コメント
4件
やはり神でしたか、、、あ、いいね200にしましたよ
ワンクッション
キャラ崩壊、口調迷子、捏造注意
それでもいいかたはどうぞ
〇〇「」
小柳ロウ『』
森で意識を落として、目を開けるとそこは真っ暗な空間だった
浮いてるような、沈んでるような
ふわふわした感じだった
体の痛みはいつの間にか消えていた
死んだかな、そう思ったけど
静かすぎる空間の中で俺の鼓動はよく聞こえてきた
死んではいないらしい
しゃん、と鈴が揺れたような音がして振り返ると
白猫がいた
目が金色ですごく綺麗な瞳だった
その猫は俺の方をジトーっとみて、そのあと後ろを振り返りそのまま歩いて行った
ついてこいと言われてるようで俺は置いていかれないように足を動かした
猫は先が見えない道を、何もかも見えているかのように普通に歩いていく
しばらくするといつの間にかどこからか光がさしていて、その先には湖があった
ぽちゃぽちゃと猫は水面の上を歩いて行った
猫って水嫌いじゃないのかな
とりあえず追いかけよう
そう思って水に足を入れた直後
俺の体は水面の中に沈んでいった
パチッ
なーん、なーんと猫が鳴く声と腹に少しだけかかる重さで目が覚めた
目を開けると目の先には綺麗な満点の星空
ここは森の中の少し開けた場所らしい
きしむ体を無理やり起こして、腹にかかっていた重力の正体を見ると
先ほど暗闇の中で見た白猫だった
俺が撫でるとゴロゴロと喉を鳴らしていた
「…まだ、夢の途中、?」
そう独り言を呟くと
『…は、いつのまに起きたんだよ』
後ろから声が聞こえたので振り返ると
知らない人がいた
「…誰ですか?」
『…小柳ロウ、お前は?』
「…妖咲〇〇…です」
小柳ロウ、当たり前だけど聞いたことがない名前だ
『お前、怪我の様子は?』
「不思議なくらいに痛みはひきました」
『ならいい』
きっとこの人が手当してくれたんだろう、患部を見ると札が貼ってあった
『お前、なんであんなところに血まみれでいたんだよ』
「…。」
…村のことを外部の人間に話していいのか分からず黙っていた
『…言えないならい…』
「人を殺したんです」
『は?』
小柳さんからは少し固まって次の瞬間
『抜刀』
俺の上に馬乗りになって、首元に刀を当てていた
俺は抵抗する意思はないので両手をあげていた
さっきまで俺の膝の上に乗っていた白猫はふわりとういて森の方は消えて行った
『…お前俺が誰かわかっていってんの?』
「さぁ、?俺は村の外のことは何も知らないので、あなたのことは何も」
知るわけがない、外部からの全てを断ち切られていたのだから
『は、…?何言って、?村?この付近、どんだけ危険か、村なんて昔はあったけど、全部妖魔に潰されてんだぞ?』
「そうだったんですね、知りませんでした」
『は?知りませんでしたって、この辺りに住んでるなら知ってるだろ」
「…俺が住んでいる村は、外部の全てを遮断していたので、危険だろうが関係ないです」
『お前、人間か?』
「そういうあなたこそ、人間ですか?」
『…俺のこと何もしらねぇだろ』
「…あなたこそ俺が誰か知りませんよね」
「…小柳さん、人間じゃないとして他にあるとすれば、なんですか?」
そういうと何かを察したように小柳さんは殺意をむき出しにしてきた
『お前…妖魔か?』
「…半分妖魔、半分人間です」
『は?そんな事例今まで聞いたことねぇんだけど』
「でしょうね、村の人も何も知らなかったので」
『…そうか』
『とりあえずお前、護送対象だけど、抵抗する意思は?』
「微塵も」
沸くわけない、別に興味ないし
『…なぁ、一ついい?』
「…どうぞ」
『…お前、村のやつからどんな扱い受けてた?』
…これくらいなら話してもいいか
「暴力、人体実験、隔離です」
『は、』
「…俺の村は人間をひどく憎んでいるようなので、俺が半人半妖と分かった、80年前ほどからこの生活が続いています」
『…。』
「人を殺したっていうのは、俺が襲われた時に理性が飛んだから、村を抜け出そうと考えたのは、あそこに俺の生きる価値はどこにもないからです」
『…そうか』
そういって小柳さんは刀を納刀してくれた
よかった
『んじゃ、明日森を抜ける。逃げんなよ』
「わかりました」
いつの間にか、ふわりとまたあの白猫が小柳さんの肩に戻ってきていた
チュンチュンッ
とスズメが鳴く音で目が覚めた
俺は地べたの上に羽織り…?のようなものをかけられて寝ていた
おかしいな、昨日夜起きた時にはかかってなかったんだけど…
まぁいいや
きょろきょろと辺りを見回すと、俺の少し後ろの方の大木にもたれかかって小柳さんが寝ていた
『…もしかして、俺が寝た後も何かしてたのかな』
チリンッとまた鈴が鳴った
チラリと見てみると、白猫がいた
『どうしたの?』
と近づくとくるりと周り森の方へ足を進めていく
ついていってみようかな…
一歩また一歩と森に足を進めると、
『お前、何してんだよ』
小柳さんにガシッと腕を掴まれた
「あ、おはようございます」
『はよ、んで何してたんだよ』
『逃げようとしてたのか?』
「いや、そういうわけではないんですけど」
逃げる…?
あ、今護送対象だった
「白猫が、森に入っていくのを見てついてこいって言われてるような気がして」
『白猫、?あー、アイツか』
「?」
『俺のオトモ、名前はねぇ』
『アイツがついてこい、か』
『行ってみる?』
next♡150