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w『だから今度、また行こ。』
そう言って俺はドアノブに手をかけた。
その瞬間、
m『っ、嫌だよ』
俺は元貴に押し倒された。
m『ねぇなんで帰ろうとするの、?』
m『まだ来たばっかじゃん。』
w『っ、』
そう、それだよ、それ。
そもそも
なんで押し倒すの?
そうやって聞いてくればいいじゃん、
普通に、口頭で聞いてくればいいのに。
そしたら俺だって、
普通に手を止めて答えるのに。
なんでわざわざ押し倒すの、?
そういう行動が、
怖いんだよ。
かれこれ3分くらいが経った。
m『ねぇなんでよ』
m『せっかく久しぶりのカラオケなのに』
m『ねぇ、』
元貴が近い、
匂いが近い、
やばい、クラクラする。
俺を見る目が怖い、
w『ヒュッハァ、ハァ、、』
元貴の目の圧も相まって
俺は思わず過呼吸になってしまう。
こんな俺の姿、見られたくない。
でも。
元貴なら、きっと、
大丈夫?
と、
異変に気づいて手を止めてくれるはず。
そう思った、
どこか安心した自分がいた。
だって元貴は元貴じゃんか。
俺が困ってる時は誰よりも早く気づいて
誰よりも早く優しい言葉をかけてくれる。
そんな元貴に俺は何度も救われてきた。
だから今だって、きっと、
あれ。
それなのに、
まるで目の前の俺が見えてないみたいに
抵抗すら許されないほどの力で
どんどんどんどん押してくる。
なんで、?
w『もと、き?』
m『俺といてもつまんない?』
m『ねぇなんで、?』
怖い、
嫌だ、
こんなの、
元貴なんかじゃない。