テラーノベル
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一生涯解けないもの
⚠︎︎
・ 桃 病み
・ 桃 嫌われ
・ はっぴーえんど
・ 二次創作
・ ご本人様には一切ご関係ありません
🐤 『 いむぽてと買いに行かない? 』
💎 『 りうちゃんのためならいいよ♡ 』
🐤 『 やっぱまろでいいかも 』
🤪 『 え、おれ? 』
💎 『 いふくんにりうちゃんとられた 』
🤪 『 とってねぇし選ばれただけやし 』
💎 『 うわ 』
🤪 『 てめぇ握りつぶすぞ 』
🐇 『 また喧嘩してますやんw 』
🦁 『 ほどほどにしとけよ青組〜 』
🍣 『 ふふ…w 』
いつもみたいに、みんなで笑ってる
誰一人欠けずに笑っているこの空間が好き
俺が唯一、幸せって思える居場所。
でもそんな居場所も、大切にすればするほど
すぐに壊れていく
ー 別日
( らいん
🤪 『 ないこ、明日会議室2集まれる? 』
🍣 『 行けるけど、なんか用事あった? 』
🍣 『 今日の会議で分からないこととか? 』
🦁 『 しらばっくれんなや 』
🍣 『 え、どういうこと? 』
🤪 『 とりあえず明日会議室2でな 』
🍣 『 わかった 』
初めてメンバーから集合をかけられた
普段は俺が会議の日程を決めて、集合をかける
それなのに、まろが俺の立場になった
ということは、俺は何かをやらかした
でも、考えても何もやらかした覚えはない
納期には間に合ってるし、浮上もしている
会議だって休んでないし、企画も進めている
まぁ考えてもしかたないか
今日はもう寝よう
確か、おやツイは予約投稿していた気がする
ー 翌日
今日は会議室2に行かないといけない
昨日集まれといれいすのグルラできてた
何を話すかは知らされていないが
🍣 『 お疲れ様です 』
オフィスに入り、社員さんに挨拶をする
でもみんな俺を見て、何も言わず仕事をする
少しだけ、不自然に思った
🍣 『 お疲れ様です 』
会議室2についた
メンバーは俯いている
🍣 『 今日は急にどうしたの? 』
いつもの位置に着いて、まろに聞く
🦁 『 しらばっくれんなや 』
でも口を開いたのはあにきだった
まろは話さずにあにきの方を向き、俺を見る
🤪 『 自分の頭で考えろや 』
そしてようやく口を開いたまろは辛辣すぎた
自分の頭で考えろって…
わからないもんはわからないし
🍣 『 …ごめん、わかんないかも 』
🤪 『 まだしらばっくれんのかよ 』
しらばっくれるって…
俺まじでなんもしてないんだけど
🍣 『 …本当に分からないかも 』
🦁 『 はぁ…Xみろや 』
いつまで経ってもわからない俺を諦めたのか、あにきはXを見ろと言ってきた
そしてXを開くと、何万を超える通知があった
俺のサブ垢を開くと、おやツイの1個前のポストに、見知らぬ投稿があった
その内容は、俺からメンバーへの悪口
結構裏のことまで書かれていて、少し怖かった
🍣 『 なにこれ…ッ 』
思わず口を開くと、あにきが頬を叩いてきた
🦁 『 証拠はあるんやでッ!? 』
🦁 『 今更分からねえフリすんじゃねぇ…ッ 』
🤪 『 ホンマにあにきの言う通りやで 』
🐤 『 …… ( ずずっ 』
💎 『 …… 』 ( 赤の背中撫 )
🐇 『 ( がたっ 』 ( 席を立つ )
叩かれた瞬間分かった
あぁ…これたぶん、俺嫌われてるやつだ
多分何をいっても信じてくれない
じゃあ、いっそのこと嫌われてしまおう
🍣 『 ……ここに書いてあるの本心だから 』
🍣 『 俺もお前らのこと嫌いだし 』
🍣 『 お前らも俺のことがきらい 』
🍣 『 これでいい? 』
🦁 『 お前……ッ 』
🐤 『 …… ( 睨 』
💎 『 …… ( ゞ 』
🐇 『 …… ( ゞ 』
🤪 『 じゃあ…もうないこ出てけよ 』
🍣 『 あぁ…出ていくよ 』
🍣 『 さようなら 』
いつも”またね”で終わる挨拶も
今日は”さようなら”で終わらせた
ー 翌日
その日は何もせずに一旦寝た
もういれいすは辞めたと言っても過言ではない
だから、今までやってた仕事もやらなくていい
そうおもうと、気が楽
Xを見ようとすると、永久BANになっていた
チャンネル登録者数も100人を切った
🍣 『 …はぁ 』
俺のアカウントを乗っ取ったクソのせいだ
クソ野郎のせいで、俺の人生はぶっ壊れた
🍣 『 …… ( ぽちっ 』
だから俺はYouTubeの投稿動画を全て消した
この世界から”ないこ”を消したい
全て消した
思い出の初投稿も、伸びたオリ曲も
声帯ポリープを抱えた歌みたも、全部
でも、メンバーに出逢えたキッカケの曲を消すのには、少し躊躇った
🍣 『 ばかだなぁ…ッ 』
まだメンバーを思っている自分が馬鹿らしい
もう、傍にアイツらはいないのに
全ての動画を消し終えた
コラボをしてもらったVOISINGタレントのみんなにも、女研のみんなにも、他にコラボをしてもらった方にも、俺が出ている動画は消してほしいと個別でDMを送った
みんな戸惑うけれど、潔くOKしてもらった
特にVOISINGタレントなんかは
まだ俺のことを信じているみたい
ー 別日
居ても立っても居られなくなった俺は、どこか遠くへ行こうとした
ここは東京だし、万が一を備えて別県に行こう
俺が行かなそうなところはどこなんだろう
多分地元はバレたときやばいし
だとしたら反対側か…?
