「……さりなちゃん、君は_____」
〜〜
「アイドルって、『愛してるぞー』って言うイメージなんだけど___」
「私はアイドルに向いてない」
背中合わせの絶対的センター。
君は、俺からは遠く離れた。
「ここは『自分を異物と認め、母親から愛されていないと自覚する』シーン。」
「でもそれって変じゃん。」
「きっとどこかですれ違っただけでしょ?」
「心の奥底では、絶対」
『愛をください』
きっと誰もがそう願った。
完璧で究極。弱点なんて見当たらない、一番星。
一番星に憧れた、一番星そっくりの、二等星。
一番星に焦がれ、『心臓だった』二等星。
『愛をください』
そっと震えた手を取って。
「きっと誰にも言えずに、辛かっただろうなって」
「__ううん。私の考えた設定の話。」
『愛をください』
心を抉る
醜いくらいに美しい愛を____
吐瀉物が溢れる。手が震える。気持ち悪い。あぁ、あの一番星の愛は_______
『俺の呪い』だ。
「愛してる___」
「やっと言えた、これは絶対…」
ぐちゃ。
街も、人も__全てが歪む。
あぁ、俺/私は化物/いらない子なんだって、気付かされて。
分かってる。全部分かってるよ。
でも、このアイは………
醜い。
ーーーー
もう、全部疲れた。
『ねぇ、このまま雨に溺れて』
ーーーー
「私と居ると、辛くなっちゃうんだよね、?」
『アイに融けたって構わないから』
ーーーー
「ふふーん、相合傘〜♪」
『どうか、どうか。』
ーーーー
「迎えに来てくれたんだ」
『またあの日のように』
ーーーー
「もう私に関わらないんじゃなかったの?」
『傘を、差し出し___』
笑ってみせてよ!!
ーーーーーーーーーー
「アイドルは偶像だよ?」
『「こんな世界」と嘆く誰かの』
ーーーー
「嘘は、とびきりの愛なんだよ?」
『生きる理由になれるでしょうか』
ーーーー
「✣✿❀☃、怪我は無い、?」
『これは、僕が。』
ーーーー
「✰✧❀、お遊戯会のダンス、良かったよ…」
『今君に送る』
ーーーー
「あ、これは絶対言わなきゃ……」
『最初で最後の』
「*愛してる*」
愛の言葉だ。
ーーーーーーーーーーーー
「僕はどうしようもないほど、君の奴隷/ファンだ」
『「こんな世界」と嘆く誰かの』
ーーーー
「さりなちゃん」
『生きる理由になれるでしょうか』
ーーーー
「生まれ変わる必要なんて無い。」
『いつか終わると気付いた日から』
ーーーー
「…彼女はまだ15歳だった。」
『死へと秒を読む心臓だ』
ーーーーーー
「は、はっ、はぁっ、」
『解けた指から消える温度』
ーーーー
「ねぇ、お母さん。私の事、愛してる?」
『血を廻らせるのは』
ーーーー
「お母さんは私のことを愛してない」
『誰の思い出?』
ーーーーーー
雨に濡れた廃線
煤けた病棟
並んだ送電塔
「違うよ、せんせは、」
夕暮れのバス停
止まったままの観覧車
「ルビーちゃん、これ、死体だよ」
机に咲く花
君の声も
何もかも
あぁ、最初からなかったみたい
「私も死にたい」
死にたい僕は今日も息をして
「ある筈なんだよ!!!どこかに!!」
生きたい君は明日を見失って
なのにどうして悲しいのだろう
「終わった筈なんだ!!やっと…!!」
いずれ死するのが
人間だ
「良かったね」
「また始められるよ」
「憎しみに駆られるだけでいい」
「アイを殺した男を今度こそ見つけ出して」
「この世で可能な限界まで苦しみを与えてやるんだよ」
「僕は苦しむべきなんだ」
「アイを見殺しにした僕がのうのうと生きていていいはずがない」
「これは罰だ」
「これは報いなんだよ」
「ここしばらくの安息は夢のようなものだ」
「忘れていいよ」
「だって僕達はまだ何一つ終わらせていないんだから」
「復讐を」
「報いを」
「アイの受けた苦しみを」
「罰を」
「永遠に手遅れになったものを」
「私そんなに嫌われてたの?」
「ごめん、今まで全然気付かなくて」
「もうあなたを兄だとは思わない」
「ルビー、アクア、」
「愛してる」
「もう戻れない」
「この道を進むしかない」
あぁ、永遠なんてないけど
「アイが目の前で死んだ」
思い通りの日々じゃないけど
「引越し前にどうやってそいつが住所を知るんだ?」
脆く弱い糸に繋がれた
『芸能界』
この世界
次の夜明けがまた訪れる
「アイを見殺しにした」
どんな世界も君が居るなら
「俺にとって有馬は、大切だからだ」
生きていたいって思えたんだよ
「せっかくだから、めちゃくちゃやって帰るか」
僕の地獄で君はいつでも
『ううん、アクアとするのがいちばん最初』
絶えず鼓動する
心臓だ
あぁ
いつしか君がくれたように
_____あんたの推しの子になってやる
僕も誰かの心臓になれたなら
「さりなちゃん」
『それが少女にとってどれだけ救われたことか』
作詞・作曲/ユリイ・カノン
歌/GUMI
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