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翔太 side
蝉がうるさい。朝から忙しなく鳴き続けている。外を見ると朝9時だと言うのに、既に太陽は高い位置まで登り日光を避けようと人々がビル影をなぞりながら歩いている。スヤスヤと眠る亮平の首筋には暑いのか汗が光っている。
スマホを見ると康二の帰国がグループ内のメッセージツールで確認できた。それぞれに〝おかえり〟と返信してある。俺と亮平だけまだ返事をしていない。
翔太📩『康二おかえりお疲れ様』
すぐに既読がついて〝ありがとう〟が返ってきた。
亮平を突くけど全く起きない。よくこれで金曜日早起きできてるなと心配になる。
今日は午後からグループ仕事だから朝はゆっくりだ。ちょっとイタズラしたくなって布団に潜り込む。そっとズボンを下ろすと亮平の熱茎を口に含んだ。驚きの声が上がった。
亮平💚『ヤァッ////誰?何?コラ翔太!何してるの』
翔太💙『ん?食べてる』
亮平💚『バカやめなさい』
ふふっ慌ててる亮平はすごく可愛い。寝起きで頭が回らないのか言葉にできずにジタバタしてる。何だかんだ結局昨日は亮平を口でイカせてあげれてない。絶対に折れるわけにはいかない。
翔太💙『はぁ〜い落ち着きましょうねぇ〜すぐ気持ちよくなりますからねぇ〜』
亮平💚『ンンンンッやっ///あっ離して…ンッ』
朝一にしては刺激が強すぎたようで、先走りが溢れ出ている。舌で舐めると亮平のグーパンチが飛んでくる。布団越しだから痛くないけど・・・うざい。
たまらず布団をベットの下に落っことして、掌で先端を擦ると気持ちイイみたいで可愛く鳴いてる。
亮平💚『んっあっ、あっ////もう…やめて』
翔太💙『可愛い亮平大好き//お口でイッテ…お口に出してね』
上下に手で扱きながら口に含み吸い付くと、ドクドクと脈打つ屹立から放たれた白濁を口内で受け止めた。亮平に舌の上の白濁を見せると、ゴンッとグーパンチを喰らった。同時に飲み込んで咽せ返る。
翔太💙『ゴホッゴホッ…何するの』
亮平💚『下品な事しないの!』
〝痛ったぁ〟と言って頭を摩ると心配してくれるのかと思いきや反撃にあった。
追い剥ぎにあうと四つん這いにされ太腿を掴まれるとそのまま隘路を舐め回し、指を挿れた。
翔太💙『ヤダヤダやめて…離してやん//やっ』
何がそんなに楽しんだよぉ恥ずかしいし気持ち良すぎて変な声が出ちゃう…
亮平💚『知ってるんだから気持ちイイんでしょ?翔太の気持ちイイ場所知ってるんだから』
翔太💙『ヤダもう気持ちイイから…おしまいにして、あん、あんヤッごめんなさい///』
仕返しとばかりに気持ちイイとこばかりを弄られて膝がガクガク震える。益々気を良くした亮平は自身の屹立を挿入した。両腕を掴まれて膝で立つと、奥まで突き上げてきた。
翔太💙『ンアッ…リョ////…ムリ』
亮平💚『えっ?何?』
翔太💙『優しく…し、て』
亮平は面食らった顔をして〝ごめん〟と言うと慌ててモノを抜いた。
亮平💚『ごめんね…痛かった?俺恋愛に向いてない…』
翔太💙『どうして?そんな事ない向き不向きなんてないでしょ?俺が亮平好きなの。エッチしたくて好きなんじゃないよ?その…上手く言えないけど延長線じゃない?エッチって』
亮平は〝翔太がどうして欲しいかとかよく分からなくて…〟そう言って俯いた。
翔太💙『ごめんね////顔が見たかったの亮平の。そう言えば良かったね。続きしてもらえるかな?』
