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カナメ視点
だいぶ落ち着いたな…
「「カナメ〜朝飯作ってんだけど、食べる?」」
「おう!食べようかな」
「「オッケー。用意するから座って待っててくんね?」」
「分かった」
「「お待たせー!」」
「うぉ、美味そ…朝からフレンチトーストって最高だな」
「「カナメの好きなアイスも盛り付けるからな!」」
「最高じゃん。いただきまーす」
「「ど!!美味い?」」
「…うん!美味い!」
「「良かったぁ!」」
「…そういや、イズミ朝ご飯は?」
「「あ〜、食べてないな…」」
「イズミの分のフレンチトースト作ってないん?」
「「あ、作ってるわ。ちょっと用意してくる」」
「おけぇ」
いくら落ち着いたと言っても、情緒までは落ち着いてない。俺自身、どこからどこまでが偽りなのかも、本当にアイスが大好きなのか。分からない
これは、俺だけの捉えなのか…?
「「できた〜」」
「おぉ、良いね」
「「いただきまーす!!」」
「…あれ?イタチくんとかはどこにいるの?」
「「あ〜…イタチは何か学校、母さんと父さん2人とも急遽仕事」」
「ほー」
「「カナメって何か朝はちょっと寝ぼけてるんだな」」
「ん?なんで?」
「「何かそんな気がするw」」
「イズミはあんまって感じだね?」
「「カナメので飛び起きちまったからな。マジで心配したんだからな!!」」
「その節はすいません…」
「「まぁ、全然良いぜ!俺も嫌すぎる夢見る し」」
2人とも「ごちそうさまでしたー」
「はぁ〜美味かった!」
「「久々に作っても上手く出来て良かった!
後は今日カナメが作る料理を食えば、俺はもう最高になるわ」」
「そういや今日作るんだったなw楽しみにしとけよ」
「「いっその事イタチを置き去りにして食っちまいてぇ」」
「辞めてくれる?仲良くね」
「んじゃ、また15時な!」
楽しかったな。制服も乾かして貰ったし…何か良い匂いする…。家帰って、今制服着てるからとりあえず私服になってイズミを迎えに行くか。
…あ〜家に帰りたくないな。誰もいないんだし。帰ってから静かなのが嫌。
家着いちゃった
ガチャリと玄関のドアを開け、誰もいないシンとした中へ入っていく
ただいま〜…
そう頭の中で、独り言を言う。
その都度、変わらない寂しさが押し寄せてくる
相変わらず、誰もいねぇ。
学校の鞄を適当に放り投げ、机を見れば、1枚の紙とラップされたピザトーストが置かれていた
置き手紙?
え、名前は…母さん達が書いたんだ…
読んでみるか。
家に帰ってこなかったので、置き手紙置いておきます。元気にしてる?カナメ。
友達も出来ているかな?きっとカナメの友達は、カナメの事常に思ってると思うよ。そういう友達は大事にするのよ?しばらく帰れなくてごめんね。
近くにいなくても、カナメが成長してると思っていたら少しは不安がなくなりますw1日しか居られなくてごめんね…また帰ってこれた時には、一緒にご飯食べようね!
冷蔵庫に手作りのご飯置いてるから食べてね
母、父より
…帰って来てたんだ。ご飯、美味しそうだな。
小さい頃は、ピザトーストばかりお願いしてたよな…。久しぶりのピザトースト、味変わってんのかな。
いただきます
…美味い。味変わんねぇ…w
何で、こんなに辛いんだ?
ただピザトースト食ってるだけじゃん。
会いたいよ…母さん、父さん…。
ごちそうさまでした
途中から涙出て味よくわかんなくなった。
とりあえず買い出しとかはイズミとするし。服着替えるか…今何時だ?やっべ!!14時40分…。
…そういや、夢で腹傷だらけだったな。今は…ちょっと跡残ってんな。ま、しゃーねぇか…。
よし、着替えたし…迎えに行くか
LI○E イズミ
今から行くわ
おけ。俺もそっち向かうわ
わかった〜
早く行こ。
皿と置き手紙を片付ける事を忘れ、私服に着替えて、家を後にしてイズミの家の方へ向かいに行く
「「お!カナメ!こっちまでわざわざ来てくれてサンキュな!」」
「いやいや全然。買い出し行こっか」
「「おう!」」
「イズミは何作って欲しい?」
「「うーん、オムライス!ケチャップで俺の名前書いて欲しい!」」
「イズミらしいw」
「はぁ〜おんも!」
イズミと今日使う材料を買い、袋に荷詰めして、両肩に1つずつバカ重たい袋、両手に野菜など入った袋を1つずつ。
マジで腕もぎ取れる
「「3人前作るんだもんなw片方持つよ」」
「神様か」
両肩にあった袋を持ってくれて、肩にまだ重りがあるように感じる
「着いたぜ」
「「ここがカナメの家か〜お邪魔しまーす」」
(思ったより豪華な家だな)
台所へと向かい、購入した食材の入った袋を雑に置き、はぁっ…と溜め息をついて直ぐに、イズミが何かものを言う
「「なぁカナメ。この置き手紙は?」」