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コメント
5件
大っ嫌いなのかそうかそうなのか、、(?) 自分より相手に出来ることのほうが凄ぎて自己嫌悪しまくるの分かるう...
おぉ!なんか儚い感じの ストーリーだね✨
中学校の教室には騒がしい言葉が軽々しく交わされていた。
「ねぇ今日の小テストの勉強したー?私なんにもしてなーい」
「自分もー」
「今日の放課後カラオケ行こうぜー」
ちょっとのことで大袈裟に騒いだり叫んだりする奴らを俺は呆れながら横目で見ていた。
何も考えずにペラペラと言葉を発する奴らに無性に腹が立って仕方なかった。
言葉を発したことのない俺にとって言葉はとても貴重なもの。
俺が相手に何かを伝える時は手話で伝えるか紙に書いて手紙みたいにやり取りをしている。
奴らにとっては口から言葉というのものを出すことはとても簡単なことに過ぎない。
でも俺にとっては難しい。難しすぎる。
そもそも…出来ない…。
俺は友達なんてものを作ることは出来なかった。
だからその分勉強に励むことにした。
親に心配だけはかけたくなかったからいい成績を見せて安心させたい。
だから中学3年間ずっと成績は学年1位だった。
両親は俺の成績を見るたびほっとしたような表情を浮かべていた。
その顔を見る度に俺は思っていた。
(俺が親孝行出来ることはせいぜいこのくらいしかない…。)
こんなことしか出来ない自分がとにかく情けなくて不甲斐なかった。
本当に悔しかった。
(こんな自分は嫌いだ…。大っ嫌いだ…。)
中学時代の俺はいつもそんなことばかり思っていたつまらない人間だった。