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6時間目,ボク達がテストをしている間ずっと殺せんせーは壁パンの様なものをしていた
因みにカルマ君はよりによってボクの隣の席になった
雫じゃないだけ良いけど
↓席
律|イトナ|ルイス|カルマ|雫|寺坂
鏡花|空き|芥川 |敦
三村「さっきから何やってんだ殺せんせー?」
矢田「さぁ…」
雫「壁パンじゃないかな?」
芥川「…チッ煩い」
敦「あはは…」
磯貝「ああ…さっきカルマにおちょくられてムカついてるのか」
鏡花「触手が柔らかいから意味無い」
雫「ブニョンブニョンうるさいです殺せんせーっ!!
小テスト中ですからっ!!」
殺せんせー「こ,これは失礼!!」
ボクはクルクルと髪をいじる
鏡花とクレープでも食べに行こうかな
それとも…ボクは後ろにいる龍さんをチラリと見る
寺坂「よォカルマ
あのバケモン怒らせてどーなっても知らねーぞー」
村松「またおうちにこもってた方が良いんじゃなーい」
カルマ「殺されかけたら怒るのは当り前じゃん」
…うん,そうだね
殺されかけたら怯えたり怒ったりが多い
カルマ「寺坂,しくじってちびっちゃった誰かの時と違ってさ」
ドン,と寺坂君は机を叩いた
寺坂「な,ちびってねーよ!!
テメケンカ売ってんのか!!」
芥川「煩いぞお前ら」
殺せんせー「こらそこ!!
テスト中に大きな音立てない!!」
千葉「(自分の触手に言ってくれ)」
今千葉君の心の声が聴こえた気がする
カルマ「ごめんごめん殺せんせー
俺もう終わったからさジェラート食って静かにしてるわ」
何処から出したの?先程までは持ってなかったよね?
殺せんせー「ダメですよ授業中にそんなもの
まったくどこで買って来て…」
あれ,固まった
殺せんせー「そっそれは昨日先生がイタリア行って買ったやつ!」
カルマ「あごめーん教員室で冷やしてあったからさ」
殺せんせー「ごめんじゃ済みません!!
溶けないように苦労して寒い成層圏を飛んで来たのに!!」
カルマ「へー……でどーすんの?殴る?」
殴りはしないと思う
殺せんせー「殴りません!!残りを先生が舐めるだけです」
気持ち悪い
メアリー「(ドン引き)」警備中
殺せんせーは近付く
そして前に来た時先生の脚の触手が溶ける
対先生弾BB弾,何時床に散りばめたんだろう
カルマ「あっはーまァーた引っかかった」
カルマ君は殺せんせーに向かって対先生弾を放つ
殺せんせーはギリギリで避けた
カルマ「何度でもこういう手使うよ
授業の邪魔とか関係ないし
それが嫌なら…俺でも俺の親でも殺せばいい」
殺せんせー「……」
『…………(キュッ)』
赤羽「でもその瞬間からもう誰もあんたを先生とは見てくれない
ただの人殺しのモンスターさ」
そう云い乍らカルマ君は殺せんせーにジェラートをぶつける
カルマ「あんたという「先生」は…俺に殺された事になる
はいテスト多分全問正解」
カルマ君は殺せんせーに答案用紙を投げ渡す
殺せんせー「!」
カルマ「じゃね「先生」〜
明日も遊ぼうね!」
カルマ君は帰ろうとする
『待って』
ボクは何時の間にかそう声を掛けていた
『駄目だよカルマ君
簡単に自分や家族を差し出しちゃ』
カルマ「別に良くない?」
良くあるものか
『ボクとお兄ちゃんは孤児院育ち
そして龍さんは貧民街育ち
ボク達は家族とかは無縁の生活をしていたんだよ』
カルマ「え?急に何?」
芥川「人を殺さなければ自分が殺され明日を生き抜く術など無い
生きていたいから殺した時もあった
でも仲間は全員死んだ。殺された」
E組「__!?(過去が重過ぎる!!)」
芥川「そして僕(やつがれ)はなんやかんやあり今は武装探偵社にいる」
E組「(その間のなんやかんやが気になる!そして武装探偵社?!)」
龍さん省略しすぎ
殺せんせー「な,中島君達は孤児院で育ったから流石にそこまで酷くないですよね?ね?!」
え,滅茶苦茶ビビってる…
敦「(ガタガタ)」
『お兄ちゃん!』
お兄ちゃんは思い出して恐怖で体が震え始めた
E組「(何があった!!!)」
殺せんせー「え,何が…?」
『簡単に云えば虐待だよ
…簡単に云えばね』
E組「(含みのある言い方が怖い!)」
殺せんせー「え,院長とかは…?」
『院長が1番ボク達に暴力とかしてたよ』
殺せんせー「その人は今…」
敦「ッ…殺しました
僕がこの手で…」
E組「えっ…」
『5月5日
お兄ちゃんは自分の誕生日に新しく生まれ変わりたくて殺した
ボクも同意した
でも其の時に院長の優しさや愛情に気付いたんです…!』
E組の皆や殺せんせーは悲しそうな顔をしている
『ボク達みたいになりたくないなら家族とかは大切にして…!』
ボクは其の勢いの侭教室を飛び出し帰った
あ,荷物
〜翌日〜
ボク達はただ静かだった
朝なのに珍しく静か
そんな中殺せんせーが入って来た
殺せんせー「おはようございます」
磯貝「……」
皆返信をせず黙(だんま)り
殺せんせー「…ん?どうしましたか皆さん?」
教卓には蛸が(殺せんせーじゃ無いよ)ナイフで刺されていた
カルマ「あごっめーん!殺せんせーと間違えて殺しちゃったぁ
捨てとくから持ってきてよ」
自分で持って行った方が速い
殺せんせー「………わかりました」
殺せんせーは蛸を持ち何処からかドリルを持って来て触手に着けて回転させていた
カルマ「!?」
殺せんせーはミサイルと紙袋を持って来た
殺せんせー「見せてあげましょうカルマ君
このドリル触手の威力と自衛隊から奪っておいたミサイルの火力を」
そういえばこの前猟犬の副長のてる子さん(漢字変換出来なかった…)とお茶会してる時に殺せんせーへのミサイル発射失敗してたって云ってたなぁ…(其々の組織は大体顔見知り&暗殺教室に通って居る事は知ってる)
殺せんせー「先生は暗殺者を決して無事では帰さない」
そしてカルマ君の口に放り込まれたのは…熱々のたこ焼き
カルマ「あッつ!!」
カルマ君はあまりの熱さにたこ焼きを吐き出した
殺せんせー「その顔色では朝食を食べていないでしょう
マッハでタコヤキを作りました
これを食べれば健康優良児に近付けますね」
カルマ「……」
悔しそう
殺せんせー「先生はねカルマ君
手入れをするのです
錆びて鈍った暗殺者の刃を今日1日本気で殺しに来るがいい
そのたびに先生は君を手入れする
放課後までに君の心と身体をピカピカに磨いてあげよう」