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ご本人様たちとは1ミリも関係ありません
今回は猫視点です!
走る、走る
男「このっ!待て!」
待ってたまるものか!
もうボロボロになるのはゴメンだ!
必死に走る
狭い路地を通り抜け
家の塀もはしりぬける
そうして遠くに逃げてきた
どこかも分からないところ
すっかり周りは暗くって
気づいたら自分の体は泥だらけだった
(……どうしよう)
逃げてきたはいいものの
これからどうするか……
どこからか
ザク……ザク……
と、人の歩く音がする
それを聞いて
にゃあん
と、一鳴き
??「猫……?」
足音がピタリとやむ
にやぁぁん
と、もうひと鳴き
ザクザク…と、こちらに近づく
??「あ、いた」
ヌッ……と、現れて近づく男
思わず今まで追ってきていたやつを思い出す
フーッ!
と威嚇する
すると男はしゃがんで
男「ほら、おいで」
と、チョイチョイと手招きをされる
警戒しながら近づいて
手を嗅ぐ
この男は
大丈夫そうだ
スリリッと、擦り寄る
男「ん、可愛いーなお前」
と、頭を撫でられる
にゃあん
可愛い……は、分からなかったが
なぜか、嬉しい
男「俺ん家来るかー?」
と、言われる
なぁん!
(行ってみたい!)
この人は多分優しい
この人になら飼われたい!
そして男はしばらく考えたあと
俺を抱き上げる
にゃぁっ!
思わずびっくりして
声が出る
そしてそのまま連れて帰られた
〜家〜
男「たでーま」
ふと男は自分を見下ろす
にゃあん?
(どうしたの?)
と、首を傾げる
しかし無視
ここに居てねと
自分の嫌いな場所に下ろされる
隣の深そうな浴槽には水が入っていく音がする
(やっ!やだ!ここ嫌だ!)
扉を引っ掻き
にゃあにゃあと鳴く
しばらくすると男が入ってきた
(あぁ、やだ!逃げたい!)
バシャリと水をかけられる
んにゃぁあっ!
(うわぁぁっ!)
と、泣き叫び逃げ回る
男「うわーっ!え、なになになに!?」
と、叫びながら男に捕まえられる
んにゃぁぁぁ!
バリッ!
と、思わず引っ掻いてしまった
ポタポタと男の腕から血が垂れる
にゃぁん……にゃぁん……
(あ、ご、めなさ……)
隅に収まり身体を震わせる
男「ほら〜……大丈夫だぞ〜」
と呼びかけられる
んにゃぅ〜……
少々嫌ながらも
男に洗われた
男「ふんふふーん」
男が何かをうたいながら俺に水をかける
みゅぅ〜…
(ううう……)
男「……ん?」
と、男が不思議そうな声を出す
男「ぽまえ、毛色…珍しいな」
そう言われる
んにゅう?
(んぇ?)
そして、終わったらしく身体を拭かれ
男は傷の手当をしている
男「いっっっ……て」
なぁん…
(ごめんなさい…)
男「なんだ〜?心配してくれんの?大丈夫だよ〜」
といわれ撫でられる
男「よし、終わり」
なぁん
(終わった……?)
男「今日はもう寝るか…お前のもんは明日買おうな」
なぁぁん
(!!本当?)
男「……名前、決めないとな」
にゃあん?
(名、前……?)
男「んー…」
と、男が悩む
男「うんん……」
と、唸って
男「ぺいんと」
そう言われる
なぁん
(ぺいんと?)
男「……うん、ぺいんとにしよう略してぺんちゃんね」
にゃぁん
(うん!)
男「よし、おやすみぺんちゃん」
と、言われたので
なぁん
(おやすみなさい!)
と、返した
続く……