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rbru/nmmn/ご本人様関係なし
誤字脱字とても多い。
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星導が好きな体位、それは騎乗位。
暗い部屋の中、月夜に照らされる火照った体、前戯どころでは済まされない慣らしで乱れた髪、バランスを取ろうと星導の体に置かれる手………。まぁおよそ1時間は語れるほど好きなところがあるという騎乗位。
ちなみに全て星導のピンクタコになった時の妄想だ。
正常位やら対面座位の、”星導に襲われている”という感覚になりたい小柳には、自分が優位になる騎乗位が好ましく無い。けれど愛する恋人に騎乗位を促される気がする。まぁ、甘く囁かれても騎乗位をするほど小柳は甘い者でも無いが。
まぁ、こんだけ語っておいて驚き。
2人はまだ恋のABCで言うとB止まり。キス以上はまだ出来ていない。
別に2人の間で甘酸っぱい誘う誘わないの雰囲気が流れている訳でもなく、忙しい。それでいて互いの家にも行けず。
こんなんでBもCも進むわけがないとと星導は舌を鳴らす。
星導が百何十億年と生きてきていても恋人を作ったわけでもなく、それでいて人外だからとセックスなどしたことが無い。小柳と交際を始めた時にはそれとなくは調べたが。
小柳もセックスなど言語道断。自分の体に触れさせてやるかと息巻いている。自慰行為も最低限。生理的欲求には抗えないが、自分の陰茎を弄りたくなんてない。ましてや、自分でケツ穴を解すとなれば余計に嫌悪感が増す。
まぁ、それは恋人ができる前の価値観。
もちろん星導に性欲があるのは分かっているし、なんせ恋人。手を繋いだらキス。キスしたらセックス。なんとなくの順序は身につけてきた。セックスをしたくないからと抵抗し捨てられるのも避けたいし、嫌々解すようにはなった。
これが小柳の快楽主義者の始まりと言っても過言では無い。
まぁそんな事実はさておき、問題は今夜2人とも時間があり、会う予定が立っている。
もちろん夜、それでいてBまで進んでいる⋯。
これは確定演出。セックスをする他ない。
お互いがお互いにその雰囲気を知らぬ間に醸し出し、知らぬ間に読み取っている。
小柳はローションやらを用意し、星導は荷物にゴムを突っ込む。
互いに準備は完了。だが、心の準備はいつになっても終わらない。
それは互いに経験豊富でテクニシャン⋯と想像し、自分の身の行方がまだ定まっておらずのままだから。
いい加減逆上せる、と有耶無耶した心のまま小柳は緩いケツの感覚に顔を顰めつつ風呂を出た。
ここで小柳の作戦、その1。
わざと首元の緩い服を着る。
星導の弱点が自分だと分かっている小柳はその弱点を最大限に活用する。自分からセックスをしようなんて言わない。それは自身のプライドが羞恥を叫ぶから。
名付けて、星導から誘わせよう大作戦。
作戦失敗の場合の代案はない。
「風呂あがった」
『顔赤すぎ⋯w結構長風呂?』
「んーまぁーいつもに比べたら長風呂やね 」
『えぇなんで?』
「お前と一緒にいたくなかったからかも」
『酷くない?俺恋人ね?w』
「あーごめん忘れてた」
『ノンデリすぎかも。』
「ごめんって」
「⋯てか何する?することなくね」
もちろん2人の頭に浮かぶのはセックス。まぁそれをお互いが言える訳もなく。
『⋯んー⋯、寝る?でも早すぎるか』
「⋯いゃ、ま、別にいいけど」
『んじゃ寝よ、まぁまた起きたらその時その時』
仕方がなくはある。配信者で昼夜逆転生活。睡眠時間はまぁまぁ重要。
「俺のベッド?敷布団出す?」
『えーじゃあ小柳くんのベッドにしようかな』
「えぇ⋯」
『自分から聞いてきておいてなんだよその嫌そうな顔』
「狭い、いい歳した大人二人が寝ると」
『いい歳し過ぎてるのはまぁ一旦置いとくけど、別に恋人なんだからさ。ハグして寝れば良くない?狭くないよ?』
「ハグして寝るのはきちぃ。暑いし」
『わがままは次起きた時に聞いてあげるからとりまベッド行こ?』
「わがまま言ってんのはどっちだよ⋯」
こんな風に駄々口を叩いている2人だが内心大焦り。二人で寝るなんてそんなの⋯いやまぁそれもいいんだけど、今したいのはセックス。
なのに二人で寝るなんて、明日から会えるかも分からないのに。時間を無駄にしてしまう気がしてくる。睡眠も大事なのだけれど。
そんなことをうじうじお互いが考えていると、あっという間にベッド。
二人でベッドに入って⋯布団を掛けて⋯。
この流れでセックスに誘える童貞がいるのか。
否、いる訳がない。
