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#誘拐
饅頭
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なお
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「んよっし!」
高木はエプロンをしたまま腰に手を当ててテーブルを見た。
「さばの味噌煮に、茄子の漬け物に…味噌汁マニアの佐藤さんにもらった出汁で作ったお味噌汁っ!」
完っ璧…!と高木は指差し確認して頷きまくる。時計を見た。
「そろそろ…」
「ただいまー」
ガチャ、と聞こえて高木ははっと玄関へ走る。
「おかえりー!」
「いい匂い~また夕飯作ってくれたの?」
名前は靴を脱ぎながら聞く。
「いいんだよ。できるほうがやれば」
「あのね…」
と名前が俯いたあと顔をあげる。
「課長に昇進したの!女性では部内で初だって!」
「えぇ!?すごいなぁちゃん!さすがー!」
「ありがとー!」
ふたりで手をとりぴょんぴょんする。
「はっ!じゃあ今日よかったね!お祝いだよ!」
「え?」
「なあちゃんの好きなさばの味噌煮♪」
「さいこー!」
「ビールも冷えてるよーほら、鞄…」
「渉」
ちゅっ、と肩を引かれ名前は頬にキスした。
「ん~っ」と名前は後ろにからだをそらす。
「ふぁ~美味しかったよ~」
「ありがと。お風呂入りな」
キッチンからまたカップケーキ柄のエプロンをする高木が、皿を食器洗い機に入れながら言う。
「いつもありがとう。バレンタインもわたし忙しくて…」
「いいんだよ」
高木は真剣に言う。
「忙しいのはいいこと。できる人がやればいいんだから」
「ふふっ…優しすぎるよ、渉。マフィンも美味しかったよ」
かあ、と高木は赤くなったから冷蔵庫を覗いた。
「あ、たっ卵は明日までだからお弁当にいれなきゃだな…っと」
「(可愛いわねぇ…)ね、お風呂一緒に入ろう?」
高木はお新香のタッパーを持ったままぐりんと振り向いた。
「今なんて言った!!?」
シャワーをだしながらキスし合っていると、はあ、と高木が向きを変えた。
「…だと思ったけど」
「…ごめんなさい…」
タオルで股間を隠して小さくなる高木に、名前はぷっとした。
「なんで謝るの?」
「え…だって…」
高木は斜めを見る。
「なあちゃんゆっくりしたいかなって…疲れてるのに…」
名前は高木の両頬を包む。
「あなたとしてるほうがリラックスするわ、渉…それにいつ疲れてるなんて言った?」
「いいの…?」
ちゅ、っとまたキスすると高木はにっこりした。
「大好き。なあちゃん」
「ひゃあ!」
ぐいとからだを持ち上げて一周する。
「びっくりした。もう!」
「じゃあ、あの…」
「ん?あぁ…」
と名前は下に屈みそうになるが止められる。
「なぁちゃんのこと…さわりたい…」
名前はさっと赤くなる。
「い、いいよ…」
「やった♪」
実は寝ている間さわられているのには気づいていたが、忙しくてなかなか…
「ごめんね」
「え?ダメ?」
物凄いしゅんとした姿に頭を撫でる。
「ははは…違うよ違う。どこさわりたいの?」
名前は湯船を指差され浸かる。すぐに入ってきた高木は首を傾けたので名前はそのからだを抱き締める。
ちゅっ、ちゅ、とキスが降りていき、胸にきたときも持ち上げられてちゅぱ、と乳首をされて声が出る。
「は、あっ…」
「なぁちゃん…キスするっ」
「え?んも…っん」
その間も揉みくちゃにされて、我慢させていたなと名前は思った。
「はぁ…逆上せない…?」
「逆上せたら僕が拭いてあげるから心配ないよっ♪」
そういう意味ではないのだが。
「なぁちゃんのくびれ…」
「くびれフェチだもんね」
「なぁちゃん【の】くびれフェチ!」
なんでもいいけど。
嬉しそうに愛されて名前は本当に愛されていると実感する。額にキスをした。
「気持ちいいよ」
「今キスした!?」
高木は額を押さえてびっくりする。名前もびっくりする。
ふにゃり、と高木は笑った。悔しくもときめいてしまう。
「僕愛されてるなぁ~」
「…それはこっちの台詞だよ…」
ぽちゃ、と湯が鳴った。
「「大好き」」
またふたりで抱き締めあう。
「なぁちゃんへりに座って…」
「え?ここ?」
「背中冷たくない?ならやめる」
「ううん。大丈夫…」
すっと両足を開かれて名前は鳥肌がたった。
「え!」
「なぁちゃんの此処は僕だけしか見ちゃ駄目なの…」
「ま、まだ脱毛完璧じゃないから…」
「もうほとんどつるつるだよ」
舐めやすい。と言って口が近づいてきたので名前は焦った。ケアもそこそこに…
「やあん」
れろ、と舌の厚さを感じ名前は高木の頭を押す。恥ずかしいし、「んっ…なぁちゃんの味大好き」顔を埋めるようにして押し付けられるから、さらに名前は感じる。
