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赫side
昼休憩も終わり、いよいよ最後の種目となった。
リレーである。
一番の見せ場であり、盛り上がる競技だ。
だが、あまり点数には含まれないため途中下校も多い。
毎年それが恒例だったが、今年は選手としての参加。
黈)なっちゃん、…大丈夫?
赫)…(コクッ)
大丈夫なわけない。
早く終わって欲しい。けど、みことに心配かけたくない。
だから、大丈夫な振りをする。
そうすれば、少しだけど心の声だって優しくなる。
…だといいけど、
司会)リレーの選手の方は位置に着いてください
茈)…、
ク)い、いるま…頑張れよ
茈)…ん、
昼前のこともあるのか少しクラスメイトは、気まづい空気を出している。
気まづいだろうに話しかけるのすごいな。
ク)確か、1と3がやばいらしいよね
ク)なんか練習でもあんま良くなかったって聞いたわ~
ク)足引っ張んないでほしいw
いるまが言っても言う人はいるんだな、
茈)大丈夫、俺らは頑張ればいいだけ…OK?
『頑張るだけじゃなくて結果に残せよ、負けたらお前の責任ってこと自覚しろよ』
赫)ッ…!、
俺は、少し信用した人でもそういう風に言ってるように見えてしまう。
いい人って分かってる…けど、裏(心)は怖い。
1人で抱えて、1人で怖がって、普通に戻って…。
ほんと…何やってんだろ、俺。
ドン!!!!!
先頭を走るのはみこと
2位との差もどんどん離されていく
バトンパスも完璧
そして2走者目に繋ぐ
ク)え!?1発目から独走!?
ク)ワンチャンぶっちぎりの1位じゃね?
そして、俺の番が回ってきた
ク)はい!足引っ張るんじゃねーぞ!!
赫)ビクッ…(コクッ)
案の定、2位…3位…そして最下位まで下がった
『チッ)疲れた感出してさ、自分頑張ってますアピール?』
『流石にないわ~w、責任感もって走って欲しい』
罵声、罵声、罵声。
全てが聞こえる、本当なのか分からない
けど…今回は全てが本当の声だ。
確証はないけど…分かる。
赫)はぁッ…ぅ、っ(ポロポロ)
あぁ…やっぱり、今回もダメだった。
このバトンを渡したら、もう…
“消えよう”
赫)(パシッ)
茈)サンキュー…あとは、任せろ(走)
ク)え!?速っ!!
俺とは段違いに速い。
どんどん抜いていく。
『え、?』
『速…、』
さっきとは違い、驚きの声が色んなところから聞こえてくる。
1人、また1人抜いていって…
ドン!!
ラスト、ギリギリで抜き1位でゴールした。
歓声が凄い、けど…っ
『さっきのさ~やばくなかった?』
『それな、マジで~』
俺の事を言ってる?いるまのこと?それとも嘘?
もう分からない、けど…今聞くと全てが自分のことを言ってるように聞こえてしまう。
赫)…っ、やめ…ッ
茈)なつ、…大丈夫か?
赫)…、!
頭上からいるまの声。
さっきまでクラスの人に囲まれていたが、それを退けてきたのだろうか。
しっかり聞こえてる。いるまの声だ。
呼吸を整える。
赫)すぅ~…ッ!!
『足引っ張ったよなw』
『ほんと、なんで出たのやら』
赫)…っ、
体が強張る。
怖い、…
茈)気にすんな、別にお前のせいじゃねぇから
ゞ)むしろ、周りでごちゃごちゃ言ってるのがダセェし…
『…、』
『っ…』
さっきまでの罵声は、なくなり静かになった。
怖かったはずなのに胸の奥があつい。
視界がぼやける。
この時は、あまり考えてなかった。
赫)…ッ(抱)
茈)、!?…なつ、?
無意識にいるまに抱きついていた。
何してるんだろ、…
だけど、これは伝えたい。
赫)あ…りがとっ、いる、ま
途切れながらの言葉となった。
けど、精一杯伝えた。
茈)「━━━…。」
赫)…え?
茈)なんでもねぇよ、どいたま(抱)
赫)わっ!!
大波乱な運動会。
結果は、優勝。
誰も満足のいく結果になったが、
俺は、最後のいるまの言った言葉が気になってしまった。