そうしたら、甲信越がいいのかもしれない
そうしたら俺が行かなそうなところは…
新潟か?
ー 一週間後
🍣 『 おぉー…? 』
新潟は2022年以降だった
🍣 『 すげぇ…、意外と都会だ 』
こんなことを言うのも失礼だが、意外と都会
でも田んぼはあるし、田舎なところもある
🍣 『 ……お、寿司あるし 』
🍣 『 …へー、国立遊園地もあるんだ 』
🍣 『 意外だな 』
財布もあるし、スマホもある
これなら難なく生きられそう
ー メンバーside
🤪 『 クソ…ッ 』
🦁 『 どこ行ったんやろな 』
あの会議から数週間後、いれいす公式XのDMに、めずらしく一件の通知がきた
それを見てみると、謝罪文だった
「 ないこのサブ垢を乗っ取ってメンバーの悪口を書いたのは自分です 」というものだった
メンバーはその画面から数分目が離せなかった
🤪 『 チャンネルも消えとるし… 』
🦁 『 あれやな、XもBANなっとる 』
🐤 『 え…どうする? 』
💎 『 ないちゃん確かインスタもないよね 』
🐇 『 サブチャンも残ってへんで 』
🤪 『 LINEもブロックされてるで 』
💎 『 ……どうしよ 』
そして今は会議中
ないこを信じれなかった 戒めの会でもある
🤪 『 ……ないこの家は? 』
🦁 『 明かりがなかったから多分おらん 』
🐤 『 ……どこいっちゃったんだろ 』
💎 『 …… 』
ー ないこside
新潟に来てから2週間くらい
東京より空気が綺麗で、民度もいい
家もなく彷徨い続けていた俺を、快く家に泊めてくれたおじいさんもいた
…もう東京に戻らなくてもいいかもな
🍣 『 …… ( ぼーっ 』
でも時々、死にたいって思ってしまう
人生をかけたものが消えたし
俺の精神安定剤となっていたものも消えた
それで誰が生きれると言うのだろうか
🍣 『 ……よしっ 』
どうせ死ぬなら思い出の場所がいい
あの夜、夢を叫んだ海に溺れて消えよう
🍣 『 ありがとうございました 』
👴 『 いいよいいよ 』
👴 『 またくればいいさ 』
👴 『 そろっと帰る頃だと思っていたし 』
🍣 『 本当に感謝しかないです… 』
👴 『 おめさんも辛いことあったんだろ? 』
👴 『 つらいときはお互い様さ 』
🍣 『 ……はい 』
あのおじいさんの言葉、何気ない言葉だけど、ものすごく心に響いた
ー 東京
帰ってきてしまった
新潟から新幹線で2時間
🍣 『 ……やっぱうるさいな 』
やっぱり安心出来る
だけどり田舎でしか感じられないものがある
🍣 『 ……行こう 』
そして俺は止まることなく、歩き続けた
あの海へ向かって
ー いふside
🤪 『 …… 』
限界
久しぶりに感じたこの限界
ないこがいなくなってから変わってしまった
撮影もみんなが暗くなってしまった
会議も進め方が曖昧になってしまった
企業様との打ち合わせも失敗続き
こうみると、ないこはすごい人だ
🤪 『 ……はぁ 』
とりあえずみんなで海へ行こうとなった
暑いし遊びに行こう程度のものだった
昼は暑いし、身バレの危険があるから夜
🤪 『 …ぉしッ…準備すっか 』
もうすぐで太陽が沈む
早く準備をしてしまおう
ー ないこside
🍣 『 …着いた 』
電車を使って神奈川まで来た
だから着いたのは真夜中
人の気配は全くと言ってもいいほどない
🍣 『 …… ( ちゃぷっ 』
海に足を入れてみる
すごく冷たかった
🍣 『 ……俺を殺してくれるのかな 』
そう海に問いかけてみる
だけど、答えは返ってこない
返ってくるのは波の音だけ
🍣 『 …… ( ちゃぷ…ちゃぷ…っ 』
どんどん奥に進んでいく
半袖短パンだから、すごく寒く感じる
膝まで浸かったとき、向こうから声が聞こえる
王道のいい声と、甲高い声と、低い声
そして疲れきってる声と、お兄さんみたいな声
…なんか懐かしいな
もう溺れ死ぬことしか考えられない俺は、誰なのかもさっぱり分からず
でもなぜか早足で、海の向こうへと進んでいく
