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aph/夢主総愛され !!
・夢主は皆の妹枠、恋愛は無いヨ
・なんでも良い方のみ💪💪
・捏造モリモリ
「おぉ……またやっちゃったわ……」
2LDKの賃貸アパート。そのキッチンで、小さな悲鳴が漏れた。
まだ泡だらけの自身の指先を見つめて、食器を洗うことも、水で流すことも中断している。端的に言えば、新しくできたあかぎれを注視しているのだ。
(夢主)は元来、乾燥肌気味だった。 北風小僧の寒太郎とは不仲なので、導入液と化粧水、その他保湿用品に支えられてここまでやってきた。
しかしマァ、それでも足りないことはある。それが今回であった。
これで、我慢して長期間保湿すれば治るよねと割り切れればよかったが、(夢主)にはそれが出来ない理由があった。
「どうしましょ……明日お仕事なのに……」
そう、仕事。
突然だが、毎年開催される世界会議の会議録は一体誰が書いているのかと言うと。世界各国の行政機関_外務関係に務める、人間にあたる。
実を言うとこの乾燥肌の小娘も、国家公務員のエリート様なのだ。
毎年選出される書記係に選ばれたこの女は、今年も世界会議場に赴き、筆記用具を握らねばならなかった。
今年も、とは。
マァ察するに、この女。優秀さを買われ、毎年毎年駆り出されているという訳だ。
そういうことで(夢主)は、一先ず皿洗いを終わらせた上で、保湿クリームを指先に馴染ませた後に絆創膏を貼って大まかに処置を終わらせた。