〜バーにいるあの子〜
辰哉side
普段お酒弱くてあんま飲まないんだけど
今日は仕事で上手くいかなくて
お酒が飲みたい気分になったから
行きつけのバーに入った
店内を見渡すと
カウンターにはいつも話すあの子がいて
今日も誰よりも綺麗だった
辰「……隣いいっすか?」
〇「どうぞ……ってびっくりした笑」
「辰哉くんじゃん笑」
辰「ドッキリせいこうー!笑」
〇「もー、引っかかっちゃったー🤭」
彼女の笑顔を見ると
疲れも悩みも一気に吹き飛ぶ感じがする
辰「そういや、久しぶりだね?」
〇「そうだね、今日はどうしたの?」
辰「……ちょっと仕事でミスっちゃって」
こんな弱音を吐くことなんて
メンバーの前でもあんましないんだけど
〇〇ちゃんなら何でも包み込んでくれそうで
今日あったことを話した
〇「そっか、辰哉くん頑張ったね」
「誰でも失敗することはあるんだから」
「次そうならないように勉強になったって」
「思えばいいんじゃない?」
辰「……うん、そうだね、確かに」
〇〇ちゃんの言葉が
スーッと心に入り込んで 軽くなった気がした
辰「……ありがとう、〇〇ちゃん」
〇「ふふ、私は何もしてないよー?」
「ほら、お酒飲んで気分あげよっ」
辰「……そうだね」
こんな子がずっと傍で支えてくれたら
どんなにいいことだろう
彼女と出会ってから
いろいろな話を聞いてもらう 度に
思ってはいるけれど
自分からなんて柄じゃないから
普段だったら絶対に言えない
でも、
辰「……ずっと一緒にいてくれない?」
〇「……え?」
辰「……〇〇ちゃんがいると俺頑張れる」
「……俺の彼女になってくれない?」
自分から言ってしまうくらい
どうしようもなく彼女に惚れていた
〇「っ!」
「……はい、喜んで、」
今日だけは、お酒のせいにして。
end……
短編お付き合いありがとうございました🫶
コメント
2件
最っ高すぎました💜 普段告らせる側のふっかさんが 言っちゃうほどなんて どれだけ素敵な方なんでしょう🤔