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非番は家族のために

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非番は家族のために

1 - 非番は家族のために 第3話

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2024年11月15日

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◤◢◤◢注意◤◢◤◢

この作品はnmnm、捏造小説です。

実在する方、キャラクターがいます。

ご本人様とは全くの無関係です。

晒し、荒らし、誹謗中傷はご遠慮下さい

苦手な方は自衛をお願いします。

もう一度言います。

この小説は捏造で、二次創作です。

ルールを守ってお読み下さい。


「やべぇ……」

そうらだおは遊園地に停めた自分の車のボンネットに手をかけて絶望の顔で地面をそして空を仰いだ。


さっきまで騒がしかった車には問題児の中でも最強クラスのあの双子がいない。

遊園地できゅぴなどの女子組を構っていたら突然2人の姿が消えたのだ。


「黒さんに聞いたけど見てないって。」


流石と言うべきか、長女であるきゅぴはスマホでのやり取りを見せながららだおに声を掛けた。


「そっか〜、ありがとね…」


らだおはきゅぴの瞬時の対応に感謝し、ふときゅぴの周りを見た。


「あれ、といといとあかちゃんは?」


まさかと思いきゅぴに聞けば、きゅぴはキョロキョロと周りを見渡した後顔を青くした。


「あ、」


「きゅぴ〜???」


「どうしよう!といといとあかちゃんも居なくなった!」


2人が頭を抱えて絶望に浸った。

問題児全員が迷子となったのだ。


ーーーーーーー

《家族チャットにて》


らだお:問題児が迷子になりました。


シスコ:了解。

シスコ:今、北から戻るからそのまま警察署見に行きます。


らだお:ありがと〜、じゃあレギオン行ってきます。


ーーーーーーーーーーーーーーー

「了解なんだよね。」


らだおはシスコの適応力に若干苦笑いしつつもきゅぴを乗せ、レギオンへ向かった。




「やっぱりなんだよね。」

シスコはらだおから借りているドラウグルの助手席でタプタプとスマホを触りながら呟いた。


「www、まぁ、あの子たちらしいよね。」

黒炭酸もハンドルを握りながらシスコの言葉に笑いながら街へと車を走らせた。


「警察署、いるかな…」


「居なくてもローレンとかぐちさんいるんじゃない?」


そうポつりと言えばシスコはぎゅるりと首を勢いよく黒炭酸に向け輝く眼差しを向けた


「うわ!そうじゃん!、あの子たちいるわ!」


一気に希望が見えたのか上機嫌な声で嬉しそうに答えた。


ーー――――――――――――――――――――――

視点は変わって問題児の双子共。


「ねぇ!ふわっち!ここどこ!!???」


「えーっとね、道路!」


「違w、そうだけどさ!!」


ぺいんとはマズいと察知したが時は既に遅し。

スプレーで落書きが沢山された大きな橋のような所まで来てしまった。

しかし、無我夢中で走ったせいか場所が分からず謎の好奇心に駆られた不破湊について行くことしか出来ない。

不破湊もここかどこでどこまで来たのも分からない。しかし彼にとって全てが初めての景色。新しいことにまみれた街中に興奮しずんずかと先へと足を進めてしまっていた。


「ねぇ、ほんとに帰れるの?俺たち…」


ふわっちの服をぎゅっと握りしめ、ぺいんとは少し泣きそうな声を出して立ち止まった。

それに気づいたふわっちはぺいんとの頭をなでなでと撫でた。


「大丈夫!俺に任せろって!」


しかし、不破湊には不安という二文字を知らないらしい。

ぺいんとをガっと担いでまたトテトテと目を輝かせながら歩いていく


「なんだよ、その自信はよ〜」


不破湊のせいなのかぺいんとの涙はひゅっと治まり、苦笑がでてしまう。そしてそのまま担がれたまま彼もまたキョロキョロと周りを見るのだった。



「え、なんでこんな所に子供が居るの?」


そんな双子を遠くから発見したのはキノコこと警察のまるんだった。


ちょうどユニオンが終わりリセットを行い、地下道から出てきてみれば子供を担いだ子供を見つけてしまった。


まるんは子供たちを車で轢かないように後ろから近ずき彼らの横へと移動する。


「君たち、ここで何してるの?危ないよ?」


車の窓を開けて声をかける。


「あ、誰か来た!ぺんちゃん!迎え来たよ!!」


担いでいた方がまるんを指さして担いでいる子供に話しかける。

担いでいる方は元気ハツラツに見えるが担がれている方はべそべそと涙目でぺいんとと言うらしい。


「えっと、君たちここで何してるの?」


あまり見慣れない光景に少し戸惑うまるんだが、警察たるもの市民の安全が第1。

さっきまで事件があった場所に子供たちだけはとても危ない。

様子を見るからに多分迷子だろう。


「えっとね!街探索!」


