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「あの…志摩さん、伊吹さんさっきからあの調子なんですけど。何かあったか知ってます?」
「え?…あ〜〜…。」
そう九ちゃんに声を掛けられれば、少々頬が緩む。思い出し笑い、というやつか?いや、記憶に浸ってる場合じゃない。なんて我に返れば、それっぽい誤魔化しを口に出す。
「昨日アイツ俺の服に吐きやがったんだよ。だからちょっと叱りを入れて俺の家の片付け手伝わしたら…油断して腰も喉もやったんだとよ。バカだよな。」
「はあ…。」
そう伝えつつ、顰めた顔でこちらを見詰める伊吹の目線を弄ぶように、俺はやってません!とでも言うような表情を返したあと、ひらひらと手を振る。
正直反省も後悔もしてない。アイツは頑張って隠蔽したつもりなんだろうが、隠しきれてない数えるのも億劫な程の跡がチラチラ見える度に口角が上がる。
これで正真正銘、俺のものなんだ。
コメント
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うわ“っ最高すぎる、もしかして主さん天才ですか、?