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放課後
校舎を後にしてお家に向かう
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天瀬「……朝のこと…怒ってるし…《蒼乃》ちゃんにもケーキを買って帰るかな…」
《天瀬蒼乃》血の繋がりのない妹
昔から人に懐かない
お菓子を買った時だけニコニコしながら懐いてくるようなずるいやつだ
午後7時
天瀬「あーあ!急遽呼び出しされたせいでもうこんな時間!!ありえない!」
一人でムカついて歩いてる
生徒会の件で呼び出しを受けた
長くなったせいで少し帰りが遅くなってしまった
《急遽》って言葉ほど嫌いな言葉はないくらいいきなり予定を入れられるのは苦手だ
外は暗くなり始めている
時間も時間なので少し早めに歩く
天瀬「なんかやけに寒いな…」
特に風がないのに寒気がする
しかし体はだるくもないし具合悪くもない
天瀬「走って帰ろ…ケーキは明日にするか…」
あまりにも不気味に感じて走り出したその時だった
頭上から《鉄骨 》が振ってきた
天瀬「っ?!」
間一髪避けることができた
上を見上げても工事はしてなかった
天瀬「嘘でしょ…?」
すぐさま立ち上がりダッシュでその場を切り抜けた
次は《大型車》が勢いよくこっちに向かって走ってくる
天瀬「っ?!なんで!!」
建物を探してすぐに建物に逃げる
しかし大型車も勢いよく追いかけてくる
やがてスーパーを見つけて駆け込む
すると大型車は勢いよくスーパーの扉に衝突する
ガラスの破片がほかのお客さんに刺さりスーパーの中は悲鳴だらけだ
天瀬「っ…(僕のせいだ…僕のせいで!)」
自分のせいで犠牲になってしまった人を考えると足が動かなくなる
ボロボロになった大型車は強引に車が入ってくる
そしてやがて大型車はスーパーの中で暴走する
天瀬「っ……」
女性「みどり?」
天瀬「っ?!《仁美》さん?!」
仁美さんが走ってきた
仁美さんは里親だ
父親の姉である
仁美「しっかりして大丈夫だから!!」
仁美さんは必死に僕を守るように抱きしめてくれた
暴走車は暴れ回っている
女の子「はぅ…」
2歳くらいの女の子が転んだ
仁美「っ?!」
仁美さんは小さな女の子の方へ走る
天瀬「仁美さん!」
仁美さんは女の子を抱き上げ走ろうとした
しかし躓いて転んでしまった
天瀬「仁美さん!しっかり!」
仁美「っ?!うっ゛!」
仁美さんは倒れてきた商品棚の下敷きになり
2歳の女の子は仁美さんに守るように抱きしめられている
しかしその様子を見ても暴走車は止まる様子なくこちらに向かってくる
仁美さんは諦めたように微笑みついに口を開く
仁美「っ…この子をお願いね?」
仁美さんは過労じて手を伸ばし2歳の女の子を僕に渡してきた
仁美「みどり?大きくなったわね、でもねまだ可愛いの…だからかっこよくなった姿《人生》と言う試練を乗り越えてすべてを成し遂げた時見せてね」
天瀬「っ…」
それが何を意味するのか分かっていた
でも知りたくなかった
仁美さんは僕を押した
その瞬間暴走車は仁美さんを弾いた
天瀬「っ…逃げなきゃ!仁美さんの死を無駄にはしない!!」
暴走車は再び動き出しこっちを目掛けて走る
2歳の女の子を抱き抱えて走り出す
天瀬「分かってる…この先に死しか待ってないことも…」
そう思った瞬間
仁美さんの最後に言い残してくれた言葉が頭に浮かんでくる
天瀬「まだ全てを成し遂げてない!可愛いままであの世に行ってたまるかよ!!」
振り返り暴走車の位置を測る
天瀬「(この距離か…反撃する時間はないと見た、でも隠れて反撃する時間は作れるな)」
推理開始
天瀬「(まずはこの女の子を隠す必要がある
よく考えろ!僕なら思いつくはずだ!)」
辺りを見渡すとすぐ近くにベビーカーがある
天瀬「(怪我をするかもしれないけど…でも!守るためだ!)」
行動開始
女の子をベビーカーに乗せて勢いよく暴走車から遠ざける
ベビーカーは商品棚と衝突する
女の子は声を上げて泣く
暴走車は目の前まで来ていた
天瀬「嘘だろ?!」
車の中を見た
そしたら誰も乗っていなかった
推理開始
天瀬「(なかに人が乗ってない…なぜ?でもこれで分かった…中に人がいないのではものを投げても無意味だ、あの車を破壊しなければ…僕は木っ端微塵だ)」
辺りを見渡した
天瀬「これしかない…」
ふと目に入ったものそれは商品の《肉》
天瀬「これを床に落としていけば!!」
行動開始
天瀬「よし!」
肉を床に落としていく
暴走車はこちらを追うのに必死だがやはり車の性能は上がっておらず滑り散らかしている
ギリギリ轢かれそうな所を間一髪で避ける
暴走車はは止まりきらず壁に衝突する
木っ端微塵になった車を見つめる
天瀬「っ…(僕のせいで…)」
その場をあとにして2歳くらいの女の子を連れて外に出た
僕とその女の子しか店で生き残った者はいなかった
その後警察と救急車を呼ぶ
そして蒼乃ちゃんから電話がかかって来る
蒼乃「おい?どこにいるんだ?お腹減ったんだけど?母に電話しても出ないんだけどなんか知らない?」
これから蒼乃ちゃんには残酷な現実を突きつけないといけない
天瀬「落ち着いて聞いてくれ…仁美さんは…死んだ」
蒼乃「はっ?」
その後の事は帰ってから全てを話した
暴走車に追われたこと
仁美さんは子どもを庇って死んだこと
全て
蒼乃「それって…お前がスーパーに逃げたから!!」
天瀬「あぁするしか…逃げる方法は…」
蒼乃「あそこ母が良く行ってるスーパーなの知ってたよな!!」
この後蒼乃ちゃんに殴られた
蒼乃ちゃんは部屋に戻って出てこなくなった
僕は床に座り込むことしかできなかった
どうすればいいのか…もう考えたくない
寝る準備をして布団に入り目を閉じた
出来るならこのまま永遠に…
耀聖(ようせい)
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イール
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コメント
5件
天瀬くんの身に次々と降りかかる理不尽な出来事、読んでいて本当に辛かったです…。仁美さんが「この子をお願いね」って微笑みながら女の子を託して飛び込むシーン、想像するだけで胸が詰まりました。それでも「まだ全てを成し遂げてない!」と自分を奮い立たせる姿に、彼の強さを感じました。蒼乃ちゃんに責められて床に座り込むラストも切なくて…仁美さんの最後の言葉が、これからの天瀬くんの支えになるのかな。続きがすごく気になります。