敦side
国木田「敦、今日は依頼人が来る」
敦「へえー…….どんな人ですか?」
国木田「子持ちの母親だ」
敦「子持ちの方が此処に……? 余り想像出来ませんね…」
???「す、すみませーん!」
国木田「あぁ、依頼人の方ですか」
???「あ、はいっ」
冷夏「私、独夜冷夏と言います、娘の……隠零のことで依頼しに来ました」
太宰「まぁ、お母様もお綺麗で」
冷夏「貴方程では無いです」
国木田&敦(褒めた……)
冷夏「………隠零を、、助けてほしいんです」
敦「助ける?」
冷夏「中学に入ってから余り経たないうちに、不登校になってしまいまして……」
敦「ほぉ……?」
冷夏「小学生の時も…週に2、3回くらいしか学校に通えてなくて……」
冷夏「本題なんですが……..、隠零の能力を……異能を、、操れる様にしてほしいんです」
敦「操る?」
太宰「どんな異能なんです?」
冷夏「隠零が怯えた人物を…..敵だと思った人物を________殺してしまう異能です…」
その言葉が出てきた瞬間、その場が凍りついた。
探偵社全体が、氷で囲われた様に。
冷夏「私は今まで何ともなかったんです、、私が母親だからでしょうか……?」
冷夏「_____________夫と別れてから、あの子が可笑しいんです_____」
敦「ッッ」
夫と? 離婚したってこと?
冷夏「隠零が虐めを受けているのを、私は知っていたのにッ!! なのにッ、私は隠零を助けられなかったッッ!! 私はもう…………、隠零の母親失格です………」
太宰「落ち着いて下さい、」
涙でスカートを濡らす冷夏さんを太宰さんが助けた。
冷夏「っ、ごめん、なさい、、貴方様方達は何も悪く無いのに………」
国木田「明日、隠零さんを此処、武装探偵社に連れてきて呉れませんか?」
冷夏「……何とか説得して連れてきます、いや、必ず」
冷夏「今日はありがとうございました、明日、隠零を連れてきます」
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太宰「しかし、異能を聞いた時は驚いたねぇ」
敦「中学生なんです、よね? 敵だと思えば全員殺すって………殺戮の権化って、こう言うことなんですね…….」
乱歩「………っ…..ぅ」
すると、乱歩さんが食べる前であろう飴を落とした。
国木田「乱歩さんどうかしましたか?」
乱歩「………っ、やばい…ッ……」
乱歩「明日、冷夏さんの子が来る」
乱歩「探偵社員じゃあ____________“その子”に敵わない______ッ!」
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次の日
冷夏「_____あのぅ……、独夜ですぅー!」
敦「冷夏さん、隠零さんは?」
???「っ」
???「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いッ…………!」
敦「え?」
冷夏「……隠零、挨拶してあげて」
隠零「っ、、怖い怖い怖いッ!!!」
冷夏「隠零…..ゆっくり、大丈夫よ、お母さんが居るから」
隠零「っ、う、、」
隠零「………..どど、独夜隠零っていい、ます、、ちゅ、中1、で、す」
敦「君が隠零ちゃんか! 僕、中島敦って言うんだ、宜しくね!」
隠零「………なな、中島さん、、っ」
敦「なぁに?」
隠零「ごごごっ、御免なさい、取り乱したりなんかして、、」
敦「なぁんだ! そんなことか! 大丈夫だよ、怒ってないから、初対面だし、緊張しちゃうよね」
隠零「っ」
隠零「______貴方は、中島さんは、私を、殺したりなん、か、しないで、すか?」
敦「え? ちが_______」
隠零「っ!!! 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いッッッ!!」
すると、
太宰「敦君ッ!!!」
国木田「敦ッッ!!」
僕の目の前には、真っ黒で大きなオーブがあった。
敦「え」
僕の体は鋭く尖ったオーブによって刺された。
敦「ガッ、ハッ」
隠零「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」