「うん。迷子だね。」


担いでいる方が元気よく反応したが絶対にただの街探索じゃない。

「お巡りさ〜ん、助けてぇ…」

担がれている方のぺいんと君と言う子は多分巻き込まれた子。

こちらを向いて弱い声で助けを求めてきた。


「ここ危ないからね。1回警察署行こうか。」


そう言って子供たちを車へ案内する。

とても良い環境で育ったのだろうか車を見せれば

「すげぇ!オレンジ!派手だね!!」と若干からかいっているのか、それとも天然なのか周りの犯罪者と同じような事を言ってくる。

まぁ、嫌ではないんだけど。


子供たちを車に乗せ短い距離だが車を走らせた。


「ねぇねぇ、警察署だって。ぺんちゃん」


1人がぼそっと呟いた。

やっぱり警察は男児には憧れなのだろうか少し鼻が高くなる。


「だったらさ、ローレンとかいるのかな?」


その言葉に一瞬だがハンドルを止めてしまった。

そのせいで電柱に当たりそうになって慌ててハンドルを切る。


「うわぁっ!!」


突然のカーブに後ろの子供たちは首をガクンガクンさせ、まるんもすぐに車を停めて後ろを見る。


「大丈夫!?」


「おおい!何するんだよ!」


ぺいんとという子が下敷きとなって重なっている。シートベルトをしていたがやはり急な勢いには対応できずシートベルトは意味を成していなかった。


ぺいんとは急なカーブに怒りを露わにしたがそれよりもふわっちが重くグイグイと体を退ける。

ふわっちは目が回ったのか目を渦巻きにしてされるがままになっている。


「ご、ごめんね…ちょっと驚いちゃって…えーっと、ローレン…?」


車を再度発進させて運転しながら聞く


「ん?そーだよ。ローレン。俺らの兄ちゃん。」


そのセリフにまたハンドルを切るのを忘れそうになるが直ぐに意識を取り戻し、無事警察署へ帰った


「えーっと、ローレンってあれだよな…狼恋エギのことだよな…?」


そういえば苗字は狼に恋でろーれんと読んだはずだ。


「……すぅ、『えーっと狼恋エギさんいますか?』」


子供たちを警察署の正面玄関に下ろしながら無線を入れる。横に狼恋という名前があるから居るはずだ。


『はいはい。いかがなさいましたか〜?』


揶揄う彼特有の丁寧言葉で返事が来た


『えっとね。狼恋エギの弟を名乗る子供2人が今正面玄関にいるですが…』


『ゑ。』


そういえば駐車場の方から絶叫に近い声が多く聞こえた。

そして、駐車場側から狐の狼恋エギが焦った表情で走ってきた。その後ろからは成瀬力二他面々も向かって来ていた。


「は?は?は?はぁああああああ??」


短く息を吐くように怒りを吐き出しながら階段下にいるちょうど車を降りたところの2人を見つけてさらにでっかい声で怒りを露わにした。


「あっ!ローレン!」


しかし、そんな狼恋を見て2人の子供は明るい声で狼恋に手を振る。


「え?これがエギの弟ってまじ?」


直ぐに階段を降りた成瀬力二は2人の前にしゃがんで驚きの声を漏らす


「え?いや、は?なんでいる?ここに」


戸惑いが隠せないのかずっとえ?かは?としか発音しない狼恋も彼らに近づいて尋ねた。


「えっとね。街探索してたらこのきのこに見つかった!」


ふわっちの発言に周囲に居た警察官がギロッとまるんを見た


「まるんまじか!遂にか!」


「女の次は子供ですか!!??」


「あー、もう女はコンプリートしたから次は子供に好かれようとしてるわこりゃ」


「は?お前、人の弟に何してる??」


ガヤガヤと皆が一斉に声を出したせいで誰が誰だかよく分からない。


「ちがっ、ちょっと!誤解誤解!」


まるんが訂正しようとするがうるさすぎて声が通らない。


「迷子です!迷子迷子!」


そうシャウトで話せばみんなが疑いの目を向けながら静かになる。


「ち、違うよ!違う違う!迷子だったの!本当だよ!ふわっちと街探検してたら迷って、このキノコの人に助けて貰ったの!ね、ふわっち」


疑いの目を各々が向ける中、黒髪の仮面を付けた男の子が慌てて訂正を入れた。


「そうそう。あと俺の名前まるんだからね?キノコじゃないよ?」


「本当に?」


そのまましゃがんでいた成瀬が2人の顔を見ながらもう一度聞いた


「そうだよ!俺がぺんちゃん担いで街探索してたら助けてくれた!」


さっきとは真反対の意見に何人かは頭が混乱したようでん?えっと?と理解に苦しんでいた。


「じゃあお前が悪いじゃねぇか!」


流石の兄、狼恋は理解できたようでふわっちにこつんとげんこつを落とした。


「え?なんで!?」


天然だからなのだろうかこの混乱な状況を自ら作り出したことに気づかず不破湊はなんで?と頭を抑えながら訴えた。


「これはお前が悪いわ。まるん先輩、見つけてくれてありがとうございます〜」


少しため息を付いた狼恋は流すようにお礼を言ってスマホを開いた


「え、なんか軽くない??」


そんなまるんの言葉は誰にも拾われず「おはよう!まるん!」と今起きてきたオルカに声をかけられていた。


狼恋は少しスマホを弄った後、2人を見下ろしながらどうしようかと悩んでいた。

 

