コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
菜々子先輩が目をキラキラさせている。
菜々子先輩には一弥先輩がいるのに…
『本宮さんのこと好きなんですか?菜々子先輩』
興味津々に梨花ちゃんが聞いた。
『やだ梨花ちゃん、やめてよ~本宮さんみたいな秀才イケメンの御曹司が、私なんか好きになってくれないわよ~』
菜々子先輩が、梨花ちゃんの肩をちょっと押しながら答える。
『ごめんね。ちょっと外すわね』
菜々子先輩が席を外した。
『恭香先輩~菜々子先輩は絶対本宮さんのこと好きなんですよ。あれ、謙遜ですよね。本当はすごく自信あるんですよね~』
梨花ちゃん、可愛い顔して言い過ぎだよ…
『菜々子先輩は…美人だからね。みんなに好かれるよね』
『でも、なんか自信家で嫌な感じです~』
『そのくらいにしときましょ』
『は~い』
私は、仕事の話に戻した。
菜々子先輩は、一弥先輩が好きなんだよね?
まさか…朋也さんのことも…?
でも、あんな美人に告白されたら、朋也さん…
絶対に嬉しいよね。
そうだよ…
私は、朋也さんに告白されたわけじゃない。
ただ一緒に住んでて…
ただ守ってくれて…
妹みたいなものなのかな。
朋也さんも、菜々子先輩が好きなのかな…
梨花ちゃんだって、すごく可愛いし…
夏希だって綺麗。
考えてみたら、ううん、考えてみなくても、みんなで並んだら一目瞭然。
私が一番右。
左から並んだ右端…
たいしたことない顔。
向こうで英語で会話する朋也さんの横顔は、あんなに綺麗なのに…
モデルみたいな朋也さんと、私が…
釣り合うわけないんだ。
ずっとずっとわかってる。
それはわかってるけど…
なのにどうして朋也さんは、あんなに私に優しいの?
あそこまでして守ってくれるの?
やっぱり妹みたいなの?
本当に…よくわからない。
自分に…
いったいどうやったら自信って持てるんだろう…