🍣 『 ひっ… 』
腰の下辺りまで浸かる
もう力を抜けば流される
🍣 『 ……ッ 泣 』
気づけば涙も出ていた
後ろからは誰かが歩く音
🍣 『 …… 』
すっ…と力を抜く
🍣 『 愛してたよ……ッ 』
ー メンバーside
やっと神奈川まで来れた
ここはなんと言っても思い出の海
子供組は子供のようにはしゃぎ始めた
🤪 『 俺らはあっちの方ゆっくり入ろうや 』
🦁 『 せやなー…w 』
俺とあにきはゆっくり浸かっていく
想像以上に冷たくてびっくりする
🤪 『 ……あ 』
🦁 『 ん?どないしたん? 』
そして足元ばかりを見ていた顔をあげる
すると、金髪の見たことある後ろ姿が見えた
🤪 『 あの…あの金髪のさ… 』
🦁 『 ……あれ… 』
気づいたときには俺は走り出していた
🤪 『 ないこ…ッッ! 』
俺が辿り着いたときには、ないこは意識を失っていた
最後に”愛してたよ”と言い残して
🤪 『 待ってろないこ…逝かんでや…ッ 』
もう意識のないないこを連れて砂辺へと進む
その先には俺とないこ以外のメンバーがいた
🐤 『 え…ないくん大丈夫なの? 』
💎 『 死んでないよね…ッ? 』
🐇 『 嘘やんな…ッ? 』
🤪 『 まだわからんで…ッ 』
🦁 『 もうすぐ救急車くるって! 』
仕事が早いメンバー
今はまだ救急車を待つのみだ
ー ないこside
気づいたときには病院にいた
たくさんの機械に繋がれた俺
🍣 『 …… ( がさっ 』
寝てるのに違和感があって、座ってみる
🤪 『 …… ッ !? 』
🍣 『 ……ッ 』
🤪 『 ないこ…? 』
すると隣に座っていた元相方が声を掛けてきた
なんでいるのだろう
もう俺のことが嫌いなはず
🤪 『 ないこ…ッないこ…ッ 泣 』
🍣 『 あ…ぇ… ( 慌 』
考えているうちに元相方は抱きついてきた
俺のことなんかきらいなはずなのに
泣きながら名前を呼んで抱きついてきた
🦁 『 ないこ…ッ 』
🍣 『 …… ? 』
本当に突然の事でどうしたらいいかわからない
🐤 『 ……っ ( ぽろぽろ 』
💎 『 ぅゔ…ッ ( ぽろぽろ 』
🐇 『 …ぐすっ 』
隣には横1列に並んで泣いている子供組
おれ、まだ愛されてるのかな?
🍣 『 ぇ…っと… 』
🦁 『 ごめんな、ないこ 』
🦁 『 俺らお前のこと信じられんかった…ッ 』
🍣 『 いや…ッおれも… 』
🍣 『 俺も弁明できなかったし…ッ 』
🤪 『 ないこは悪ないよ 』
🤪 『 俺らと…乗っ取った奴が悪い 』
ー 別日
気づけば誤解が解けていて、退院の日
眠い目をこすって退院の準備をする
🍣 『 んー… 』
今日は俺の復帰配信
弁明する配信でもある
🤪 『 準備できたか? 』
🍣 『 うん、できたよ 』
🤪 『 じゃあ行こか 』
🍣 『 ……うん 』
ー 家
💎 『 あ、ないちゃーん! 』
🐤 『 おかえりないくん…とまろ 』
🤪 『 扱い雑いな 』
🦁 『 おかえりー、配信準備は終わったで 』
🐇 『 やっぱ悠くんってば有能♪ 』
🦁 『 ( どすっ 』
🐇 『 いたッ!?w 』
🍣 『 ふふ…w 』
ー 配信
🤪 『 今日はある方の復帰配信ですねー… 』
🐿 『 泣いちゃいそうです 』
🐿 『 泣いていいですか 』
🐿 『 バスタオル用意しました 』
🐿 『 もう泣いてます涙腺崩壊 』
🦁 『 泣くなよお前らw ここからやで 』
🐇 『 じゃあでてきてもらいましょー! 』
💎 『 ないちゃーん! 』
🤪 『 ないこー 』
🦁 『 ないこ〜! 』
🐇 『 ないちゃーんっ! 』
🐤 『 ないくん…! 』
あたたかかった
最初は信じてくれなくてかなしかった
でも今たくさんのリスナーさんの誤解が解けた
またあたたかいこの日常がもどってきた
🍣 『 …ッ はーい! 』
多分、この絆と物語は
一生解けない大切なもの
𝑒𝑛𝑑
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