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×××の痩せ理由
村の診療所。
簡易チェックのため、全員で立ち寄っていた。
レオリオ(※医療知識あり)が、真剣な顔で資料を見ている。
「……ふむ……」
「……なるほどな……」
キルア、落ち着かない。
「……どうなんだよ」
「ヤバいのか?」
×××も、不安そうに座っている。
「……私……」
「……やっぱり……弱い……?」
レオリオ、すぐ否定。
「違う違う!」
「そうじゃねーよ!」
紙を置く。
「……×××はな」
「体質的に」
「栄養の吸収率が低いタイプだ」
全員「……え?」
クラピカ、補足。
「……消化・吸収効率が悪い体質」
「特に幼少期の栄養状態が影響する」
×××、はっとする。
「……あ……」
小さく。
「……昔……」
「……あんまり……食べられなかった……」
キルア、固まる。
「……え?」
×××、視線を落とす。
「……訓練ばっかりで……」
「……ご飯……後回しで……」
「……食べなくても……平気だって……思ってた……」
ぽつりぽつり。
過去の自分を語る。
「……気づいたら……」
「……あんまり……お腹……空かなくなって……」
「……今も……」
「……いっぱい食べても……」
「……あんまり……身にならない……」
沈黙。
重い。
ゴン、ぎゅっと拳を握る。
「……そんなの……」
「つらかったでしょ……」
×××、首を振る。
「……慣れてた……」
「……普通だと……思ってた……」
それが一番つらい。
キルア、俯く。
歯を噛みしめる。
「……俺……」
「……無理させてた……」
「食えとか……」
「管理するとか……」
「……知らなかった……」
×××、慌てる。
「……ち、違う……!」
「……キルアのせいじゃない……!」
「……嬉しかった……」
「……心配してくれて……」
でも。
キルアは自分を許さない。
「……もっと早く……」
「気づくべきだった……」
そっと、×××の手を握る。
強く。
「……ごめん……」
「……今まで……一人で……」
「こんなの……」
×××、目が潤む。
「……一人じゃ……なかった……」
「……今は……みんな……いる……」
キルア、顔を上げる。
「……これからは……」
「俺が一緒に考える」
「食事も」
「休憩も」
「体調も」
「全部」
真剣すぎる。
レオリオ「彼氏強すぎだろ」
ゴン「かっこいい……」
クラピカ「……頼もしいな」
⸻
その夜。
宿。
2人きり。
窓から月明かり。
キルア、ぽつり。
「……なあ……」
「今まで……」
「つらかったこと……」
「もっと……言えよ……」
×××、少し迷ってから。
「……怖かった……」
「……弱いって……思われるの……」
キルア、即。
「思わねーよ」
「逆」
「よく生きてきたって思う」
×××、驚く。
「……え……?」
キルア、優しく笑う。
「……俺だったら……」
「折れてた」
「……×××は……強い」
「細いけど」
「中身……最強」
×××、くすっ。
「……ひどい……」
でも嬉しそう。
キルア、額をくっつける。
「……これからは」
「一緒に長生きしような」
×××、静かに頷く。
「……うん……」
「……一緒に……」
to be continued…
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