テラーノベル
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「白布賢二郎、少女漫画の主人公になる。」
白鳥沢と烏野の合同練習試合。
「白布!」
「はい。」
いつも通り淡々とトスを上げる。
誰もが思っていた。
今日もいつもの白布だと。
その時。
ふわっ。
一匹の羽虫が白布の前を横切った。
「……。」
白布の動きが止まる。
虫が。
ゆっくり。
白布へ向かって飛んでくる。
「…………。」
「………………。」
そして。
「――いやですわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!♡」
ボールを放り投げる。
「どうしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?♡
世の中にはぁぁぁ!!
お花さんも!
ちょうちょさんも!
虹さんもあるのにぃぃぃ!!
どうしてあなたは虫さんなのぉぉぉぉぉぉ!!!!♡」
瀬見「何言ってんだ!?」
虫が近付く。
「だめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!♡」
「近寄っちゃいやぁぁぁぁぁぁ!!!!♡」
「俺たちは住む世界が違うのぉぉぉぉ!!!!♡」
「あなたはお外!!
俺は体育館!!
これが運命なのぉぉぉぉ!!!!♡」
天童「壮大になってる!」
虫。
方向転換。
白布の方へ。
「なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!♡」
「運命を受け入れないでぇぇぇぇぇ!!!!♡」
「運命ってそんな簡単に変えちゃだめぇぇぇぇぇ!!!!♡」
日向「虫そこまで考えてない!!」
白布は両手でハートを作る。
「お願い……♡」
「俺の初恋じゃなくていいからぁぁぁぁぁ……♡」
「せめて初接触はやめてぇぇぇぇぇ!!!!♡」
影山「初恋!?」
虫が肩に止まりそうになる。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!♡」
白布は華麗なバックステップ。
「触れないでぇぇぇぇぇ!!!!♡」
「俺たち結ばれない運命なのぉぉぉぉ!!!!♡」
「ハッピーエンドにならないのぉぉぉぉ!!!!♡」
西谷「誰と誰の話だ!!」
虫がまだ飛んでいる。
白布は体育館中を逃げ回る。
「追いかけないでぇぇぇぇぇ!!!!♡」
「俺には牛島さんが……
いや違う!!
バレーボールがあるのぉぉぉぉ!!!!♡」
牛島「……。」
天童「今、若利くん巻き込まれた。」
武田先生が虫を発見する。
「失礼します!」
パシッ。
虫を退治。
体育館が静かになる。
白布も止まる。
「……。」
「……。」
「…………。」
「……終わった。」
ゆっくり振り返る。
全員と目が合う。
「……。」
「全部。」
「覚えてます。」
瀬見「だろうな。」
白布は顔を真っ赤にしながら頭を抱えた。
「なんで俺……。」
「『住む世界が違う』とか言ったんですか……。」
天童「『ハッピーエンドにならないのぉ♡』も言ってたよ。」
白布「やめてください。」
川西「『初接触はやめてぇ♡』」
白布「やめてください。」
日向「『運命を受け入れないでぇ♡』」
白布「お願いですから忘れてください……!」
牛島は真顔のまま一言。
「白布。」
「はい……。」
「虫に告白されるのは大変だな。」
体育館は一瞬静まり返り――
天童が吹き出した。
「若利くんまで乗っかったーー!!」
その日以降、白布は窓が開いている体育館に入る前、必ず天井を見上げて「……いないよな」と確認する癖がついたという。
コメント
22件
つくったよん
し、しらwwwぶ いきなりの冷静無理なんだがwww
ぎゃああああ白布先輩がぁぁぁぁ!!!😭💕💕💕 「俺たち住む世界が違うのぉ♡」って虫に叫んでるのまじで少女漫画のヒロインすぎて笑ったww しかも「初接触はやめてぇ♡」とかもうね、ツボりすぎて腹筋崩壊した😂😂 で、最後に牛島さんが「虫に告白されるのは大変だな」って真顔で言うのズルいよ〜〜!!天童のツッコミもいい味出てるし、めっちゃ続き気になる!!次も絶対読む!!🌸