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#琉歌の部屋
まぜ太@nrkr
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第十四話 ころんが選ばれた理由
「……僕だけ?」
ころんは、ななもりを見つめた。
「どういうこと?」
ななもりは答えず、旧校舎の奥へ歩いていく。
「ついてきて」
「待ってよ!」
ころんたちも後を追う。
古い階段を上った先にあったのは――
校長室。
けれど、そこには校長ではなく、巨大な黒い時計が置かれていた。
時計の針は――
11時59分。
「この時計……」
ころんが近づく。
ななもりが言った。
「10年前、ここで時間が止まった」
「俺とジェルが死んだ日」
ジェルが静かに頷く。
「そして、ころん」
「お前が事故に遭った日でもある」
「……僕も?」
「そう」
ななもりは一冊の古いノートを開いた。
そこには、31人の名前が書かれていた。
その中には――
ころん
だけ、赤い線が引かれている。
「この学校を作った人は、死んだ人間をもう一度生きさせようとしていた」
「でも、それには条件があった」
ころんがノートを読む。
そこには一行。
『生きている者の記憶を、一つの器に集めること』
「……器?」
「それが、ころんなんや」
ジェルが言う。
「お前は事故の日に一度死んだ」
「でも、みんなの願いで生き返った」
ころんは息を呑んだ。
「だから、この学校に集められた31人の記憶が――」
「全部、お前の中に眠ってる」
その瞬間。
頭の中に、知らない記憶が一気に流れ込んできた。
のあの涙。
ゆたくんの病室。
心音の苦しそうな笑顔。
たっつんの孤独。
まぜ太の後悔。
そして――
莉犬の笑顔。
『ころちゃん、生きて』
「……っ!」
ころんは膝をついた。
「痛い……!」
莉犬が駆け寄る。
「ころちゃん!」
「僕……全部……」
涙が溢れる。
「みんなの気持ち、知ってたんだ……」
莉犬が優しく抱きしめる。
「無理に思い出さなくていいよ」
「でも……」
ころんは莉犬の服を掴んだ。
「君の気持ちだけは、忘れたくない」
莉犬が泣きながら笑う。
「……僕も」
その瞬間――
カチッ。
時計の針が動いた。
11時59分から――
12時00分。
校内放送が響く。
『最終物語への移行を開始します』
『全員、中央校舎へ集合してください』
『そして――』
一拍。
『最初の犠牲者を選んでください』
「……最初の?」
ころんが顔を上げる。
黒板に、一つの名前が浮かぶ。
『ころん』
「……え?」
そしてその下に、もう一つ。
『莉犬』
「二人のうち、一人だけが生き残れる」
莉犬がころんの手を握る。
「ころちゃん」
「……なに?」
「僕が残るよ」
「え?」
莉犬は、優しく笑った。
「今度こそ、ころちゃんを守るから」
ころんは首を横に振る。
「……嫌だ」
「僕も守る」
その瞬間、二人の赤い糸が強く光った。
そして――
黒板に新しい文字が浮かぶ。
『選択まで、あと10分』
10分後。
二人のうち、一人が――
消える。
コメント
1件
ひゃ〜…!😭💦 第15話、読み終わったけど心臓バクバクが止まらないよ…!! 「器」ってそういうことだったんだね…!? ころんが事故で死んだ日にななもりたちも死んでて、しかもみんなの記憶が全部ころんの中に…って重すぎるし切なすぎる〜!! 莉犬の「ころちゃん、生きて」の記憶が流れ込んでくるところ、もう腺崩壊したよ…😭 そして最後の「二人のうち一人だけが生き残れる」って…!? 莉犬が「今度こそ守る」って言ってくれたとき、ころんも「僕も守る」って譲らないところ、尊すぎて叫びそうになった!! 次の10分後がどうなるか、本当に気になるよ…! 続き待ってるね、琉歌さん!💕✨