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首領からの許可も貰った為、色々準備して早速芥川の元へ行く。今日は珍しく、彼奴と共に行動しているのは妹の銀だけである。二人で食料を調達しに行っているらしい。

最近は寒くなってきており、まともに寒い風や雨等を凌ぐ場所が無い彼奴等が生き延びる為には、更に多くの食料が必要なのである。

前の世界でも芥川は独断専行が目立ったが、仲間は大切にしていた。仏頂面で判りにくくはあったが。

食料が不足し、仲間が飢えている為、黒布という武器が有る自分が、と率先して動いているのだろう。


「よォ」

「…中也さん」


ぺこり、と下げた頭を軽く撫でて、食料を渡す。最初に会った頃よりかは大分マシになったが、未だ細い。


「毎度すみませぬ」


芥川が申し訳なさそうに眉尻を下げた。


「気にすんな。俺がやりたくてやってンだよ」

「其れより、今日は話したいことが有って来たんだ。皆に関係が有るから、戻ったら伝えるな」






「中原さん、ありがとう!」

「おう、どういたしまして」


拠点に帰ると、芥川の仲間が俺達を出迎えてくれた。矢張、少し顔色が悪い。俺も何年間か此の位の少年達と共に過ごしていた経験が有った為、胸が締め付けられた様に痛い。


「其れで、中也さん。話とは……?」

「若し善ければ、なんだが」



────俺と、一緒に来ねェか?



そう云った瞬間、周りの温度が下がった、様な気がした。芥川の目つきが鋭くなる。


「……何が目的ですか」


芥川が仲間達を後ろに下がらせた。


「矢張、貴方も他の輩と同じ様に僕等を売り飛ばす心算だったのか」

「……は、?」


何か盛大な誤解をしている気がする。売り飛ばす訳無いだろうが!!俺が弁解しようと口を開こうとするも、



「羅生門!!!!」



芥川が黒布で攻撃を繰り出す。20歳の彼奴のコントロールよりは拙いが、芥川の身に纏っている布が縦横無尽に動く様は、矢張綺麗だ。

思わず見惚れて仕舞っていると、


「ッ、ぶねェ…」


頬に羅生門が掠り、血が垂れてくる。未だ幼くとも威力は十分。そりゃあ前の世界で首領や太宰も気に入る訳だ。


「芥川!!!」

「裏切り者に耳を貸す心算は無い…!」

「違う!!話を、ッ……」


徐々に距離を詰めていく。芥川の体力も残り少ない様だった。然し、気力でどうにか動いている。


「話を聞いて呉れ……!!芥川!!!」

「っ、!」


芥川を宥めるようにぎゅ、と抱き締めた。芥川の心臓の鼓動が伝わってくる。芥川にも俺の鼓動が伝わっているだろう。


「売り飛ばしたり何て、する訳ねェだろ……」

「ごめんな、言葉が足りなかった。……俺は、ポートマフィアの構成員なんだ」



俺は芥川達に全て話した。そして、若しポートマフィアに入らなくても、里親を探すことも伝えた。


「で、如何する?」




「俺は、ポートマフィアに入れない。足手纏いにしかなれない」


仲間の1人がそう口にすると、他も次々と入らない旨を告げ、残るは銀と芥川だけになった。


「私は、兄さんに着いていく」

「僕は……」


芥川が仲間の方を向く。彼等は俺達の事は気にしないで、と云いたげな顔で笑った。


「……僕に、…生きる意味を与えられるか?」






「さァな。────だが、



生きる意味を見つける手伝いはしてやるよ」

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コメント

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芥川はもっとご飯食べろぉぉぉ!!!!そして今回も最高です\( ^ω^ ヽヽヽヽ )

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