テラーノベル
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──そこは、とてものどかで穏やかな国だった。
辺りを見渡すの小麦畑ばかり、そして、建物はまるで中国のような建物も多かった。
ゆっくりと地面に降りる。すると、
「お、すまない!それにエウリと蓬莱と天満と風音も、よく来たな!」
と、ライトが出迎えてくれた。
「ライトおじさん!こんにちは!」
「お兄さんと言いなさい」
「いでででででで」
と、天満の頬を引っ張る。そんな2人にすまない達はくすくすと笑っていた。
「あ、そうだ。すまないの家、ちゃんと使えるように掃除しているから、泊まれるぞ」
「お、ほんとか!ありがとう!」
と、ライトから鍵を貰った。
✵✵✵✵✵
すまない達は瑞穂の国を歩いていた。とても賑やかで、優しい国だった。
「すごいね!なんか賑やか!」
「昔と変わらないなぁ・・・いやぁ・・・昔は村人爆発させたり色々したな・・・ハハハッ」 と、すまないは苦笑していた。それに、皆は笑いながら今日泊まるところへと向かった。
✵✵✵✵✵
鍵を差し込み、ドアを開ける。
そこは人の気配をしていないが、綺麗にされていた。こじんまりとしたすまないの家だった。 ただ、何故か少し寂しいとも感じた。
「・・・なんか、寂しいね」
「うん」
そう風音と天満が話すと、すまないは答えた。
「あー、僕、ここでひとりで住んでたからかな?」
「え?」
「両親が亡くなったあと、瑞穂の国に来て、ここでひとりで住んでたんだよね。」
と、すまないは窓を開けた。光が差し込み、少し暖かくなる。
「さて、これからどうしようか?」
「はいはーい!!マスターおじぃちゃんとこ行きたい!!」
「お花みたい」
「瑞穂の国見て回る!!」
「うーん、見事にバラバラ・・・」
と、すまないは苦笑した。すると、
「ここに来て皆疲れていると思うし、今日は瑞穂の国を見て回るとかどうかしら?」
「うん、そうだね」
「「さんせーい!」」
「賛成」
と、エウリの提案に、皆賛成した。
✵✵✵✵✵
そして、皆で瑞穂の国を回る。周りの人は大きくなったすまないや、すまないの娘息子に優しくしてくれていた(道中ですまないの過去を話してすまないはめっちゃ照れてたが)
✵✵✵✵✵
そして、夜。
街灯りが都会より光が少ないため、星がよく見えていた。
「綺麗〜」
「あれ何座だろ〜?」
「あれはウォーデン座ね」
「「ゔっ」」
「どんだけトラウマあるのよ・・・」
そらの星を見ながらそう楽しそうに話す子供達に、すまないは笑顔で見守っていた。すると、
「楽しそうですね」
と、エウリがコップにココアを作り持ってきてくれた。
「うん、こうやって平和に過ごせて、家族でこう過ごすの、僕の夢だったんだ・・・」
と、すまないはそういい、息子達の方へと目を向けた。
3人は楽しそうに星座の話をし、笑い合う姿は、昔の、自分とエウリとライトを見ているような。そんな気分になりながら、ココアに口をつけた。
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