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エンス刑事パロ
#1 /3
やっと事件起きます!!🚓🎉🎊
(喜んじゃだめ)
小さな女の子が交番の前で立ちすくんでいた。
『あれ、どうしたのかな。一人?』
『いなくなっちゃった。』
『うん?』
『おばあちゃんいなくなっちゃった。』
「いいの~?会議室で」
「まあ今は支援の分駐所やし」
支援班の分駐所。
マナとウェンは職場でうどんを茹でていた。
「あぁそういえば!監察官はマナくんに一任するって言ってたよ。支援のこと。」
「えっ、俺の判断で?」
「うん。支援班が部署として必要か、やっていけるかどうか。必要がないなら、秋の異動でなくすって。」
キッチンタイマーが鳴る。リトやって!と冷蔵庫に向かいながらウェンが叫んだ。
「マナ、ザル持てザル持て」
「湯切り窓からやるんw
うわ~外から丸見えやな。」
「いいんだいいんだ。せーの」
「アツツッ アッツいな!!」
「流しがないんだからしょうがねえだろ~!
初日だし食わなきゃやってけない。」
「ねえリトくんたち今どこで湯切りしたの?」
「飯だ~!」
「ねえ今どこで」
ツー
入電が入る。
《警視庁から各局、墨田署管内 重傷障害容疑事案 入電中》
四人の動きが止まる。
《現場は曳島一丁目2番3号先の路上。通行中の男性が男に殴打され転倒……》
「いくぞ」
「あ~あうどん冷めちゃう」
分駐所の鍵をしめ、現場へ向かった。
エンジン音や車の走行音が鳴る昼間。
キープアウトの線が張られる。
「支援1現着、初動捜査始めます。」
「支援2現着。初動捜査始めま~す。」
「被害者の状態は、」
「顔面血だらけで質問にはかろうじて反応。
殴ったのは知り合いかと聞いたら首を降りそれ以上は聞けなかった。」
「カレー食って店出たところでいきなり頭を殴られたって~。」
「了解。手分けして聴取。」
血溜まりのそばに画面の割れたスマホが落ちている。
「持ち物は小銭入れのみで、カードのたぐいはなし。
身元の分かるものはなかったよ。」
この路地に防犯カメラはなく、姿が分からない。
「被害者の人定ができないね……。」
「ウェン、聴取の結果は?」
「被害者は13時頃入店。注文を待つ間、被害者に電話があった。
食事を終えた被害者は会計を済ませて店を出て、殴られた。
殴打をスマホで受けて壊れたみたい。目撃者は犯人の顔を見てない。」
「俺があたった目撃者が見たときにはもう犯行のあとやったわ。
血溜まりに右膝をついて、被害者のポケットをまさぐっとった。
なにかを握ると東方面へ逃げた。」
「犯人は大柄の男で、紺色のジャケットにグレーのパンツ。
背中だけで顔は見ていなかった。」
目撃者全員、犯人の顔を見ていない。大柄な男で被害者のポケットから何かを奪い、握って逃げたという。
他に被害者や犯人にたどり着きそうなことは……。
「凶器の看板がどこのものか分かれば、犯人の前足が分かるかもな。」
「前足?」
「どこから来たのかってこと~。」
困惑した様子のテツにすかさずウェンが答えた。
はじめての事件捜査についていけていない。
「鑑識作業入りますね~。」
「おぉるべ!頼むわ。」
「盗んだものは……財布とか!お金目当ての犯行ぉ?」
「決めつけるなよ~。初動捜査は大きく見て徐々に絞り混む。」
「被害者は電話で喧嘩してたんだよね~?
じゃあその線でやられた可能性は?」
ウェンが可能性を広げる。だとすれば通話の履歴を当たれば……
考え込もうとすると、
「ううん、その電話は事件に関係ない。
女性とのやり取りで、目撃者が内容を聞いてた。」
と、テツは 今だ!という顔。
電話相手は被害者と恋仲にあり、浮気を疑って問い詰めたが過剰な勘違いからの発端だったらしく、誰も巻き込んではいないという。
「なるほど……絞り込めそうやな……。聴取のメモあとで詳しく見せてくれ。」
「えっ、ごめん……!とってなかった……」
「とっとらんかったん!?」
驚いた。
それなのにあそこまで細かく……?
「お前記憶力だけはあるもんな~
でもちゃんととっとけよ?」
テツが落ち込む表情を見せながら再度謝る。
だが、何人もの証言を詳しく説明できるほどしっかり覚えていた。
そしてそのおかげでわかることがありそうだ。
「俺らパーキング見に行ってくるわ。」
「え?」
「被害者はいつも身軽で、小銭入れと鍵だけをもっとった。鍵まで店員が覚えてるってことは手に持ったまま入ってきた日が何度もあったってこと。」
「あぁ!確かに……!!」
テツが目を見開きながらうなずいた。
「てことは、よっぽど家が近くかぁ……?」
「車で来ていた、車のキーか。」
「そういうことや。犯人は被害者のポケットから何かを握って逃げた。財布のような大きいものやない。盗んだものが車のキーだとしたら、車を盗むのが目的かもな。」
握れるもの、ということは
サイズとしてはかなり小さいはずだ。
「車の中に何か置いていた可能性もあるよね。」
「この辺りにパーキングは一ヶ所だけ、しかも犯人が逃げた方向にある。よし、テツいくで!」
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ここの
🤝から🐝への評価が「頭いい」なのが好き。
あと🦖がマナくん呼びなのはまだ彼のなかで🐝とそこまで親しくないから。