けれど2人ともセックスを渇望していることも事実。羞恥より欲が勝つことは一端に無いとは言いきれない。
星導が後ろから抱きついて来たせいで、本当にハグしながら寝んのかよ、と考えつつも セックスに自分から誘うしかねぇのかと腹を括るか迷っている小柳。
一瞬の恥か、しばらくの後悔か。
小柳が選んだのは、どっちなのだろう。
まるで決心したかのような顔を見せた小柳は、星導のハグという名の鎖を時ベッドの端に座った。
それに星導が気づいて声をかける。
『どうした?眠くない?』
「⋯いや、そのさぁ」
「うん⋯」
『なに、ハッキリ言ってよ。』
「いや⋯その、シねぇの?セックス。」
『え?』
まるでフリーズ。というように固まっている星導。小柳ははぁ⋯⋯⋯と溜息をつき星導に言葉を浴びせる。
「お前どうせ経験あるだろ、経験あるやつが先導するって習わなかったか。なんでお前から誘ってこねぇんだよ。風呂出るの遅い時点で察しろよバカタコぉ!!童貞舐めんなよコレィ」
『はっ⋯何喧嘩腰の犬になってんの。あと俺のこと非童貞にしないで。俺から誘えるわけない、⋯⋯⋯⋯なんてったって、童貞ね。お前と同じだ。童貞が恋人にホイホイと手ぇ出せるかっての。』
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯は、童貞同士お似合いってか?普通襲うほうが誘うもんだろ、ホイホイ襲ぃやぁ良いんだよバカタコ。記憶無くしてそんなことも忘れたか」
『大切な恋人にホイホイ手ェ出したらそれはそれでやばい。』
「んまぁそれは思った。」
『お前経験あるとずっと思ってたんだけど』
「同感。お前も経験くらいあると思ってたよ」
「⋯⋯最初から童貞同士でお似合いだったんか、はー、おもろ。最悪だけど。」
「で、どーすんの。まぁさか恋人が誘って逃げるタチなんていねぇよな?」
『ハハッ、ないない。逆に襲われるの怖いって言って逃げるやつとかいる?』
「いる訳ねーだろ、ほら、怖気付いてないでさっさと襲ったらどうですか?」
『ハハッ、じゃあお言葉に甘えさせてもらいますね!!!!!』
そう言って星導に背を向けて座っていた小柳の肩を掴み自分側に倒してキスをする。
お互いの顔をがいいのが仇だった。鼻が高いせいでキスがしづらくもあるが気にしないでおこう。
バックハグをするような体制になって膝裏に腕を回し、小柳の体をベッドの上に全て乗せる。
『解した方がいい?』
「挿れてそれ慣らす方がいいからしなくていい。自分でやったから心配すんな」
『えぇ〜⋯、じゃあ、⋯挿れる⋯?』
「ん、いいから早く。」
あまりにも早い展開に星導は戸惑うがら小柳は早く早くと急かすばかり。もう少しムードというものを重んじた方がいいような気がするが、まぁ二人のやり方に口を挟める者はいないだろう。
『⋯いくよ?』
「ん、ゆっくりな。まじでゆっくりな。ノリじゃねぇからな。」
『やっぱ怖いんじゃんw、まぁ、安心して。痛くさせたくないし。』
『いくよ?』
「ん、」
小柳の後孔に星導が宛てがうと、ゆっくり腰を押し進める。
つぷりと音を立て、少しづつ侵入していく。小柳の指しか出入りしたことのないそこには星導のものがまるでキャパオーバーで、小柳は苦悶の表情を浮かべていた。おそらく快感を感じれるそこにはまだ辿り着けていないのだろう。
『ね、やっぱ痛いでしょ。今日は解すだけに⋯、』
「むり、抜くな」
「⋯もうちょい奥に進めてみて」
自身のいい所がある程度わかっていた小柳は指示をする。快感を感じればこの圧迫感も気にならなくなるであろう。
「⋯⋯っあ、ぅ、そこ、っ”」
『⋯あぁ、これ?前立腺だっけ。なんかしこりある』
少しだけ腰の向かう向きを変えてとちゅとちゅと前立腺をノックしてみる。そうすれば小柳は大きな反応を見せた。
「っ”ぁ”は、ぅ”、むり、やめろ、」
「ちょ、きゅーに、っ、やめろっ、」
『いいじゃん、痛くないなら。痛いの?』
「いたく、ないけどっ」
『ならダイジョーブ。頑張ろ?』
「ぅ、っ〜ん、ぁふ、っ」
「⋯やっぱ、おま、けいけ、っ、あるだろ、」
『ないよ、小柳くんが初めてだっつーの。未知の感覚すぎて怖い』
「きもちぃ?」
『ん、めちゃくちゃ』
「ははっ、よかったっ、は」
お互いにこれといって絶頂的な感覚は得られなかったが、これはこれでいいという結論に至った初セックス。
お互い童貞なのに、まだ秘めた何かを持っているとは知る由もない。
お前が童貞だったせいで、俺は振り回された。
もう最悪だ。と翌朝星導に嘆いていたらしい。
お互いがお互いを非童貞だと思い、それでいてテクニシャンだと⋯。
勘違いにも程がある二人であった。
なんとも”滑稽”だ。