不安なのはお互い様。
男同士の…普通じゃない俺たちは普通の〝愛〟に枯渇している。〝好きだ〟〝愛してるだ〟に一喜一憂して少しの違和感や少しの心のズレに敏感だ。
互いに身体を求め合うのはそれを払拭するための行為にすぎない。
〝好きの向こう側って知ってる〟アイツの問いの答えがもうすぐそこまで見えてる。〝愛でしょ〟そう言った俺に〝そう言うと思った…〟と言って別れを告げられた…辿り着けそうなところまで来ているのにちゃんと見ようとしてないのは自分自身なのかもしれない。
亮平💚『じゃぁ…続きは…どうして欲しい?』
亮平は嫌なことはしないように努めている。俺を手放さないように?嫌われたくないから?そのどの理由も俺のことが好きだから招いている事だ。
俺が康二の事を話せなかったみたいに亮平もまた俺を思って無理してる。
翔太💙『ごめんね亮平の顔みたい。それだけあとは好きなように抱いて…大好きだから亮平気持ちくして』
手を伸ばした先に亮平が居て微笑んでいる。それだけで幸せ。こんな事って〝奇跡〟でしょ。運命の人なんてそう簡単に巡り会えない。アイツからの質問に答えられなくても、俺は〝素敵な人に巡り会えた〟と〝今とっても幸せだ〟と言えるほどに亮平を心から愛してる。
仰向けになり亮平を見上げると、持ち上げた両足にキスを落とした亮平は後孔に自身の熱塊を挿入すると優しく律動を繰り返す。外は相変わらず蝉が鳴り響き真夏の暑さが寝室の室温を上昇させる。亮平の額からは汗が流れ出て艶っぽさを醸し出している。
結合部から伝わってくる優しさを感じながら互いに絶頂を迎えて達した・・・
辰哉💜『なべと阿部ちゃん疲れた顔してないか?』
結局盛り上がってあの後2回もエッチしちゃった俺たちは時間ギリギリに事務所に到着した。朝から何も食べていない俺たちは事務所に置かれたおやつを部屋の隅で食べている。〝亮平リスみたいで可愛い〟こっそり耳打ちすると〝どっちがよ?〟と言われ小首を傾げた。
今日は新曲の振り入れと、プロモーションの打ち合わせだ。暫くするとお弁当が配られ無心で食べる。
辰哉💜『何2人して腹減ってたの?まさかまだ2人で暮らしてるわけじゃないよな?』
何で今日に限ってやたら察しがいいんだコイツ。
翔太の引っ越し騒動から数日間亮平の家に泊まり、その後は新居に引っ越した事になっている。
亮平💚『そんな訳ないだろ。いつまでも居てもらったら困る』
辰哉💜『じゃぁどこ引っ越したんだよ?誰も知らねぇのおかしくないか?おい、なべお前なんか隠してるだろ?』
俺がどこに住んでようがどうでもいいだろう。皆んな…正式には事情を知らない3人だが、なぜか興味があるようで詰め寄られた。適当に港区とか言っとくか?家まで来られても困るし…
照💛『どこだっていいだろう。振り入れするぞ。2人は体調大丈夫なの?具合悪いなら言えよ』
ひかるぅ〜助かったよ。
亮平と目が合って思わずにやけてしまった。
康二が近づいてきて〝ヨダレ出てんで顔引き締めとき〟と言われるまで自覚がなかった。
床に座り身体を伸ばす。まぁ運動はしてきたので軽めのストレッチをする。いつの間にか佐久間が隣にいた。
大介🩷『やり過ぎて疲れたって顔してる』
翔太💙『!!!』
大介🩷『図星かよ…お熱いねぇ…お前具合悪いの?顔色悪いぞ』
何で今日は皆んな勘がいいんだ。変なドキドキをずっとしている。〝隠す必要あんの?お前達?〟そう言いながら手を伸ばした佐久間は〝お前熱あんじゃねえの?〟そう言っておでこを触ろうとしている。いつの間にか亮平が隣に居てびっくりする。
