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ワールドトリガー

風間蒼也 様

夢小説


夢主の名前を『ミョウジ ナマエ』にしたので実体験?の感覚でお楽しみください🙌🏻


風間さん視点の夢小説です ♪


























✧• ─────────── •✧



今日はナマエの実家に初めて行く日。

俺にしては珍しく緊張している。

ナマエから聞いた感じだといい感じそうだった。


ナマエの兄達とはよく絡むが両親についてはあまり知らなかった。

ナマエ曰く父親は「よく分からないおじさん」らしい。母親はいないと聞いた。話を聞く限りナマエの母親はとても優しそうな方だった。

“とんでもない言い方をするな”とは思ったが、両親を語るナマエはいつも楽しそうで俺も緊張から少しずつ解放されている。


だが……


そんな大事な日にナマエはまだ呑気に俺の布団で眠っている。

いつの間に入ってきたんだと毎回思うがなんだかんだそれが愛おしい。


いつまでも寝かせてやりたいが時間に余裕がないと後々こいつが騒ぐから俺はナマエの肩を軽く揺らした。


「おい、起きろ。朝だ」


俺が肩を揺らして声をかけてもビクともしない。

どんだけこいつは眠りが深いんだと少々呆れてしまった。

だが、そういう所もナマエらしくて好きだ。


しばらく起こし続けるとようやくナマエは反応した。


「…ん〜……やぁだ……起きない…」


「はぁ、寝るのは大いに結構だが今日はお前の実家に行く日だ。起きろ。」


「…抱っこして連れてってぇ……」


本当はこのままお姫様抱っこして連れて行ってやりたいがこいつは甘やかすと調子に乗タイプということはよ〜く知っている。だから俺は布団を思いっきり引っ張った。


「起きろ。置いて行くぞ」


「…や、やだ……ッ…!」


「置いて行く」と言う発言にさっきまで間抜けな寝顔を晒して寝ていたのにも関わらず、凄まじい勢いで飛び起きるナマエを見て驚いたがその時の俺は特に気にする事はなった。今となってはその発言をもっと深く捉えるべきだったと反省している。


「なら、さっさと準備をしろ。時間が惜しい」


「わ、わかったから…置いて行かないで…お願い…」


ナマエが俺に泣きついてきた。こんなに泣いて震えるナマエは久々だ。即座に過去に何あったの察した。恐らく兄さん関連だろう…


「…すまない、言い方が悪かった。俺がお前を置いていく事は絶対にない。だから、安心しろ」


ナマエを優しく、だが力強く俺の腕にぎゅっと閉じ込めた。最初はわんわん泣いていたナマエも数分が経つと少し納まったようで、


「…風間さんのばかっ」


と頭突きされてしまった。こいつは石頭だ。普通に痛い。だが俺が悪かったのでもう一度「すまない」と言って額にキスした。


「これで許してくれるか?」


「…し、仕方ないから…許す…」


そう言ってナマエは少し頬を染めて片頬を膨らませて許してくれた。

喉が渇いた感覚がしたが俺はぐっと抑え込んだ。


「…早く着替えてリビングに来い。お前の好きなオムライス作って待ってる」


「…!わかった…!」


嬉しそうに顔を輝かせるナマエを見て俺は安心した。とびきり美味いオムライスを作ってやると思いながら台所へ向かう。


料理を進めながら待っていると、私服に着替えたナマエがリビングに入ってきた。

いつも可愛いが今日は更に可愛く見える。


「風間さん!後で髪結って!今日ゆるふわポニーテールがいい!」


「あぁ。任せろ」


今日は髪を巻いて欲しいとねだってきた。いつもは「ハーフサイドテール」と言うが久々の両親会えるのが楽しみなのだろう。

ルンルンでソファに座ってスマホをいじるナマエを見ながら俺は調理を進める。

チキンライスが出来た頃、ナマエがキッチンに寄ってきた。


「…それ、食べたい…」


「あぁ。食っていいぞ。」


3人前作っていて正解だった。こいつは見た目によらず食いしん坊でよく食う。俺の飯も何回こいつに取られたことか…

だが、いつもこいつは幸せそうに食べる。

それを見ていたら自分の飯などどうでも良くなるほどだ。


しばらくしてオムライスが完成した。


「あ!風間さん!猫ちゃんだ〜!可愛い!上手!」


「お前が喜ぶと思ってな」


俺はケチャップで猫を描いた。あまりこういうのは得意ではないがナマエが喜んでくれるとわかっていたから俺は思い切って挑戦した。


「ほら、冷めないうちに食べるぞ」


「うん!いただきます!」


ナマエが1口オムライスを食べ「美味しい〜!」と幸せそうに笑顔で食べる姿を見て思わず俺も笑みが漏れてしまった。


「…そうか。ゆっくり食べろよ」


「うん!ほんとありがとう!こんなに美味しいオムライス初めて!」


「……そうか」


ナマエはどんな小さなことでもしっかりお礼を言う。きっとご両親に大切に育てられたのだろう。

俺もいつかはそんな家庭を築きたいと思っている。

…恥ずかしくて本人の前ではとても言えないが


「あ、さっきね。お父さんから連絡あって『どれくらいにつきそう?』って言ってたよ。」


「そうか、ここから片道4時間半だから…つくのは夕方くらいだな。高速使えばもう少し早くなるが…急ぎか?」


「ううん、急ぎじゃないよ。ありがとう!」


そしてご飯も食べ終わり、俺はナマエの髪のヘアアレンジをしている。ナマエの髪は腰まであってよく手入れが行き届いている。


「痛くないか?」


「うん、大丈夫!」


俺はナマエの髪を丁寧に梳かして髪をひとつに結び、ペアアイコンで髪を巻いてやった。


「出来たぞ、似合ってる。」


「わー!可愛い…!風間さんありがとう…!」


我ながら上出来だ。今度はハーフアップに結んでやろう。他にもツインテール…などと俺はナマエのヘアアレンジした姿を頭に浮かべながら家を出る準備を進めた。

ナマエもナマエでゆっくりだが準備を進めている。


そして準備が整いナマエの実家にいよいよ向かう事になった。俺は車に荷物を乗せて運転席に座り、ナマはいつも通り助手席に座っている。


「風間さーん、シートベルト閉めれない〜」


「…はぁ、わかった。」


本当はシートベルトくらい閉めれる癖に俺の弱い所を知ってるのか可愛くオネダリしてくる。俺はシートベルトを閉めてやり、ハンドルを握って家を出発した。

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