【tn side】
声がした方を振り向くと、そこにはチーノとショッピがいた。
tn「チーノ…!?」
ci「トントン!そんな事しんといて!」
俺の近くまで来るチーノに俺は剣を向けた。
tn「来るなっっ!!!…それ以上近づかんといて…」
チーノはその場で止まる。
後ろからショッピがチーノの近くまで近寄る。
shp「トントンさんッッ……本当に今まですみませんでした…俺…俺らは許されない事を……」
tn「そんなんどうでもええねん。もうどうだっていい。」
そう、どうだっていいのだ。
あとは俺の命を絶つだけ。
今更謝られようがどうでもいい。
もう何も望まない、何も信じない…。
信じれない…。
tn「…もう、俺は嫌なんや、もう無能になんかなりたくない、誰も傷つけたくない。」
「あとはもう命を絶つだけやねん」
そう、お母さまの言いつけを守るにはもう俺には命を絶つ事しかない。
だから今すぐにでも命を絶たねばならんのに…。
ci「…トントン、ごめん、今までごめん…命絶つなんてしんといて、?」
tn「俺は…皆に望まれる有能になれんかったんや。」
「そんな俺に生きる価値なんてない」
チーノが固まる。
何を言ったらいいのか分からない、という顔をしている。
もう…いいよな。
俺はもう一度、剣を首元まで持ってくる。
しかし、その時鳴り響いた。
俺の憧れの人の声が。
gr「トン氏ぃぃぃぃ!!!!!!!」
tn「っ…!?」
びっくりして思わず剣を下ろす。
その間にグルさんは俺のそばに近寄って、俺を抱きしめた。
gr「すまない……すまない、トントン!!!」
数日前までとは違う優しい声。
冷たくない声。
…俺が聞いてて一番安心する声。
gr「すべてをお前に任せていた、任せてばかりでいた。」
「全部お前に責任を押し付けて………辛かったよな、苦しかったよな…」
tn「…!!!」
俺よりも小さな身体で一生懸命抱きしめるグルさん。
gr「有能じゃなくても、トン氏はトン氏だ」
「もう誰もお前を否定しない」
「もう独りになんかさせない」
「だから……」
「だから、トン氏も命を絶とうとか考えないでくれ」
その一瞬で俺の悩みは消え去った気がした。
tn「ホンマやな……?」
「ホンマやろーな、?グズッ」
gr「あぁ…」
tn「言質はとったからな、?ポロ」
「もう一回、独りにさせたら許さへんから……ポロポロ」
gr「あぁ、任せてくれトントン」
その後軍に戻ると、皆が泣いて抱き着いてきた。
顔をぐちゃぐちゃにしながら、謝ってくる皆を見て、俺はもういいよとだけ呟いた。
大先生も自分のことを責めるように、俺に謝ってきたが、そんな大先生を俺は抱きしめた。
そのあとはぺ神に自分の身体を傷つけていたことを告白した。
ぺ神は俺に怒りながらも優しく手当てしてくれ、最後には「よく頑張ったね」とだけ言った。
それから俺と大先生は、仕事しながらも少し長めの休暇をもらい、のんびりと医務室で過ごした。
ちなみに、大先生をいじめていた一般兵は皆で処分してくれたらしい。
そのあとどうなったかは読者の想像に任せるわ。
ただ一つだけ言えることは……
ut「トンち~書類持ってきたでぇ」
tn「お前…、ちゃんと見直しとかしたんやろうな?」
ut「えっ!!!あ~まぁ…ハハハ」
tn「はぁ……」
「しゃーないな、一緒に見直ししたるわ」
ut「……!!!!!」
「とんち、ありがとう!!!」
はい、オチ弱です。
長期の更新中止期間(?)入ったからか、やっぱ自分でも内容忘れてますわ()
次回の作品は年齢操作した作品なので、お楽しみにっっ!!!!!
【次回作→7月15日月曜日から連載開始(の予定)】
コメント
6件
涙で顔面土砂崩れなりそう…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
コレがオチ弱!?最高ですやん、次の年齢操作?楽しみにし過ぎて朝と夜しか寝れません、