亮平💚『触らないで!それに、言う必要性を感じない』
大介🩷『守る事になるんじゃない?』
〝何から?〟〝何を?〟〝誰を?〟亮平の質問は照の開始の言葉で掻き消された。ムクリと立ち上がると佐久間が〝翔太、靴紐解けてるぞ〟そう言って結び直してくれる。亮平の顔を横目で見ると少しムッとした表情をしたのが分かった。
涼太❤️『3人とも集中しなさい。ケガの元だよ』
全てをお見通しの涼太。
翔太💙『流石涼太、ねぇ今日もご飯食べに行っていい?』
〝そこ話してると怪我するぞ〟照は怒った表情をしながらこちらに向かってズカズカと近寄ってきた。〝翔太くん居残りレッスンしたくなかったらちゃんとしなさい〟目が笑ってなくて怖かった。
皆んな周りでクスクス笑っている。こんな状態で集中出来るはずはなく、なかなかダンスの振りが入らずに何度も照から怒られた。しかも右足を捻挫したっぽい・・・かなり痛い。
散々注意を受けた末の結果に、とても〝痛い〟なんて言える状況ではなかった。
照💛『じゃぁ今日はここまで。各々練習するように』
良かったぁ…終わった。
振り入れに時間がかかり打ち合わせは後日となった。
蓮 🖤『すごい汗だねしょっぴー大丈夫?』
翔太💙『えっ?あぁサウナよく行くから発汗良いんだよ』
〝右足大丈夫?〟何で皆んな気付くんだ?俺が驚いた顔をしていると、蓮は無邪気な笑顔で微笑むと〝色々とダダ漏れだよ幸せそうで良かった…足お大事に〟そう言って俺の腕を数回撫でて去って行った。撫でられた右腕に蓮の感触が残った。
大介🩷『顔赤いぞ?』
〝あえっ?そっそんな事ない〟確かに顔が熱い。と言うか全身が熱いかも。捻挫したせいかな?辺りを見回して亮平を探した。居ない…
大介🩷『亮平なら次の仕事に向かったぞ』
翔太💙『えっ?仕事だったっけ?』
大介🩷『お前把握しとけよな。この後2本仕事入ってるぞアイツ』
沖縄帰りでまだ疲れてるのに亮平に無理させちゃった事を反省する。おまけに亮平の仕事のスケジュール全く分かっていないし。
続々に皆んなが帰っていき、佐久間と2人きりになってしまった。〝サウナ行かねえか?その後飯でも?〟汗を拭いて立ち上がると右足に力が入らないうえに、何だか身体がぽわぽわした。佐久間に返事する前に、フラフラと蹌踉めき佐久間に支えられながら床に崩れ落ちた。
大介🩷『おい?何…熱あるのか?』
翔太💙『いや…捻挫』
大介🩷『熱もあるだろう?世話の焼ける奴』
〝すいません…〟佐久間の顔がすぐ近くにあって頰に添えられた佐久間の手はダンス終わりなのに冷んやりとしていて気持ちがいい。〝そんな目するな〟どんな目してるって言うんだ・・・柔らかな唇が重なるとゆっくりと離れて行った。〝もっとシテって顔してる〟どんな顔だよ・・・もう一度戻ってきた佐久間に唇を貪られる。少しの隙間に入り込んできた佐久間の舌は手と同じで冷たくって熱を帯びた俺の身体にスルスルと入り込みすぐに気持ちよくなった。
コメント
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好きの向こう側、の質問の相手佐久間じゃないのかなって思い始めてる。考えすぎ?🩷💙
フォロワー200人‼️おめでとう🎉🎉
終わるかと思ってドキドキしちゃいました😭 捻挫にお熱の💙くん、幸せダダ漏れ💙くん。不憫可愛いです。 もう少し見たいです。