テラーノベル
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初兎ちゃんは、責めなかった。怒らなかった。
それが、何より辛かった。
「助けてほしかった?」
そう聞くと、初兎ちゃんは少し考えてから答えた。
「……分からない」
静かな声。
「助けてって言葉を、
どこで使えばいいか分からなくなってた」
その言葉が、
心の奥に沈んでいく。
「笑ってれば、
大丈夫って言ってれば、
そのうち慣れると思ってた」
慣れるわけがない。
壊れるだけだ。
「闇はね、いむくん。」
初兎ちゃんは、僕を見ずに言った。
「何も求めなかった。」
それが、
初兎ちゃんにとっての救いだった。
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