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■事務所様、ご本人様、関係者様とは全く関係ございません。
■複数人出る時のみセリフの前に lr など表記します。
□wn → tt 要素あり
□色々あって一旦攻めメンバーと距離を置いてみることにした受け組がホテルにお泊りした時に wn の独占欲を見せつけられる話。本人には見せないけど、周囲にはしっかりアピール・牽制していく wn って良いと思うんですよね…。
tt「ウェン君ってすごく面白いし優しくて~」
ニコニコと嬉しそうに赤城の話を始める佐伯。
デジタル式のチョーカーが発端で狂い始めたものを客観的に観察するために、絡まった糸を解いていくためにと彼らと距離を置くことになったというのに緊張感の無い男だ。
ローレンと四季凪は一度顔を見合わせた後、まぁいいかと可愛い後輩の話の続きを聞くために苦笑に近い笑みを浮かべる。
tt「つい最近もね、KOZAKA-Cとちょっとバトったんですけどもね」
lr「お、いいねぇヒーロー」
ng「本当に君たちは頑張っているよね」
tt「えへへへ…で、その時に僕は気付かなかったんですけど、背中に結構大きめの怪我をしてしまっていたみたいで!それをウェン君が気付いて手当てしてくれて!」
その時の赤城がとにかく格好良く映ったのだろう。
佐伯は目をキラキラと輝かせてやはり嬉しそうにその時のことを語る。
tt「実際ね、手当てが始まった時にすげぇ痛くて!うわ、本当に怪我してんじゃん!しかもこの痛みは酷いやつじゃない!?って思って!」
lr「声でか」
ng「お隣に聞こえていなければ良いですねぇ」
tt「更に広範囲だったんですよ!もう、本当にめっちゃくちゃ痛くて!自分で気付かなかったことに呆れながらも僕はウェン君に感謝をしましてね!おかげで残基猫を減らすことなく終えられたので!」
ng「おや、それは良かったじゃない」
lr「赤城ウェンお手柄すぎない?」
自分で気付くことのできない大怪我なんて一体どういうことなのか。
少し好奇心の湧いたローレンは佐伯にとあることを強請ってみることにした。
lr「今も傷って残ってんの?ちょっと見てみたい」
ng「おっ、いいですね。私も気になります」
tt「残ってるかな?ちょっと待ってくださいね!」
悪趣味だと怒られることも考えたが、相当嬉しいことだったのか佐伯は嬉しそうに上に着ていたものを脱ぎ始める。
tt「僕も背中なんで確認はできてないんですけども…どうです?残ってます?」
上に着ていたものを全て脱いで背中を2人に向ける。
わくわくと期待した表情の佐伯だった…が、2人の反応を見て首を傾げる。
それは佐伯とは真反対の、ドン引きしたものだった。
tt「え、ま、まだ酷いですか?」
しかし、2人がそうなるのも仕方ない話だった。
tt「あ、あの…ローレン先輩?四季凪先輩?」
晒されたそこには大きな怪我など無かった。
いや、ある意味目の前に広がるものが怪我と言えるのかもしれない。
tt「えっ、もっ、もしかして、そんなにやばいですか!?」
佐伯の背中に無数の歯型がついている。
本人に見えない場所に残すキスマークは相手が残した『独占欲と執着』だ。
これはまさにその歯形バージョンと言っても過言ではない。
いやむしろ、キスマークよりもタチの悪い印と言っても良いのではないだろうか。
tt「あー…だからウェン君振り向くなって言ったんだ…!いやね、あまりにも痛くて後ろを見ようとしたら手当てに集中したいから終わるまで前を向いてろって言われたんですよ!いやー!ウェン君の指示は正解だったんだな~!」
印を残された本人は「さすがウェン君~!やっぱりお母さんだよ、彼は!」とニコニコとそれはそれは嬉しそうに赤城を褒めまくっている。
こんなものを大量に、狂気的なまでに残す母親がいてたまるか。
lr「えっぐぅ…」
ng「私たちが彼に睨まれているような感覚に陥りますね」
未だに勘違いを起こして幸せそうに笑う後輩を見ながら、守ってやらねば…という使命感を強く抱く2人だった。