「あっ、や…わた…っんあ…」
「気持ちいい?なぁちゃんの…」
舐めながら指が入ってきて名前はのけぞった。
「あっ、だめぇ…」
「んっ…なぁちゃんおっぱいぷるぷる」
「そ、あ…一緒はだめぇ…」
色んな所が蕩けそうになる。
「わ、渉…私にもさせて…っ」
「らめ」
高木は首を振る。
「今日はなぁちゃん独り占めだもん」
きゅうん。と胸が鳴って名前は赤くなった。
「わ、わた…いっちゃいそう…」
「んっ…いいよ…舐める?指?」
「あっ…指いれながら…っ」
「えっちななぁちゃん…僕の…っ」
高木にとってはそのリクエストは断れるはずもない。
「あ、はあ、ああああっ…」
舌の動きが小刻みになると名前はひくひくと足を動かす。
「あ、い、くっ…いく…い、くううっ」
びくびく、としたとき思った。指でイッた。なかでイクとクリトリスでされるより絶頂が長いーー
「ふああああ…」
「すごい…まだイッてるの、なぁちゃん気持ちいい?」
かくかくと頷き名前は口元を押さえる。
あぁ…久しぶりにイクと一気にからだが…
「なぁちゃん…」
「あ、まだらめっーー」
「僕もう我慢できない…っ」
膝裏を持たれて名前はぎょっとした。だめ、まだイッテるのにーー
「あ、まっ…!」
ずく、と入ってきた高木に名前は背中にしがみついた。
「あ、まっ、ま、あ、あああ…」
「え?」
高木は名前をびっくりしたように見た。
「え、なぁちゃんもしかしてまたイッ…」
「馬鹿あっ」
名前は恥ずかしくて胸に顔を埋める。ゆっくり長くいかされているみたいで…最高に気持ちいい…
「も、動いて…ほしいのぉっ」
「なぁちゃんどうしたの?今日すごくエッチだね…」
いつもエッチよ。あなたになら…。名前は耳打ちすると高木はごくりと唾を飲んだ。腰が動き出す。
「はっ、あ…あぁんあ、あ、あ…」
「はあっ、はぁっ…」
「あぁあ…わたる、っ…渉…」
高木は壁に手をついた。
「なぁちゃんごめんっ…加減できな…」
名前は足で高木を引き寄せる。
「しないでぇえっ…おも、思いきりしてえぇっ!」
「出ちゃうよっ…」
名前のそのときの顔といったら。僕しか見れない。高木の自尊心が満たされていくのと同時に、思いきり奥に出した。
「うっ…く…」
まだ奥に入ろうとする高木に、名前は息をあらげながら笑う。
「や、もう入んないでしょっ…はぁ…」
「待って…気持ちいいからまだ…」
一気に柔らかくなるそれを感じながら、名前は高木の前髪を後ろにやった。
がー、というドライヤーの音が響き渡る。
「乾いた?ん、中まだか」
「ありがとう。眠くない?大丈夫?」
「超眠い」
名前は吹き出した。
「でもなぁちゃんの寝顔を見るまでは寝ない!」
「なんなのその宣言」
確かにいつも先に高木が寝ているが。
「はいっ。ブラッシング済」
「ほんとにありがと」
ちゅっ、とまたふたりはキスした。
「僕さー」
とドライヤーを片付けるカップケーキ柄のパジャマの高木を、名前は見る。
マフィンじゃなくてカップケーキが好きなのかな…
「たまに佐藤さんにもっと男らしくしなさいって怒られるんだけど…」
「佐藤さんて怖い隣の席の?」
「男らしくってどうやるの?白鳥さんはセクシーだってみんな言うからいいみたいだけど…」
「斜め前の警部補ね」
うん、と高木は頷いて寝室に向かう。あったまっていたし、水差しに水まで入っていた。
「セクシーも男らしくもよくわかんないから…なぁちゃん…つまんないかなって…」
「つまらなくも満足してないわけでもないわ。気にしないでいいの」
あなたはあなたでいて。カップケーキ柄のパジャマを着るような。
そうかエプロンとお揃いか。今気づいた。
「好きよ、渉」
「なぁちゃん」
「寝ましょ、ほら、お水飲んで」
とコップを渡すと高木は水差しから直接ごくごくと飲んだ。
「ぷはっ…はあー」
「ふふっ…」
「あ、笑ったなぁ」
「だってそんなに喉乾いてたなら…」
「いいんだもん!寝室に一緒に入りたかったんだもん!」
冷蔵庫からなにか飲めばよかったのに。
「それがあなたね。渉」
名前はにっこりしてベッドに入った。
「おいで」
名前は両手を広げる。飛び込んできた高木は笑い声をあげた。
コメント
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読ませていただきました〜!もう、もうもうっ!高木さんの「超眠い」って言いながらなあちゃんの寝顔見るまでは寝ないって宣言、めちゃくちゃ好きです…!「できるほうがやれば」の優しさも、「なあちゃんのくびれフェチ」の愛しさも、全部がぎゅっと詰まってて胸がじんわりしました。湯船でお互い大好きって言い合うシーン、お風呂のぽちゃって音まで聞こえてくるようでした。カップケーキ柄のパジャマで飛び込む高木さんにも、笑い声をあげる名前さんにも、幸せでいてほしいなあ…🌷