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第29話 詮索と初対面
rd side
ベスティエに向かうことに決めた俺ら4人は、早速列車に乗るために駅に向かった。するとどこから聞きつけたのか、アイリスとリリアがいた。
アイリス・シルフィーヌ(ir)
「レウ!お姉ちゃん置いてどこに行くのかな〜?」
レウ・フェルムートン(ru)
「ね、姉さん!?何でここにいるの!?」
ir
「そりゃ可愛い弟の動向なんかお見通しなんだからね!」
アイリスの隣にいたリリアは俺達の方に歩いてコソッと耳打ちをした。
リリア・エーテルワイズ(li)
「実はね、レウさんのつけてる指輪に監視の魔法を入れてあるんだって〜。だから皆がベスティエに行くことも知ってるんだよ〜。」
…ストーカー?何というか…アイリスは弟のレウには本当に過保護らしい。もしかしてアイリスはブラコンなのか…?
ir
「んんっ…。とにかくあんまり危険なことをしないこと!いい?」
ru
「分かってるよ、姉さん。」
キョウ・フローリーヒカイト(ky)
「そういや、何でリリア様もこちらに?」
li
「あぁ〜私はちょっと仕事でベスティエに行くの〜。それで駅に向かってたらたまたまアイリスと会ったから、ここまで一緒に来たってわけ。」
仕事…。そういやナハトも仕事というか用事でベスティエにいるって話だったっけ。
コンタミ・ソフィ・タンザナイト(kn)
「仕事ってもしかして、ベスティエの人達の救護ですか?」
li
「うん、ナハトから連絡もらって医療関係の人手が足りないって〜。でもここも全員空ける訳にはいかないから私が行くことになったんだ〜。」
ky
「確かにリリア様がいれば、医療関係は百人力ですね!」
今、ベスティエは災いの前兆が広がりつつあるって話だった。今はまだ民衆に被害はないって話だけどいつ何が起こるか分からないし…。…あれ?
ラダオ・ヴェルディオン(rd )
「…こんな時にガイストはベスティエに行ったの?」
ir
「ん?ガイストもベスティエに行ってるの?」
その反応を見るに、アイリスもリリアもガイストがベスティエに行ってることを知らないらしい。
ru
「姉さん達は知らなかったの?」
ir
「全然?せいぜい今有給を消化してることくらいしか耳に入れて……。…まさかガイスト、有給使ってベスティエに行ったの!?」
li
「その可能性が高そうだね〜。」
俺達はガイストに関する話を2人にすると、2人はやや呆れ顔の表情で言葉を紡ぐ。
ir
「絶対その婚約者候補を理由にベスティエの災いを調べに行ったわ…。」
li
「貴族の特権使ってるね〜。」
ir
「そんな呑気な話じゃないでしょ…。全くガイストは女性を何だと思ってるんだか。…まぁいいや、レウ達がガイストの様子を見に行くってことでいいんだよね?」
ru
「うん。」
ir
「リリア。」
li
「分かってるよ〜。」
リリアはそう言うと、俺達を包むように抱きしめながら答える。
li
「心配だから、危険なことしないように見張っとけ〜ってことでしょ?」
ir
「うん、私はここから離れられないからレウや第三王子のこと、任してもいい?」
li
「もちろーん!お姉さんが皆を守ってあげるからね〜!じゃあベスティエにしゅっぱーつ!!」
こうして俺達はリリアと共にベスティエに向かった。リリアはゆったりとしたイメージが強いけど、いざとなったら頼れる優しいお姉さん的な人だ。一緒なら一先ず大丈夫だろう。そして俺達も無事にベスティエに到着した。
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md side
散策が終わって今はお昼時。通常婚約者候補と食事をするのは決まって高級なレストランやどちらかの家で取るのが大半。けれど今回会う婚約者候補とは、この街中にある食堂。まぁ食堂は人が多いから苦手だけど、レストランみたいな窮屈な感じはしない。
中に入ると既に婚約者候補は席に着いていた。
ミドリ・ヴォル・カルクハイト(md)
「…お待たせ、しました……ローゼン嬢。」
サイユ・ローゼン(si)
「いえ、改めて…公爵ローゼン家の次女、サイユ・ローゼンと申します。お会いできて光栄です、カルクハイト卿。」
サイユ・ローゼン。本人から紹介があった通り、公爵ローゼン家の次女。長女は王都で店の経営をしているらしい。一方で次女は、勉学に秀でていたらしい。今は獣人について、知見を広め、獣人とより深い交流をしつつ、ベスティエのインフラ整備事業に携わっている。
僕達は昼食を食べ終えるとサイユが話し始めた。
si
「カルクハイト卿、ベスティエの街はご覧になりましたか?」
md
「…あ、はい。王都と同じくらい、賑わってて…それに、思ってた以上に整備されてて…驚きました。」
si
「そう思いますよね。数年前までは無法地帯も多くありましたが、国の政府機関や私が今やっているインフラ整備事業が拡大し続けた結果、王都と遜色ないような風景になったんです。もしよろしければ街案内も兼ねて、私が携わったものを紹介させてください。」
md
「もちろん…です。行きましょう。」
彼女のやっているインフラ整備事業にも興味はあるし、それに僕自身だけじゃ知りえないことを知れそうだし。こういうのは、ガイドみたいな人がいた方がいいよね。かくして僕達は昼下がりの街を歩くことになった。
To Be Continued………
コメント
1件
おお、新展開だね!アイリスの弟への過保護っぷりが凄くて笑ったわ〜指輪に監視魔法とかストーカー級だけど、愛があるから許せる(笑)リリアが一緒に行くことになって「お姉さんが守る」って言うシーン、頼もしすぎる🔥 一方でミドリsideではサイユ嬢との初対面、ちょっと堅苦しいけど公爵家の令嬢って感じで品があるな。ベスティエのインフラ整備の話とか、ガイストの行方も気になるし、次話が待ち遠しい!