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カナメ視点
「…あ」
バレてしまう。どうしよう。どう誤魔化す。話したら…離されちゃう…。
『親いねぇの?かっわいそw』
『お前も海外行けば良かったじゃん』
『ぶたれてたのかw嫌われてたんじゃねーの』
嫌だ。嫌だ。
「「…もしかして、見ちゃいけなかった?」」
「…い、いや。大丈夫。大した事じゃない…」
「「そっか。内容見てないから、安心しろよ」」
「うん、あ、電話…。ごめん、出てくる」
「「おう。材料でも用意しとく」」
「はい、どちら様ですか」
「…え、嘘でしょう?だって、海外出張…って」
「………」
「「おぉ、おかえ、、、り…」」
「…イズミ…俺、今日…飯…作ってやれない…」
「「どうしたんだよ…なんかあったか…?」」
「なんも無いよ…大丈夫」
「「…分かった。今日は俺が飯作るわ。調子良くなったらまた作って」」
「ごめん…本当に…」
自分の部屋へ入って、頭がおかしくなりそうだった。混乱もした。死んだって、なんだよ。病死ってなんだよ!!仕事で海外出張ってのは嘘だったのか?病院からだし。じゃあ…あん時俺の家に来た時、最期の日だったって事かよ?飯を作ってたのも、寂しさを無くすために?嘘をついてまで…俺を最後まで隠し通そうとしたのかよ…!!俺を家事大量にさしてたのは…その日から発覚してたから?最後に抱き締めてくれたのは、中々治らないから?俺があの時帰っていたら、教えてくれたのか?
会いたかった…。無理してでも、1日かかる場所でも、行けば良かった。じゃあ、本当は、俺の事愛していてくれたのか…?あのピザトースト…もう一度食べたい。母さんと父さんにしか再現出来ない。母さん達の飯を…食いたい…。
イズミ視点
「ごめん、本当に…」
そんな事言わないで欲しい。戻ってきたら今にでも消えてしまうような顔をして帰って来て、何があったんだ。
色々考えていたら知らない間にオムライスが出来ていた。
(カナメ呼ぶか…)
コンコン
「「カナメ、飯…食うか?」」
「…あ、出来たんだ…。うん、食べる」
扉から出て来たカナメの顔に驚いた。見た事ない顔だった。本当に絶望に満ちた顔していた。そんな顔もするのかっていうぐらい。
イズミ、カナメ)いただきます
「「美味い?」」
「…うん、美味い」
「「良かった」」
「…俺、さ」
「「?」」
「………いや、何も無いごめん」
口パクしていた。やっぱ怖いか…。そうだよな。
「「いつでも待つから。」」
「ごめん、ありがとう」
いつものカナメじゃない…。そんな事言っちゃ行けないのもわかってる。俺が友達だったやつも、いつも見ていない顔を見た時も…同じだったから。あいつをどうやって…助けたっけ。
カナメを助けてぇ…。今までこんなに思った事ないぐらいだ。今までは、死んだら困るし 、助けるかってくらいの軽い気持ちだったのに。
「そういや、イタチくんは?」
「「連絡したんだけど、急に熱出して母さんに止められたってさ」」
「オムライス1個残ってるし、持って行ってあげなよ。イズミのだけど」
「「そーだな」」
2人とも)ごちそうさま
「俺が皿洗うから、のんびりしてて」
「「おう、ありがとな」」
スマホでもいじろうかと思ったら
「…っった…」
「「か、カナメ!?大丈夫かよ!皿の破片入ってねぇか!早く手当てすっぞ」」
「いや…良いよ。1人でできるし、皿の破片を片付けなよ」
「「んな血出してるやつが言うなよな!!ほら、早く」」
「「皿2枚割ってこのくらいの傷で良かったよ」」
「…どうして、そこまで安心してくれんだよ…」
「「な、なんで?ん〜信頼してる友達だから?」」
「…そっか!」
「「ほら、消毒も包帯も巻いたぞ。楽になった?」」
「ありがとう。楽になった感じする」
「「しばらく安静にしときな。俺が破片も皿洗いもするから」」
カナメ視点
今日何も出来てないや…。母さん達が死んだって事に衝撃受けすぎて、頭も回らないし手に力も入んない。そのせいで皿割った。イズミに手間をまたかけさせてしまった。
俺、だっさ
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久しぶりの投稿の故にちょっと雑でしたらごめんなさい。これからまた頑張りますので、許してください。