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syokoko(雨兎).。o○
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運命は僕らを見捨てた
世界は運命によって定められている
生まれる前から全てが決められていて
出会いも、別れも、成功も失敗も
一冊の人生と言う本に記されている
そう教えられてきた
決まった線路の上を走り。幸せに包まれながら人生を終える
きっとそうなると信じていた
今日までは
目が覚めた
そこは真っ白な空間だった
白の部屋で、淡々と告げられた
『アナタのウンメイは、もうじきオワリを遂げます』
言葉の主は異形の管理者
机の上に置かれた本
黒い表紙に白色の文字
{-hotoke-の運命}
それが僕の人生だった
「終わりって…どういうことなの…」
声が震える
まだ、沢山やりたいことがあった
大好きなアイツに。大好きな相方に。
伝えたいことがあった
『ヨテイされていたミライは、ショウキョされました』
「消… 去…?」
『ハイ、アナタのウンメイは、トチュウでセツダンされています 』
意味がわからなかった
描いていた未来は中途半端に放り出され。
僕の人生の物語は終わりを告げる
「理由…は?」
『フメイです 』
放り出された運命は、どうなってしまうのだろうか
「…なら、僕はこれから…どうなるの」
『アナタは、オワリのないソンザイになります』
あぁ、きっと神は僕を見捨てた。
僕という物語は永遠にエピローグにたどり着けないんだ。
目覚めたのは、いつもの部屋だった
窓の外では夕焼けが広がっていて、
鮮やかな色が見えて、
何もかもがいつも通り。
のはずだった
未来の重さが感じられない
描いていた未来が想像できない
明日がどうなるのか。明日は何をするのか、なにも描けない
「ほとけ?」
振り向くと。アイツがいた
if。
僕の大事な相方。大好きな相方
「何しとんの?ボーッとして 」
普段と変わらない態度で、話しかけて来ているはずなのに
言葉と、口の動きが連動していない。
(ああ、そっか)
もう、時間はないのかもしれない
「ねぇ、いふくん」
「なんや?」
「…もし… 」
言葉が喉に引っ掛かる
「運命が無くなったら、人ってどうなると思う?」
ifくんは少し考えてから言った
「自由になるんとちゃう?」
「決められてないんなら、自分で選べるってことちゃうんか?」
ーー違う。
僕は知ってしまった
運命がないということは、
どこにもたどり着かない。ということだ
それから、世界が少しずつ、ズレ始めた
信号は変わらない、
電車は来ない、
自動ドアは開かない
誰かと話しても、会話が噛み合わない。
僕だけが世界の理から外れ、世界の流れに置いていかれる
「…そっか」
これが[見捨てられる]ってことなんだ
最後に君に、会いに行った
いふくんは公園にいた
「ほとけ、どuu しtta ん」 (ほとけ、どうしたん)
ノイズがかかって、言葉が聞こえにくい
「ごめん… 」
僕はいふくんの前に立った
「ねぇ、いふくん」
「なnや?」(なんや?)
言わなきゃ、これが最後だから。
「僕、いふくんのこと、だいすk…」
その瞬間、
声が消えた
音が消え、色が消え
建物が消え
世界が、崩れていく
いふくんの姿が、ノイズみたいに揺れる
「 」
彼がなにか言っている
でも、聞こえない
あぁ、そうか、わかった
僕の運命は、ここで途切れている
ここで永遠の眠りにつく、
だから
この先の未来は、存在できない
消える直前
彼がはっきりと口を動かしたのがわかった
ーーー「俺も」
その意味を、最後まで聞き取ることはできなかった
世界には運命が定められている
誰かが出会い、誰かが別れる
誰かが生まれ、誰かが死ぬ
誰かが喜び、誰かが悲しみ、
全て、決められた通りに
ただひとつ。
運命に見捨てられた、ひとつの想いだけが
どこにも行けず
闇に残った。
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久しぶりの小説、どうでしたか?
💬や♡お願いします!
では、またお会いしましょう