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カナメ視点
「…あ」
バレてしまう。どうしよう。どう誤魔化す。話したら…離されちゃう…。
『親いねぇの?かっわいそw』
『お前も海外行けば良かったじゃん』
『ぶたれてたのかw嫌われてたんじゃねーの』
『みんな〜!こいつだけ親いねぇみてぇだぜ』
嫌だ。嫌だ。
「「…もしかして、見ちゃいけなかった?」」
「…い、いや。大丈夫。大した事じゃない…」
「「そっか。内容見てないから、安心しろよ」」
「うん」
「じゃ〜オムライス作ろっか」と言おうとした時に、俺のスマホから着信音がなる
スマホを開いて見れば、非通知だった
どうでも良かったけど、よく分からない虫の知らせがあるような気がして、この電話に出ないといけない気がして……
「あ、電話…。ごめん、出てくる」
「「おう。材料でも用意しとく」」
「はい、どちら様ですか」
「…え、嘘でしょう?だって、海外出張…って」
「………」
「「おぉ、おかえ、、、り…」」
「…イズミ…俺、今日…飯…作ってやれない…」
「「どうしたんだよ…なんかあったか…?」」
「なんも無いよ…大丈夫」
「「…分かった。今日は俺が飯作るわ。調子良くなったらまた作って」」
「ごめん…本当に…」
なるべく何も思われないように、一応平然とした顔をして、リビングから離れ、イズミが見えなくなって駆け足で階段に登り自分の部屋の扉を勢い良く開けて閉めた
頭がおかしくなりそうだ。混乱もしてる。
死んだって、なんだよ。病死ってなんだよ!!
仕事で海外出張ってのは嘘だったのか?
病院からだし。
じゃあ…あん時俺の家に来た時、最期の日だったって事かよ?飯を作ってたのも、寂しさを無くすために?嘘をついてまで…俺を最後まで隠し通そうとしたのかよ…!!
俺を家事大量にさしてたのは…その日から発覚してたから?
最後に抱き締めてくれたのは、中々治らないから?
俺があの時帰っていたら、教えてくれたのか?
会いたかった…。無理してでも、1日かかる場所でも、行けば良かった。
じゃあ、本当は、俺の事愛していてくれたのか…?
あのピザトースト…もう一度食べたい。もう二度と、同じ味を食べることはねぇのか?
母さんと父さんにしか再現出来ない。母さん達の飯を…食いたい…。
泣きたい気持ちなんて…………あるはずないのに
んで!!涙が出てくんだよ!
俺は、ずっと……ずっとずっと寂しかった???
“会いたかった”…?俺、ずっと会いたかった??
分からない。
俺は、自分の気持ちを押し殺していた…??
だったら、俺の本心は…どこなんだよ?
頭が気持ち悪いくらいに変に回転して、まるで崖から突き落とされたような程に絶望的で…何かに縛り付けられてるような程に心臓が痛い。
扉を体をもたれていたのを辞め、ベッドにダイブして、仰向けになり、左腕を両瞼に置いて、涙を必死に抑える
あぁああああもう……なんなんだよこの気持ちは!!!
「誰か、教えてくれ…」
誰もいない、シンとした中、1人で喋って誰にも答えてくれない孤独。
そして、必死に抑える涙は、反抗してどんどん溢れていく。
架空の世界に逃げてしまいたい
イズミ視点
「ごめん、本当に…」
そんな事言わないで欲しい。戻ってきたら今にでも消えてしまうような顔をして帰って来て、何があったんだ。
色々考えていたら知らない間にオムライスが出来ていた。
カナメ呼ぶか…
コンコンと、多分カナメの部屋の扉を小さめな音でノックをした
「「カナメ、飯…食うか?」」
「…あ、出来たんだ…。うん、食べる」
扉から出て来たカナメの顔に驚いた。
見た事ない顔だった。本当に絶望に満ちた顔していた。
そんな顔もするのかっていうぐらい。
リビングへと歩く時、どう喋ってあげれば良いのか分からないまま、何も喋らずに食卓へと辿り着き、椅子に座って手を合わせる
イズミ、カナメ)いただきます
「「美味い?」」
「…うん、美味い」
「「良かった」」
「…俺、さ」
「「?」」
「………いや、何も無いごめん」
口パクしていた。やっぱ怖いか…。
「「いつでも待つから。」」
「ごめん、ありがとう」
いつものカナメじゃない…。そんな事言っちゃ行けないのもわかってる。俺が友達だったやつも、いつも見ていない顔を見た時も…同じだったから。
あいつをどうやって…助けたっけ。
カナメを助けてぇ…。今までこんなに思った事ないぐらいだ。
今までは、死んだら困るし 、助けるかってくらいの軽い気持ちだったのに。
「そういや、イタチくんは?」
「「連絡したんだけど、急に熱出して母さんに止められたってさ」」
「オムライス1個残ってるし、持って行ってあげなよ。イズミのだけど」
「「そーだな」」
2人とも)ごちそうさま
「俺が皿洗うから、のんびりしてて」
「「おう、ありがとな」」
スマホでもいじろうかと思ったら、台所から皿が何枚か割れたような、ガシャン!!!と聞こえ、スマホを放り投げて台所へ走る
「…っった…」
台所へ着き、カナメの声のする方を見れば、手首から何本線と流れてる血が出ていた
「「か、カナメ!?大丈夫かよ!皿の破片入ってねぇか!早く手当てすっぞ」」
「いや…良いよ。1人でできるし、皿の破片を片付けなよ」
「「んな血出してるやつが言うなよな!!ほら、早く」」
ソファーに強引に座らせ、「「包帯と消毒どこ?」」と言えば、「イズミから見て左の方」と言われ、左を見ればすぐあった
「「皿2枚割ってこのくらいの傷で良かったよ」」
「…どうして、そこまで安心してくれんだよ…」
なんで…???確かになんでだ?
「「な、なんで?ん〜信頼してる友達だから?」」
「…そっか!」
「「ほら、消毒も包帯も巻いたぞ。楽になった?」」
「ありがとう。楽になった感じする」
「「しばらく安静にしときな。俺が破片も皿洗いもするから」」
カナメ視点
今日何も出来てないや…。母さん達が死んだって事に衝撃受けすぎて、頭も回らないし手に力も入んない。そのせいで皿割った。
イズミに手間をまたかけさせてしまった。
イズミの方をチラッと見たら、目が合って
ニカッと笑ってくれた。多分気にすんなよ!って言葉も込めてだろう。
けど、今はそれが辛い
俺、だっさ
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久しぶりの投稿の故にちょっと雑でしたらごめんなさい。これからまた頑張りますので、許してください。