い、おい!!起きろ!!(うぅん?)起きろ!!起きろ!!(何だ?)おい!!こんな所で寝るな!!起きろ!!「はっ!?」視界が一気に明るくなる。そして目の前には、「おい!!どうしたんだ!?」運転手さんの顔があった。「何があった!?なんで廊下で寝てるんだ!!」「えぇーっと…。」まだ起きたばかりで記憶があやふやだ。そして徐々に思い出して行く。「あっ!!腹は!?」「腹?」服をめくり腹を見た。「傷が…無い。」「?」「えっとですね…。」昨日車掌ちゃんに刺された。そう言おうとした時「あっ、運転手さんと…え?」「…….。」「あ…えと…。」「嫌いな奴の名前を呼びたくない気持ちもわかるがちゃんと車掌くんって呼んでやれよ。」「おっ、おはよう…車掌くん。」「…….。」「ほーら、お前も。」「…おはよう車掌ちゃん。」俺を殺そうとした奴が目の前にいておはようの挨拶をしている。全く最悪な朝だ。「それで、なんで廊下で寝てるんだ?」「えーっと…。」「わっ、私が!!へっ部屋に呼んだからです!!」「お前が?嫌いな奴を?」「えっえーとほら!ちょっとだけからかってやろうと思って…。」「全く…お前のそういう所は変わらねぇなぁ。」「あっはははは…。」「まあ時間以内に来いよー。」「「はい。」」「後車掌くん。」「何です?」「うちの作業服。」そう言って渡されたのは車掌ちゃんが着ているのと似ている制服のようなやつと車掌ちゃんと同じ帽子だった。「これ着ないと仕事できないから。」「何故です?」「この制服にまあこの制服着てる人はこの人です的な効果があってだな、これを着ていかないと作業場に入れないのさ。」「なるほどぉ分かりました。じゃあ着替えてきます。」「おう、じゃあ後でなぁ~。」「はぁーい。」「ねえ。」「…なんだよ車掌ちゃん。」「なんで生きてるのよ。」「死後の世界では死ねないだろ?知らないけど。」「一応死ねるわ。」「どうなるの?」「それは大統領のみぞ知る。」「そうだろうな。」「多分この後能力の説明が運転手さんからあると思うから。」「能力?」「簡単に言うとこの黄泉の国で働く事になると一つ大統領から能力が貰えるの。その能力はその人が就く仕事にあっている能力らしいわ。」「君の能力は?」「教えないわよ。」「何でさ。」「嫌いだから。」「なんで俺の事嫌いなのさ。」「…思い出してよ。」「なんてった?」「なんでもないわ!!ほら、早く着替えちゃいなさい。」「ああ、そうするよ。」
そして俺は自分の部屋に入って着替える。サイズはピッタリで着心地もいい。そしてこの前と同じ通りを通って行った。
「よーし、全員居るかー?」「「「「はーい。」」」」(沢山いるなぁー)「えーと今日からはいる新人はこいつだ。」そう言われて俺の肩にポンっと手を置く。「名前は車掌くん。車掌ちゃんと同じ仕事だ。」ザワザワと声が聞こえる。「おいおい、確かにそう考える気持ちもわかるが、彼女の目の前でやるもんじゃないだろ?」彼がそう言うとザワザワと言う声がだんだんと無くなっていった。車掌ちゃんは少し下をうつむいていた。「おいおい、こんなふうになっちまったじゃねぇかどうしてくれんるだ。」と運転手さんは言う。「良いんです、どうせこんな反応だと思いました。」と車掌ちゃんは言う。過去に何かあったのは本当のようだ。「まあいいそれじゃあ指導者さん、車掌くんに死後能力について教えてやってくれ。」「はいはぁーい。」死後能力…多分さっき車掌ちゃんが言ってた能力の事だな。「それじゃあ車掌くーん、ついてきてねー。」「はい。」そして俺は駅の職員室の奥の部屋に入った。そこには机と椅子がふたつ置いてある白い部屋だった。そして机の上には色々な紙がたくさん置いてあった。「その机に置いてある紙を見てもらいながら説明するわね。まあ、とりあえず座って。」そう言われたのでとりあえず俺は座る。「さて、では始めましょうか。」「はい、よろしくお願いします。」そして説明を俺は受けた。その内容を簡潔にまとめると、車掌ちゃんの言うとうり死んだ後に貰える力でそれぞれその仕事に合っている能力が貰えるらしい。しかしその能力が何かまでは分からないらしい。「なら何故運転手さんは俺を車掌くんとしたんですか?」と、質問すると「運転手さんの能力よ。」と言われたどうやら運転手さんの能力はその人の能力を見る力らしい。バトル系では強いだろうが普段の生活では全くもって要らない力だが「じゃあ彼は何故運転手になったのですか?」と質問すると「黄泉列車の運転手がこの世界の仕事で1番偉い仕事だから部下の力を見ぬける方がいいからよ」。と言われた。どうやらこの世界は黄泉列車に関係している仕事が位が高いらしく、その黄泉列車を運転する人は最高峰の仕事らしい。「因みに…車掌は?」と聞くと「その一個下よ。」と言われた。…この世界に来ていきなり最高峰の仕事の一個下の仕事を任されたらしい。(あの人やることえげつないな。)そうして俺は指導者さんと共に元いた駅に戻る。「おっ、おかえりー。」運転手さんが俺に気づいて手を振る。「ただいまでーす。」そしてこっちも手を振る。「どうだった?」「死後能力って凄いんですねぇ。」「まあそうだな。」「そういや運転手さんの死後能力はその人が何の死後能力なのか見れると聞いたんですけど、俺って何の死後能力何ですか?」「…。」「運転手さーん?」「お前の…死後能力は…。」「…はい。」「…….すまん、言えん、だが多分その能力を発揮する時が来るだろう。」「分かり…ました。」そうして僕は運転手さんと共に黄泉列車の中に乗る。
「車掌の仕事内容は車掌ちゃんに教えて貰えよー。」「はい、分かりましたありがとうございます。」「ん、じゃなー。」そう言って彼は運転する部屋に入った。そして僕は車掌ちゃんのいる所まで歩いて行く。この間みたいに人が沢山居ないのでここはこんなふうなのかというのがよく分かる。色々見ていると「なーにやってるんですか。」と車掌ちゃんに言われた。「いやーここってこんなふうになってるんだなぁーと。」「はぁ、ついてきてください、仕事内容を説明します。」「はぁ~い。」そうして車掌ちゃんに仕事内容を教えて貰い、ついに黄泉列車の出発時間になった。「よーし、お前らぁー。」運転手さんがこの後ある予定を言っていく。「以上だ、では…準備しろぉ!!」全員各自の場所に戻っていく。ピィィィと笛がなり、そしてポォォォォと黄泉列車の汽笛がなる。重い音だった。そして車両全体がガコンと動いて黄泉列車は線路の上を走るのであった。
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