし?あたしはあれを集めた」
「小さい神様、とでも言っておこうかな。」
「なるほど……通りで手応えが無いわけです。」
「あの大量のウイルスを、よく集めましたね。」
「ふふん、神様を舐めてたらダメだぞ。」
「名乗ってなかったね。ごめんなさい。」
「あたしの名前は音ノ映矢輝。映矢輝って読んでくれたら嬉しいなぁ、?」
「私は所夜千夜。呼び名はご勝手に。」
「私はブライド・エモーション。私も呼び名は好きにしろ。」
「じゃぁ、千ちゃんとエーちゃんだね。」
「多分どっかでまた会うけど……一旦じゃあね。」
そう言うと、映矢輝と名乗った少女はコウモリのような翼を広げて飛んで行った
「おい待て、!」
そう訴えかけても戻ってくる事はなかった。
「……行っちゃいましたね。」
「大丈夫。ただのよくあるイタズラですよ。」
「帰りましょう。今日は術を使って疲れたのでね。」
「……そうだな。」
ふーん、異世界の大妖怪と百年前からのテレポーター。
「うふふ、あたし2人のこと気になっちゃった♩」
翌日
ブライドside
どうでもいいけどブライドsideって語呂いいですね。
あの森の任務からまたもや数日後。
順調に任務にも慣れてきたので、1人でも時々行くようになった。
こういう仕事は報告書が必要なイメージだったが、そこは情報の先進国。ウイルスを倒したら直ぐにその情報が本部に行くため報告書は要らないのですごく楽。
意外と給金も入るし、割といい仕事だと思う。
今日は珍しく暇なので、部屋の掃除をしよう思い窓を開けたその瞬間。
ピロン、と任務用に与えられた端末から緊急司令が入る。
内容は、都心でウイルスを使って暴れている者がいるので、見つけ次第即攻撃しろ、という内容だった。
あいにく、今日は所夜が自国の方で用事があるらしく、私だけで向かう事にした。
まあ、どうせあいつすぐ来るだろ。
場所へ到着すると、そこには以前あった少女がいた。
「あ、!来てくれたんだ、!エーちゃん久しぶりだね!」
なんとウイルスをばらまいて暴れていたのはその少女。
直ぐに戦闘の体制に入る。
「あれ、もしかしてあたしの事覚えてない?」
「ああ、悪いが微塵も覚えていないよ。」
「酷い!音ノ映矢輝だよ!!」
「別に私はお前の名前を再確認しに来た訳では無い。」
「今すぐにウイルスを止めろ。さもなくば刺す。」
「えー?いいじゃん!今みんな逃げちゃって誰もいないし。」
「そういう問題ではないんだよっ、と!!」
そう言って、映矢輝と名乗った少女に小型のナイフを投げる。
「早いね。今の当たってたら動きが2秒は止まってたかな。」
こいつ。
精神も肉体年齢も恐らく10代弱。
なのに正確に避けたな。結構早く投げた自信あったが。
「でもつくづく酷いなぁ、不意を着いて攻撃してくるなんて。」
「……だったら、今すぐウイルスを止めるんだな。」
何度も愛武器の刃先を刺すが、どれもいとも簡単に避けられる。
「いいねいいね、!その調子でどんどん攻撃してよ!」
「チッ」
イラッときたので、少し本気を出して一発刺す。
「いったぁ、あたっちゃった、」
「まあでも……」
腹部を刺したので、最初は腹部から出血していた。が、
すぐに出血は止まった。さすが、小さな神様だな。
「よし、!じゃあこっからはあたしが攻撃する番!」
「はぁ?」
「ぇー?えーちゃん知らないの?順番こって言葉!」
「知ってるに決まってるだろ。お前のようなガキではない。」
「力は知らんが、知識では私の方がお前よりも上だ。」
「神だかなんだか言ってるが、人間の力をそこまで舐めるなよ。」
「人間を甘く見てると、お前なら死ぬぞ。」
「……^^」
「よーしよーし。そこまで言うならガキの力見せてあげるね。」
「えーちゃんも、神の力舐めない方がいいよ?」
「さぁどうだか、見た目もそうだが、小さい神ならば力なんてそうでも無いだろ。」
「うーん。舐められてるねぇ。いいよぉ。じゃあ遊んであげる。」
「神の事を舐め腐った事、後悔してももう遅い」
「お前はあたしに逆らった。それだけの理由でお前を地獄に落とす。地獄の神の力、しっかりと味わうが良い!!」
音ノ映矢輝(おとの はやて)
種族 地獄の神
性別 女性
年齢 不明
所在 地獄
強さ ☆4.2
なぜか千夜とブライドの事を気に入っている。
あとがき
ついに千夜の年齢が明らかになってきましたね。
2000年以上生きているのは確定という事です。
そしてまたもや新キャラ!
強さ的には、ブライドよりかは小数点以下大何位の差で強いです。
地獄の神、という種族ですが、地獄にはもう1人、ど偉い種族がいらっしゃいますよね!
それが映矢輝の過去に繋がっていきます!映矢輝ちゃんのご活躍をお楽しみに!
あと、後々ですがブライドや千夜の過去を洗いざらい書いていく予定です!
あと所夜side多くてごめんなさい!所夜設定と人格的にすごく描きやすいんです!(言い訳)