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⚠ 青黄です。
⚠ このお話は主の妄想です、リアルとは何も関係がありません。
⚠ リアル線の2人の世界線です。
恋人関係なのかどうかは読み主様にご想像にお任せします。
🍀
「うぅ、さむい……」
ヒーターを付けたのは良いものの、全然寒さがあたたかいに変わるのは遅くて ぷるぷると震えていた。それくらい今日は寒い。
そうしていたら、階段から降りてくる音がした。この家の住民は彼しかいない。
「……なに、寒いの?」
ころちゃんはぷるぷると震える僕を見てそう言った。
「え、ころちゃんは寒くないんですか…?」
「んー、寒いけどそこまでかな」
あまりにも寒そうな僕を見かねたころちゃんが、とことこと近づいてきて。
「……こうしたら、あったかい?」
座っている僕の後ろに座って、ぎゅっとハグをしてきた。ころちゃんの手が僕のお腹付近に回された。
ころちゃんの体温だ。
「ころちゃんあったかいですね…子供体温?」
「はあ?僕大人だけど」
僕のジョークに笑ってくれるころちゃん。ふところちゃんの回された手を握ってみると、手は冷たくて。
「手はぼくのほうがあったかいですね」
「んふ、そーだね」
こんな寒い日でも、ころちゃんが居てくれるからあったかいなぁ。
「あ、そうだ。るぅとくん ココア作ったげようか?」
「え、いいんですか!おねがいしますっ」
そういうところちゃんは「まかせろ」と言って立ち上がった。僕から離れていったぬくもりがちょっぴり寂しい。
ここでころちゃんを待っているのもひまだからころちゃんについていってみた。
牛乳をレンジであたためているころちゃんを見つめていたら、すぐ気づかれちゃって ふはっと笑われた。
「な、なんで笑うんですか……?」
「いや、なんか遠くからみつめてきてる姿が小動物みたいだなってw」
褒められてるのか褒められてないのか全く分からない。そうですか、と返すので精一杯だ。
「そしたらココアを混ぜます!」
あたたまった牛乳にころちゃんがココアの粉を混ぜている。わあ、ココアのいい匂い。
「ん、完成!るぅとくん出来たよ〜」
「あ、ありがとうございます!」
いっしょにリビングに戻って 椅子に座った。
「どうぞー。熱いからきをつけなね」
「はい!ありがとうございます、」
スプーンでココアを少量すくって ふーふーしていたら ころちゃんから視線を感じた。
「な、なんですか……」
「いやいやぁ。ね?」
全く分からないおちゃらけたころちゃんに疑問をいだきながらもココアを飲む。熱いけどおいしくてつい頬を手で抑えてしまう。
「おいしいです…!ありがとうころちゃん」
「いーえ。」
スマホとかいじってればいいのに、ずっと僕を見つめてくるころちゃんが何を考えているのか分からなくて「ちょっといりますか?」と聞いたら「関節キスじゃん」って笑われた。そうゆうの、ころちゃんあんまり言わないのに。ヒドイ。
「ころちゃんがさっきから僕のことみつめてくるからココア欲しいのかと思って……」
「んーん。いやぁ、ね?わかるでしょ」
「分からないから聞きたいんです、!」
ココアがいらない、ってなったら なんでころちゃんは僕をそんな優しい目でみつめてくるの。隠された想いが気になってしまう。
「えぇー……もう。
るぅとくんがさぁ、僕の作ったココア美味しそうに飲んでるのが可愛くて……愛おしいっていうか…見てて僕も癒されるんよ。
…………あー、言うつもり無かったのに!」
…え、そんなこと思ってくれていたの。
ころちゃんが僕に可愛いだとかって褒めることは少なくて たまにノリであるくらい。だからこうやってころちゃんが心の奥でもそう思ってくれてたこと 僕のことを考えてくれてたことが嬉しくて 思わず頬が緩んでしまう。
「えへへ……ころちゃんすき」
「はいはい。」
「ねえ、ころちゃんは言ってくれないの?」
ころちゃんが恥ずかしがり屋さんなことは知っているけど たまには声にして伝えて欲しい。
「もぉ、なんでそんな今日甘えたなの笑」
「……ダメ?」
「ダメとかじゃないけどさ…」
ぶつぶついいながらころちゃんは僕に近づいてきた。ココアを混ぜていた手を止めて ころちゃんの方を振り向く。
ころちゃんは立っていて 僕は座っているから いつもと違う身長差、ころちゃんの方が目線が上にあることに少しドキドキしてしまう。
「好きだよ、るぅとくん。」
僕の頭を撫でながら ころちゃんはそう言った。
照れが混じってるけど 真っ直ぐで いつものおちゃらけたガサガサ声じゃないころちゃんの声にかっこいいって思ってしまうし 頭を撫でてくれた喜びでぴょんぴょんと跳ねたい気分。
「えへへ……ありがとうございます」
「ん。まあ、僕が好きなのはるぅとくんだけだから安心してなよ」
恥ずかしいのか 2階に戻っていきながらそう言ったころちゃん。最後に落とされた甘い恋の爆弾に 僕は顔が真っ赤になっちゃって 思わずココアを一気に飲み干してしまった。
空っぽになったコップ。最初は冬の寒さで冷えてた空っぽの心に ころちゃんがたくさんくれた愛のカケラがまさにココアみたい。
愛でココアを溶かして。
🍀
新年明けましておめでとうございます。
挨拶が遅れて申し訳ないです!!今年もまったり青黄を投稿していくのでよろしくお願いします。
今回は 冬 と ココア がテーマです。
今年もどうぞよろしくお願いします!
🍀