「君たち、誰と来たの?」


そんな中、成瀬力二は子供たちに声をかけたり、


「ねぇねぇ,飴ちゃんいる?」


ひのらんは餌ずけしようとしたり、


「うわ、ぷにぷにだ。柔らか」


ミンドリーは子供の頬をつついたりと双子は警察の玩具と化していた。


「ちょっと、俺の弟だから。うん。」


今更兄づらをして狼恋は警察と双子の間に割って入った。双子も警察の対応に困っていたのか狼恋の足元へと集合していた。


「はぁ〜?さっきまでお前とか言ってたくせに!」


と成瀬が指を指した。


「そうだそうだ!ずるいぞ!!」


便乗するひのらん


「そうだそうだー」


さらに便乗するミンドリーと警察からブーイングが起こった。


「いいやっ!?俺の弟ですけど!??」


反発するように狼恋と警察が言い合いをはじめた。ぺいんとは突然喧嘩しだした警察をポカンと見ていた。不破湊に関してはもう興味を失ったのか辺りをキョロキョロと見ている。

 その時、

ブォォォンー、1台のクリーム色のジャグラーが最高速度で警察署の正面玄関の前を横切った。

 

「あ。」


その車を目で追っていたふわっちは小さく呟いた。そして、警察の争いを不安そうに眺めているぺいんとの袖を引く。


「ぺんちゃん、つぼいた。」


ぺいんとはバッとこっちを見てふわっちの見ていた道路を見た。ふわっちは「つぼ」という人の乗った車が警察署の駐車場に行ったところを指さす。


「行こ行こ。」


隣ではまだ争っている警察の姿なんてもう眼中に無く、ぺいんとは目をキラキラさせてふわっちの手を引いて駐車場へ駆け足で駆けた。

――――――――――――――――

「まぁまぁ!こういうのはな、子供に聞くのが1番だから。」


言い争いに終止符を打ったのはニックス・リアこと、皇帝。対立する両サイドの間に入り仲裁を促す。さすが上官と言うべきか、こういう時はとても頼りになる男。


「まぁ、確かに…」


誰かが言った。そして皆が子供に目線を下げた。


 しかし、そこには誰もいない。


「はぁ!?あいつらどこ行った!!??」


兄である狼恋は突発的に声を発した。警察署員も何処だどこだとキョロキョロして彼らを探す。


「あ、あの〜」


するとさっきの警察争いを遠くから見ていたニトロがソロソロ〜っと手を挙げている。


「さっきあっちに…」


そう言って指をさしたのは警察署の職員用駐車場。


「はぁ、全くあのガキ共…」


何人かはまた迷子になったのかとハラハラしたがそのようではなくて胸を下ろす。


「お前の弟元気すぎw」


成瀬は肘で狼恋をつつきながらゆっくりと子供たちの方へあるこうとした


「あの、その、さっきなんか、つぼ浦先輩の車を見て走っていって…」


そのニトロの言葉に何人かがピタッと固まった。


「え、」


「まじ?」


上官たちはくるっとニトロの方を向いて真顔で聞けば


「はい!まじです。」


ニトロは自信満々に言った


「やばくねやばくね??」


皇帝は何を焦っているのかあわあわしている


「大丈夫だよ。つぼ浦先輩年下には優しいよ?」


さぶ郎が皇帝に向かって穏やかに話した。


「いやいや、どうするんだよ意気投合して犯罪現場とかに連れていったら!」


その一言に一瞬空気が止まった。


「それはやばい。」


「いやいや、つぼ浦先輩はそんなことしませんよ!」


「いや,ストッパーが壊れたらワンチャンあるぞ!」


 やばい面しか見た事のない上官たちはつぼ浦はやばいと焦る。それに対して後輩達は比較的優しくて、真面目な彼を知っているため言い合いが始まる。


「まぁ〜つぼ浦先輩なら大丈夫っすよ」


ワイワイと言い合いをしていると狼恋は淡々と告げた。


「そうっすよ!こういう時のつぼ浦先輩はいい人ですから!」


 ニトロも便乗するように反論すれば狼恋は「いいや、そういうことじゃなくて、」そう言って駐車場に向かって少し駆けて柵格子の向こうから何やら指を指した。

皆なんだなんだと便乗するかのように一斉に駆けてそこを見た


「えっ、」


そこには子供の背丈に合うように屈み、サングラスを彼らに貸して露わになったタレ目の目は優しく子供たちを見て微笑むように笑っていた。


 













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