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鈴木悦夫著作「幸せな家族」中央公論社
の文庫本を読んで。
先ず作者は本来児童作家で有り、故人で有る。
あらすじは小学生の男児が語り手で有る。カメラマンの父親、主婦の母親、高校生の姉、中学生の兄と彼の5人家族で有る。テレビ局のプロデューサーらが、「幸せな家族」としてこの家族を選び1年間撮ってテレビコマーシャルにしたいと言った。
しかしこの事象はあまり関係無い。先ず家で父親が殺され、兄が死ぬ。母親が精神異常になり死んだ。そして姉が死ぬ。少年はこの事件を自分で録音していた。
これは推理小説では無い。
もしこの家族が家族では無く、それぞれ同居人と仮定してみた。それは姉だけが上品な言葉で話したり、高校生とは思え無い年上の女を連想させたからで、母親はシチュエーションとはかけ離れた老婆を連想したからで有る。
結論は全て少年の犯罪であった。そしてそれはどう読んでも、自分より上が嫌いな人間はどういう行動を取るかを作者が描いた感じを受けた。自分より上とは、立場、年齢、身長等で有る。