初めまして、雨霧です!
このノベルを見つけてくれて、ありがとうございます。
一章一章投稿するのに、時間がかかるかもしれませんが、これから頑張りますので応援してくれたら嬉しいです☺︎
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〇〇の話に似てる。などの発言はお控えくださ
い。何かの作品に真似たり、参考にはしていません。
(何か理由があって、もしかしたらこの物語を中断する可能性もあります)
「余命三ヶ月の僕と、五週間で消える君」
どうぞ!
第一章
「北村 るいさん、このままだと貴方は、後3ヶ月ほどで…」
医者から告げられた余命宣告。
このままだと、あと3ヶ月ほどで僕は死ぬらしい。そして、あと1ヶ月で入院。
でも、誰からも必要にされてなくて、臆病で、引っ込み思案な僕なんて、生きてても死んでても、どっちでも同じなんだろうな…。
一人暮らし。コンビニバイト。24歳。
人付き合いも散々だ。
ボロアパートの隣人の話の長くて声が必要以上に大きいおばさん。
理不尽にキレる店長。
彼女どころか、友人もいない。
でも、昔はいたんだよ。
心から笑い合える友人が。
−8年前−
中学3年生。中学校生活最後の1学期。
僕は、1年生の頃から友達がいなくて、ずっと1人で読書をしていた。そのためか、僕の夢は小説家になっていた。
カサッ
ある日、読書をしていると僕の頭に紙屑 が当たった。飛んできた方を見ると、気が強い性格の男子が3人。僕をみてクスクスと笑っていた。当然僕は抗うこともなく、下を向き、少し伸びた前髪で顔を隠した。
それからも、嫌がらせは続いた。
嫌がらせを初めて受けてから、多分一週間くらいのこと。
いつものように様々な嫌がらせを受けていたその時だった。嫌がらせをしていた3人の 男子生徒を殴って、僕を助けてくれた人がいた。
彼の名前は、楪 千鶴。
その後は、殴り合いになり、誰かが先生方を呼び、4人は抑えられた。
そして4人とも職員室に連れて行かれた。
一部始終を見ていた僕も先生に話を訊かれた。
次の日のこと。いつものように読書をしていると、目の前に人が来た。ゆっくり目をやると、そこには楪がいた。昨日の殴り合いで、殴られた頬には、湿布が貼られていた。
僕を助けたせいで、彼は傷ついた。その罪悪感で、僕は何回も謝った。何故か彼と目を合わせられなかった。
「ごめん」何回言ったかわからない。
そんな時、彼はやっと口を開いた。
「ごめんじゃない。もう謝らなくて良いからさ。俺こそごめん。いじめにすぐ気づかなかった。ごめん」
え?なんで楪が謝るの?
なんでそんな僕に優しくするんだよ。
「なんで、小学校も違うし、一度も同じクラスになったこともなかったし、喋ったこともない僕を助けたの?」
彼は笑いながら、少し照れくさそうに言った。
「えー、ほっとけなかったからかなぁ〜。それ以外に理由いる?」
その言葉に、その笑顔に、僕は救われたんだ。
それから僕らは、友達と呼べる仲になった。
休日は、出かけたり、家でゲームをしたりした。胸を張って言える、友達という存在も、休日に友達と出かけるのも、ゲームセンターで馬鹿みたいにお金を使うのも、全部が初めてで、楪は、僕の一番大切な人だった。
中3の12月のある日。楪は珍しく学校に来なかった。
(風邪かな…?)
次の日のホームルーム。
先生は言った。
「えー、昨日から休んでる楪のことだが、楪は、昨日の夕方交通事故にあい、残念ながら、帰らぬ人となった…」
(え?)
目が眩む。
(嘘だろ、?そんなこと…)
頬に涙が流れる。
(僕を置いていかないでよ…僕には君しかいないのに、)
涙が止まらなかった。顔が熱くて、ぐしゃぐしゃになりそうなくらい泣いた。
あの時の哀しさは今でも覚えてる。
携帯をみていたら、いつのまにか夜になっていた。食事は適当で、カップ麺かコンビニ弁当。
ベッドに横になって、寝ようとしても、なかなか寝れなかった。
僕は死ぬ。それのことについて 考えているはずだったけど、いつのまにか僕の頭の中を君が飽和する。
8年前、君は死んだ。
ジージー…ジージー…
アラームが静かな部屋に鳴り渡る。
朝8時。アラームの音で、渋々目を開けた。
いつのまにか、眠りについてたみたいだ。
するとそこには、8年前死んだはずの君がいた。
「ええぇぇえ??!!」
寝起きで細目だった僕は、彼の姿をみて、大きく目を見開いた。
「うるっさ!!寝起きでそんなデカい声でるか!?」
楪は眉を八の字にして笑った。
「え、夢?」
僕は状況が理解できなかった。
「夢じゃない。現実だ」
楪は満面の笑みで言う。
「え?だって、楪は、8年前に、し、死んだはずだろ…」
「まあ、俺が死んだのも事実だし、俺が今ここにいるのも事実だ!」
顔も、声も、性格も、全て楪だった。
でも、楪は8年前に死んだはずだ。
何故ここにいるんだ…?
楪は言った。
『お前の病気を治すために、俺はここに来た。俺と5週間一緒にいると、不思議なことに、病気は自然に治る。
でもな、るい。お前の病気が治ったら、俺は消える』
コメント
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あまり書く時間を確保できないため、第二話を公開するのにもう少しかかりそうです🙏
続き気になります(*ˊᗜˋ)♥ ̖́-
さいっこぉーです♡