「なあ、あにきなんでこうなってるのかわかる? 」
俺はいまソファに座るまろの足元におすわりしている
今日のまろはなんだか怒っていてどうやら俺に原因があるらしい
まろはdomという性別で俺のパートナーをしてくれている
一方、俺はsubでまろがおらなあかん性別や
でも俺はわるいsubやからこうしてまろを怒らせてまう
「すまん…」
悪いことをしたら謝らなdomに捨てられる
subはdomが必要やけどdomは別にそうやない他の相手をみつけることもできる
頭の上からはあ、とまろのため息が落ちてくる
「あんな、あにき体調悪いやろ?なんでおれに言ってくれへんの?」
「え…」
なんでまろがそれ知っとんの
俺ちゃんと隠しとったのに
「あんな、顔色悪いし隈はできてるし顔もやつれてるで?こんなん誰でも心配するわ」
「それにな一昨日playする日だったん覚えてる?あにきから言い出してくれんの待っとったんやけど」
一昨日…もとい木曜日はまろと決めたplayをする日。playをせなsubは体調悪なってまうからまろが気をつかって作ってくれた日
「でもまろ忙しそうやったやんか…俺なんかみたいなわるいs「sush」っ…」
「それ言ってええんやっけ?あにきであってもおれのsubに酷いこと言うなら容赦せえへんで」
そう言ってまろはキッと俺を見てきた
でも実際そうやもん俺はわるいsubやから捨てられる。まろにも迷惑しかかけんでずっと隣に居座っとる
「あにき、Come」
「ん…」
まろが自分のひざをポンポンと叩く
上に乗っての合図
「来てくれてありがとな、Goodboy」
ほめて、くれた…こんなんいくらでもやんのに
「な、あにきわるいsubだなんて言わんといて?おれの大事なsubやねんあにきにも大事にしてもらいたい」
「やけど…」
「あにきはいっつも自分ばっかりしてもらってるって思っとるけど俺やってあにきに支えてもらってんで」
「domやってplayせな体調悪なってまうんよ、あにきがおらなおれすっごく大変な思いしてたかもしれん。あとなあにきがおるから仕事も頑張れるんよ、いつも家でおれのこと待っとってくれてありがとな」
「?やって、domは別にsubなんていらんて…」
「誰にそんなん言われたん?domやってれっきとした第二性やもん、subと同じやねん」
まろは困ったように笑いながら頭を撫でてくれた
「俺まろとおってもええの?」
「当たり前やろ、おれらパートナーなんやから」
「俺、まろのこと助けてる?」
「おん、とびっきりな」
「まろとおっても邪魔やない?」
「んなわけないやろ、あにきがおらんとおれダメになってまうよ」
俺まろとおってもええんや…
「もう不安なことない?」
「ん…」
出てきてしまった涙が恥ずかしくて隠すようにまろに抱きついた
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