テラーノベル
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「ギター買ってあげるから、来月からちゃんと塾行ってね?サボらないでね?」
「はーいお母さん」
ってことでギターを買ってもらいました。今回はサボることも危惧されて誓約書付き。なんで、ギターが欲しかったかって、単純にモテたかったからです。バンド組んで文化祭で弾いて、翌日僕っていう話題で持ち上がりっきり。そんなのを夢みてました。
ギターを触ってみた初日。僕は覚えが良かったから、クロマチック練習を余裕でこなし、ハンマリングやプリングは僕なりにマスターしました。
ギターを持ってるのは事実だし、クロマチック練習もマスターした。だから、実質ギターを弾けるようになったんじゃねって思い、僕はこのことを共有したくなりました。だから、友人に話しました。
「俺、ギター始めたんだよね」
「えーいいじゃん」
「バンド組んだら、お前やらない?」
「えやるやる!じゃあ、俺ボーカルで!」
「俺、頑張るわ」
しかし、練習を続けてみましたが、単音カッティングが中々弾けず、それに、ダウンピッキングが癖になり、中々オルタネイトピッキングができませんでした。けれど、僕は勉強も運動も短期間で結果を出してきたから、そのうち弾けるようになれてるだろうと思って、気が向いたときにしかギターを触っていませんでした。
そして、いつしか、ギターが家具の一部と化していました。それと共に、塾に行き始める日が近づいてきました。
「はい、お弁当。今日から、絶対塾行ってね?」
「はいはい行きますよー」
ギターの存在は頭の片隅にあるけれど、学校に行くのが目的だから、頭ん中は、学校のことばかり。僕は、いつも通り授業を受けて、ご飯を食べて。授業中、僕は有能だっていう優越感を得てする睡眠は最高だ。そんな感じで、学校を過ごしていました。掃除後の休み時間。すると、
「バンド組んだんだよね。それも、ギターと!」
小耳に挟んでしまいました。良くも悪くも、僕の耳は『バンド』という単語に敏感なようです。はじめて、劣等感というものを覚えました。だから、今日から手が痛くなるほど練習しようと思いました。しかし、不運にも今日から塾でした。最後の5、6限の授業は頭に入ってきませんでした。
コメント
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タイトルと内容のギャップがいいですね!「ギター買ってあげるから塾行ってね」というお母さんの条件から始まって、最初は順調そうに見えたのに、結局ギターが家具になってしまう展開…あるあるすぎて笑っちゃいました(笑) でも最後に他の子の「バンド組んだ」発言で劣等感を覚える主人公の心情、すごくリアルでした。自分の慢心と向き合うことになる第1話、続きが気になります!