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#異類婚姻譚
和泉
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鷹槻れん/鷹槻うなの

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#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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♡わかっているけど 愛苦【side】
ーーーーーーガチャ。
ドアが開いて、最後のメンバー鈴華が来たのか。と思って、気にせず資料を見てた時、右斜め前に座っている雷が言った。
「うおっ、あの女!」
あの女?と思って顔を上げると、な〜ちゃんが居た。
は?
なんで、?なんで鈴華と一緒にいんの?前もそうだ。一緒に入ってきて仲良く楽しそうに……。
なんで?
僕は、前のように、慌ててこの二人のそばまで駆け寄った。
「鈴華いらっしゃい。あのさ、なんでな〜ちゃんといるの?」
早く理由を聞きたくてそう言うと、な〜ちゃんはビクッとして、少しだけ鈴華の後ろに隠れた。
少し隠れただけ。本当にほんの少し。
……ドクンッ。
それでも、黒いモヤが僕の心の中で広がっていく。
僕に言えない事?
なに、鈴華と一緒に来て、2人の関係は?
どんどん黒くなっていく心に今更ながら嫉妬深いなと思った。
そんな鈴華は僕に気づかず、傷口をえぐるように、嫉妬心をえぐってきた。
「ああ、今日夢宮、俺の家に泊まるんだよ。だから今日だけ同席させて。」
そう言った鈴華を見て顔面蒼白になる。
「は?」
やっと出たのは掠れた声。
何言ってんだこいつ。と思った。
でも、さっきのな〜ちゃんの行動からして合点がいく。
でも、無理。
他の男と泊まり?無理に決まってんだろ。
「だめだよ。男女が一緒に泊まるなんてバレたらどうするの〜?」
焦ってそういえば、鈴華が言った。
「バレない。それに俺がお願いしたんだ。」
そりゃ、鈴華がお願いしないとな〜ちゃんが行くわけねぇだろ。
「そう言うことで、えっと、今日は同席してもいいかな…?」
と、心配そうな顔でな〜ちゃんが聞いてくる。
ずるい、断れない…。
「な、いいだろ?夢宮も言ってるし…。」
オメェが言うな。
「なんで泊まることになったわけ?」
僕が鈴華に質問を無視してそう聞くと、
「とりあえず夢宮が同席していいかどうか教えて。」
と、鈴華も無視して聞いてきた。
こいつ…。
こんなうざったい奴だったっけ?とイライラが募る。
「だめなら今日は帰る。」
と、僕を試すようにな〜ちゃんの手を引いて連れて帰ろうとした鈴華。
僕と鈴華の様子を見ていた周りのshadowのメンバーが慌てた。
鈴華がいないと会議が始まらない。そう言いたいんだろう。
ついに、
「とりあえず落ち着け。な?その話は後でしようぜ。」
と、雷が間に入ってきた。
と、一旦その話は中断され、僕は質問の答えを聞くことができなかった。
会議中も僕はずっとイライラしていた。
時折、な〜ちゃんが「大丈夫?」と言ってくれなければ暴走していたぐらいに。
そして、会議が終わった後、みんなにバレないように小さな声でな〜ちゃんに聞いた。
「なんで泊まることになったの〜?」
すると、僕の耳元に手を添えながら顔を寄せたな〜ちゃんが囁いてくる。
「今日夜桜さんと、映画とかみたんだけど、夜桜さん、体調が悪いのに無理してて、それで遊ぶのを中断して帰りましょう。って言ったら嫌だ。って言われちゃって、今日泊まってくれるなら休むっていうことになったんだけど、shadowのお仕事入っちゃったから、一緒に来てって。」
僕が知りたかったことを全部話してくれて、嬉しいし、話している時、な〜ちゃんの吐息が耳に当たってくすぐったい。
こんなにかわいいな~ちゃんを鈴華に独り占めされるなんて耐えられない。
鈴華にはとられたくない。
早く僕のものにしたい……。
そのために今日のお泊まりの件は、妨害しないと…。
一人で、そう思いながら、二人が仲良く帰っていく背中を見つめた。
コメント
1件
第26話、読ませていただきました〜! 愛苦くんの嫉妬がもう、ねっとりと伝わってきて胸が苦しかったです……。「なんで?」の繰り返しが彼の焦りと不安を如実に表していて。最後の「僕のものにしたい」という独白、ゾクッとしました。鈴華が引き起こした波紋がこれからどう広がるのか、すごく気になります。 重くて繊細な心理描写、とても素敵でした。ふる003さんの作品はいつも静かに刺さるけど、今回も深く残りました🥀