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➖ドゴーーーン



➖バーーーーーン



ついにここまできた。祖国とA国の戦争がWT国にまで迫っていた。言わずもながら、対策はバッチリである。


すぐそばに砲弾が落ちる。壁外ではなく国内に。


静かにNakamu様が頷く。故意的でなくても喧嘩を売られたのだ。それを黙って見ていることなんてしない。




Nakamu:総員、多くは言わない。直ちに反撃せよ!!


兵士:おーーー!!!




生々しい声が音が匂いが目の前に映る赤い花吹雪があの日のことを思い出してしまう。誰も彼も裏切ったことで起きた戦争。


武力差があったとて、情報が漏れてしまえば大差ない。結局誰が生きて、誰が命を落としたのか誰にもわからないほどにぐちゃぐちゃになっていた。


幹部の中で「彼が向こうに行ったから」と後追いするものもいた。そうやって人がーー戦力がーー落ちていった。そして我々の象徴さえも。


戦争は嫌だと思う半面、誰もが必死である。まぁ、そうで無ければ戦場に立つことなんてできないのだが。


そうは言ってもあの独特な匂いには慣れないものである。逆に快楽に感じるのは脅威と書記長、総統ぐらい。俺にはもうトラウマでしかない。


何キロも離れた場所で行われている戦争が今目の前で行われているように感じる。自分はWT国の城の中にいるというのに、足がすくんで動けない。



きんとき:大丈夫ですか?


チーノ:あ、いや、戦争って何もかもがなくなっちゃうから、怖いなって………


きんとき:そうですね。でも戦争って相手の裏切りだけで起こるわけじゃない。

今こうやってやってるみたいに、自分の国を守るために戦場に行ったりしますし


チーノ:確かにそうですね




・・・・。




チーノ:あの、もし仮に仮の話です。


きんとき:はい。


チーノ:仮に自分が裏切って戦争が起きたとします。自分の中では「仲間が強いから」と満身している。でも、実際には押されてしまったら、きんとき様ならどうしますか?


きんとき:それって「裏切れ」って言った相手が一枚上手だったってこと?


チーノ:どちらかといえば、裏切った国のほうが強いです。


きんとき:う〜ん………裏切るのならどっちも裏切るかな


チーノ:というと?


きんとき:命令してきた相手にも仲間にも嘘をつくってこと。

相手に仲間の弱点を教える。でも実際には弱点じゃなくて仲間の有利になる状況を作る。

仲間には特に何も言わない。


チーノ:言わないだけなら嘘をつく訳ではないんじゃないですか?


きんとき:確かにそうだけど、あいつらに騙し続けられる自信がないからな〜

「何もない」って答えることも嘘じゃないか?


チーノ:………あっ




いつもそうやって吐いていたんだ。サラッとつく嘘も心理戦にかける嘘も。


いつもは後者の方を使っているため、シンプルなものを使っているという認識がなかった。



きんとき:さ〜て俺らも行くか〜


チーノ:どちらへ?


きんとき:大丈夫大丈夫。戦場じゃないから


チーノ:???

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