与謝野「敦ッ!」
与謝野「異能力『君死給勿』ッ!!」
敦「っ、はぁっ!!」
隠零「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だッッ近寄らないでぇぇぇっ!!!」
冷夏「隠零ッ!!」
隠零「あ………..」
隠零「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!!!!」
隠零「ごめん、なさい」
隠零「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいッッ!!!!」
探偵社員(今、冷夏さんが居なければ、私/僕らは………)
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隠零side
薄暗い部屋の中。
埃かぶった机。
光の差し込まないカーテン。
そんな中、私は1人部屋に座り込んでいた。
いつからだろう。
中学に入ってから、1カ月くらいが経つ頃から、私はこの部屋にこもってばっかりだった。
部屋に出るのはトイレの時だけ。
食事はお母さんが部屋のドアに置いてくれる。
中学に入って2ヶ月。
私は5月から部屋にこもってばっかりだった。
外に出ようなんて考えたことなかった。
外に出れば、”あの人達”がいる。
それとも、家族”だった”、”あの人”かもしれない。
“外に出れば死ぬ”
私はそう認識していた。
ある日のことだった。
コンコンッ、と部屋のドアが鳴った。
冷夏「…..隠零? 起きてる? 今日、出かけようと思うんだけど……」
隠零「……!」
嫌だ、外に出たく無い。
お母さんのことは誰よりも大好きだけど、流石に無理だ。
怖い。人が、外が、世界が。
冷夏「無理にとは言わないから、でも……、隠零のためだか、ら」
お母さんの声が小さくなっても、私には聞こえた。
その瞬間、涙が溢れそうになる。
私は最低だ、お母さんは私を思って言ったと言うのに。
隠零「…..」
冷夏「隠、零」
部屋のドアを開け、お母さんを見つめた。
隠零「外、にで、る、」
冷夏「……..そっか」
太宰side
あれから、隠零ちゃんは気を失って、探偵社の医務室で眠っている。
異能が制御できないのだろうか。
あれから1時間近く経ったが、目覚める様子は全く無い。
隠零「いや、だ……..」
太宰「!」
隠零「やめ、て、くだ、さい、おねが、いしま、す………」
敦「隠零ちゃんッ」
太宰「待って敦君、」
敦「太宰さん、、でも____」
太宰「彼女は気を失っている、それに無闇に起こして異能を使われると大変なことになる。」
さっきは、私の異能で何とかなったが……、あの儘放っておいたら探偵社全滅の危機になる。
隠零「…..っ」パチッ
太宰「!」
敦「起きたんだ! よかったぁ……」
敦君は安堵の息を漏らす。
隠零「……..ど….して」
太宰「ん?」
隠零「ど、うして、私を殺、さな、いんで、すか?」
隠零「私、は、貴方達、を傷つ、けた、処分対象じゃ、ないん、で、すか?」
敦「殺したりなんてしないよ」
谷崎「君が悪い……ってわけじゃないと思うし、其れに、探偵社には瀕死は無傷だから」
谷崎君がそう云って、後ろから与謝野さんが出てくる。
与謝野「谷崎ィ、あンた怪我してたよねぇ?」
谷崎「あっ…………イエソンナコトハナi」
与謝野「ちょっと此方に来てみな、治療してやるよ」
谷崎「ひぇぇぇええっ! ちょ、助けて敦くn」
敦「…………….御愁傷様です、谷崎さん」
谷崎「敦くぅぅぅぅぅうううううううん!!!!!!!??????」
_______と、後ろで2人が会話をしているが気にしなかったことにしよう(((太宰さん?! by谷崎
隠零「……..」
隠零ちゃんは少し驚いた様な顔をしている。
隠零「中島、さん、あの、」
中島「どうしたの?」
隠零「殺、そうと、してごめ……なさ、ぃ」
中島「大丈夫だよ、安心して、君の異能が操れる様に頑張ろうね!」
隠零「!」
隠零「ありがと、ござ……ます」
コメント
4件
頑張れ隠零ちゃん‼︎
好きぃ!