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元貴Side…
今日は滉斗さんと遊ぶ予定になってたけど、
今日は、行けそうにないな、…
思ったより、発作がひどく、立ったら立ち眩みがして関節痛で全身が痛い。
楽しみにしてたのにな、…
僕は、そう思いながら目に涙を浮かべた。
今日のためにたくさん準備して、ちゃんと毎日薬を欠かさず飲んで、治療頑張ってしたのに。
神様はどうして僕に味方してくれないのだろう
僕は、こんな体に生まれてきた後悔と、悔しさで目には大粒の涙を浮かべた。
ずっと泣いていると、玄関からインターホンが鳴った。
きっと、郵便の方とか配達員の方とかだろう、とか思っていると、
僕の部屋のドアが開き、
若井「大森、体調大丈夫か? 」
底には、若井滉斗がたっていた。
大森「ひろ、と、さん!?」
若井「大森、泣いてたの?」
大森「んっ、…な、泣いてないよ」
若井「ふっ、嘘、下手だね。」
大森「あっ、…」
僕は自分の情けなさで泣きそうになった。
若井「大森、……元貴、泣かないで。」
大森「うぅ、…んっ、…」
若井「お出かけなんて元貴が体調いい日ならいつでもいいよ。俺は元貴がもっと体を大切にしてほしい。今日だって、無理にお出かけしてたら、きっと病院行きだったよ?きっと。」
大森「ひろ、とさん、って優しいですね…。」
若井「元貴、」
大森「あ、」
若井「元貴、滉斗ってよんで。」
大森「えっ、」
若井「お願い。」
大森「ひ、ひろと、…?」
若井「うん。その方がしっくりくるよ。」
大森「そ、そう?ちょっと、照れる、…」
若井「……かわいい。ボソ」
大森「滉斗、せっかく来てもらったのにごめんね、…?」
若井「別にいいよ?今日はお家デートってことで。」
大森「お家、デート、✨️ 」
若井「ふっ、どうしたの?」
大森「デートって響きがよくて、…」
若井「え?」
大森「あ、ごめ、理解できないよね笑なんか僕、変態みたい、…」
若井「笑」
大森「ひ、引かないで……!! 」
若井「引いてない、引いてない笑」
滉斗と、話すと、なんだから心が和らぐ。
さっきまで痛かった全身も今は落ち着いてるし、発作や痙攣も治まってる。
滉斗といる時間はまるで僕にとって、
魔法みたい。
こんな時間がいつまでも続けばいいのに。
若井「元貴。元貴はさ卒業までにしたいことで特別なこととかないの?」
元貴「特別なこと??」
若井「そう。例えば、…『好きな人とえっち』とか?」
元貴「えっ!?」
若井「ははっ、冗談笑」
元貴「……でも、思う時もあるよ。そんなこと。」
若井「え、?」
元貴「恋人が欲しいとか、こんな僕を見捨てない人が欲しいとか、癒やしてくれる人とか、… 」
若井「…」
元貴「こんな体じゃなかったら、好きな人と
いちゃいちゃしたいとか、遠出デートしたいとかたくさん思うよ。 」
若井「、……!?」
元貴「…………」
若井「それ、俺が叶えてあげようか?」
元貴「え、!?」
若井「できる範囲は決まってるけど、元貴には満足してほしいし、何よりも悔いがないようにしてほしいんだ。それが俺からのねがい。」
なんでだろう。滉斗の近くにいると、胸の鼓動も速くなって、恋愛的な感情になってしまう、
僕ほんとは、滉斗の事がきっと好きなんだ。
元貴「ひ、滉斗。僕ね、…」
滉斗「うん、?」
元貴「ぼ、僕ね、…滉斗のことが、……、」
元貴「す、好きになって、しまったみたい。」
滉斗「え、…」
元貴「そ、そりゃ、引いちゃうよね。でも、僕、滉斗の近くにいると心臓が痛いくらい速くなって今でもドキドキしてるの。変だよね。 」
滉斗「変じゃないよ。俺もおんなじだよ。元貴。」
元貴「そ、そうなの!?」
滉斗「うん。だから、この際、言っておく。 」
「元貴、好きです。中学の時から。ずっとずっと、大好きでした。俺と付き合ってくれませんか……??」
元貴「え、ぁ、…」
滉斗「答えはすぐじゃなくていいよ。ゆっくり考えてからでいいよ。 」
元貴「そうする、…ごめんね、…」
滉斗「ううん、俺もう帰るね、楽しかった。また来るね。」
元貴「うん。僕も次のお出かけまでに病気落ち着かせるのがんばる!それと、告白の答えも。」
滉斗「うん!よろしくね。」
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