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クズキャラ太さん 注意 。
ひたすら 中也 が 可哀想 。
幸せな時間 だったなあ … 。
そんな風に 余韻に 浸っていると 自分の城 、 ポートマフィアの拠点 に 辿り着いた 。
それだけで 気分はだだ下がり 。
首領の部屋 に 入れば 中也 が ずーっと ずぅーっと 一緒にくっついてくる 。
「 中也なんか居なくても 私一人で 十分なのに 。 」
そう 一人で 呟いた 。
実際 、 最強の重力使いの部下 を 手元に置いといた所で 私には向かうやつなんて 一人くらいしかいない 。
それに 、 仮にいたところで 私のもとには 届かない 。
「 帰ったよ 。 」
そう言うと 、 椅子の近くで すうすう と 寝息を立てていた中也が パチリと目を開かせる 。
そして 私の姿を確認すると 途端に嬉しそうに 口元を緩ませた 。
「 おかえり 太宰 。 」
「 嗚呼 、 ただいま 。 中也 。 」
そう言って 中也の額にキスを落とす 。
一見 微笑ましい 恋人のような 一連だが 、 私にとって中也は ただの駒でしか無いし 、 恋慕なんて感情は 持ち合わせていない 。
私の本命は 乱歩さん 一筋なのだ 。
そう 、 つまり この一連は ただの お遊び 。
中也のご機嫌取りなのだ 。
中也がご機嫌ならば 変な問題は起こさないし 、 敦くんに対しても 変な対抗心やちょっかいも 出さない 。
新たな双黒を作り上げ 、 愛すべきこのヨコハマ を 守るためなら 道化にだってなる 。
だから 、 その道を塞ごうとする者は 誰であろうと許さない 。
更に 愛する人 を 壊そうとする者なら 尚更 、 だ 。
「 ねえ 中也 。 乱歩さん から 微かな血の匂い が していたんだけど 。 君 、 あの方に 何かしたんじゃないだろうね ? 」
冷たく 、 問う 。
微かに 新しい 血の匂いがした 。
情報を盗むのに 死体などは 見つからないだろうし 、 彼が望むような 殺人事件は確認されなかった 。
つまり 、 〝 誰かが 乱歩さんのお身体に 傷をつけた 〟 という ことになる 。
そして 今日 乱歩さんのもとへ 行くことを 知っているのは 敦くんと中也だけ 。
敦くん は 例の孤児院のこと が あってから 更に忠実になったし 、 今日の仕事は 鏡花ちゃんとの ポートマフィアに反逆する組織の壊滅 という 共同作業だ 。
もし 、 乱歩さんを始末しよう と 何方かが 動いたとしても 必ずもう片方が 「 それは命令されていない 。 」 と 止めるだろう 。
更に 、 中也なら乱歩さんへの嫉妬 、 という それらしい 動機もある 。
真逆 、 下級構成員 が 私の命令に背く などという 愚かな行動 は 起こさないだろう 。
まあ 、 五大幹部の命令 なら 動くかもしれないが 。
「 ハァ ⁈ 俺が何かした訳 …… 」
ガっと 胸元を掴まれる 。
ただでさえ 、 常に厚底靴を 履いているのに さらに 背伸びして 。
そこで 中也 が 微かに 異能力 を 使っていることに気が付いた 。
すっと 掴んでいる 手を 上から 触れ 、 異能力を無効化する 。
ちっと 舌打ちが吐かれた 。
「 中也 。 」
もう一度 問う 。
「 これは 上司命令だ 、 言え 。 」
中也の唇は微かに震え 、 手に力を込めていた 。
私はそんな 個人的な感情なぞ 興味はなかった 。
ただ一つ 、 愛しの人を傷つけた 、 それだけだった 。
いくら 恋人のようなことをした事柄だったとは言え 、 太宰は中也に対して 個人的な感情は持っていなかった 。
興味本位 、 それだけの関係 。
なんなら いつか 彼が自分を殺してくれたなら 、 という期待を込めた だけだ 。
「 クソ 、 っ …… 」
そう一言 吐いて 、 私達の 甘い関係は 切れたのだった 。
そして 、 太宰は 一滴の水 に 見て見ぬふりをした 。
投稿忘れてました …… 。