テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「嘘を言うか、お金をくれと言うか、そのどちらかしかない人たちの話にイチイチ反論しないわ」
「ほぉら、どんな言い方をしようが、菊は証拠がない嘘を言っているってことよ」
私を言い負かせた気分の叔母が真っ赤な唇を歪ませて座った時、永美が口を開こうとした。
でも向かいに座る早川さんが、手でそれを止めた。
「話を戻します。お二人とも【特別縁故者】だと伝えに来られた、ということでいいですか?」
早川さんの声を聞きながらも、叔母の言いぐさに腹が立って仕方がない。
敬が勝ち誇った顔をしているのもムカつく。
でも
【相手側の言い分を聞いてからの反撃で間に合う】
という永人さんの言葉と
【何を言われようが、どれだけ相手が抵抗しようが、結果は同じ。菊の望むようになる。慌てることなく、望みを口にするだけ】
という早川さんの言葉を思い出して、奥歯を噛みしめた。
――特別縁故者とそれらしき難しい言葉を伝えれば、私がそうなのか、と納得すると思ったのだろう……でもね、私にも弁護士先生がついているんだから
「正確には、特別縁故者の資格のある木野山さんへ、相続分の半分程度、贈与契約をお願いしたい、ということで本日はこの場に参りました」
「当方も、同じく。一ノ瀬菊さんがお父様を亡くされて以降ですね、こちらの一ノ瀬武夫さんが菊さんの世話を親身になってしておられた。これは特別縁故者の資格を有する者として十分なポイントです」
開いた口が塞がらない……とは、このことだ。
どちらも、遺言書や遺産は諦めて、今度は贈与しろ?
叔父が私の世話……?
いつ、何を、どうした?
コメント
3件
悔しい!! 今は我慢の時、、、 でも悔しいよーーー
今はとにかく我慢我慢… 悔しいし腹が立つけどさっ😤 好きに言わせてやればいい。 幸せの絶頂から真っ逆さまにズドンと堕とす準備は整ってるものね?永人さん!希輔サン! きっとそちらの弁護士さん達もこちらの反撃に面食らうわよ〜!

はぁ~ 何処までも腐った人たちだわ"(-""-)" いつ何処でどんな風に世話をしたのか証拠があるのかしら・・❓