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こんにちは。( ≧∇≦)ノです。今回は🐷🍌です。


画像

⚠️年齢操作⚠️

⚠️虐待、暴力、流血表現⚠️


ーーーーーーーーーーーーーー

🍌視点


♦️「94点!?何よこの点数!!なんで100点じゃないの!?」



あ….また怒らせちゃったッ。早く謝らないとッ。


🍌「ごめッ..さなぃッ…!」

♦️「声小さい!!ってか、謝れば済むと思ってんの!!?」


うまく声が出せない。手足が震える。


物が好き放題に散らかった、薄暗い部屋。その部屋中にに響く怒鳴り声。頬を伝う水。痣や切り傷だらけの体。


いつもの事なのにッ、ちゃんと謝らなきゃいけないって分かってるのに..!


♦️「何とか言いなさいよ!!」

🍌「ごめん’’な’’さい’’!」


精一杯声を張って、声が枯れても、喉が痛んでも謝らなければならない。


♦️「何度も同じこと言わせないで!!」

♦️「手間かけさせやがってこのッ..クソガキが!!」

🍌「い’’ッ」

♦️「黙れ!」


殴られても抵抗してはいけない。余計に酷くなる。

拳で殴られようがカッターで切られようが、これ以上お母さんの気に障ることをするのは、絶対に許されない。


♦️「いっつもいっつも!邪魔なんだよ!!」


🍌「い’’ッつ..すみ’’ません’’」


カッターで切られたところから血が滲んできた。見慣れ過ぎて、もうなんとも思わない。



♦️「もういい!向こう行け!」

🍌「はぃ’’ッ…」

♦️「あと、7時までに夕飯作っときなさい!」

🍌「分かり’’…ま’’した….。」


階段を登り、一番奥の物置のような部屋に戻る。

救急箱なんて無いから、自然に治るのを待つだけ。でも治る前に怪我が増えるから、いつも俺は体中に傷がある。



俺は一度も、この家から出たことがない。学校はデジタル制だから外に出なくても勉強出来る。

というか、カーテンで締め切られているので、そもそも外を見たことすらない。

でもきっと、外に居る人もお母さんみたいな人ばっかりなんだろうなあ。

この世に優しさや愛なんて無い、と最初から諦めているけど…


やっぱり


少しでいいから愛されたかったな、っていう気持ちが心の奥に、確かに存在している。



正直もうこの生活に限界。

お父さんは、顔は覚えてないけど、お母さんみたいな性格だったのは分かる。今どこに居るんだろう。

まあどうでもいいけど。

でも、外の世界がどんな景色なのか見たい、という好奇心と、1人くらい俺のことを認めてくれる人が居るだろうというほんの少しの希望はある。

さっき優しさと愛なんて無いって言ったけど、人間には諦め切れないこともある、ってことにしておこう。



ーーーーーーーーーーーーーー


♦️「っ、不味い!!」

♦️「あんたさ、料理もまともに出来ないわけ!?」

🍌「ッ!ごめ’’ッんな’’さい!」

♦️「ほんっとに使えない!」


大丈夫、いつものことだから…

少し我慢すれば、すぐに終わるよ。

捨てられたご飯を見つめながら、こうなったときの対処法を思い出す。

大きな声でごめんなさいって言って、とりあえず土下座して大人しく殴られれば許して貰える…はず。


♦️「あんたなんて産まなきゃよかった!」

🍌「ごめん’’なさい’’!!」


相変わらず掠れた声だけど、きっとこれで…..


♦️「土下座すればいいと思ってんの?」

♦️「あ’’ームカつく!」


えッ….これじゃダメ…..?


じゃあどうすれば…..

どうすれば許して貰えるの?


♦️「あんたなんかっ!!死ね!!」


近くにあった椅子が大きく振り上げられる。

お母さんの瞳は殺意満ちていて、しっかり俺を捉えている。


あ、これ死ぬかも….



そのまま動けずにいると、まっすぐ振り下ろされた椅子は俺の頭に直撃した。

ゴッ、と鈍い音が鳴り、視界が歪み出し紅く染まってゆく。


頭に手をやると、ドロッとした生暖かいナニカがべっとりと手に付着した。

痛みがじわじわと広がって行き、椅子が当たった部分は熱を持っている。

今まで感じたことのない痛みと、死に対する恐怖、どうしていいか分からない不安に襲われ、暫く動けなかった。


♦️「チッ」

♦️「もういい!!ここから出てけ!もう戻って来るな!」


と言われたが、とても動ける状態ではなかった。

だが、


🍌「は…い..」


そう答える他なかった。


♦️「このことは他の人に言うなよ。」


🍌「分か…りまし..た。」


喋るのでもう限界だが、早く行かないと今度こそ殺される。

頭がふらふらとして、動こうとしない己の体を叱咤して無理矢理立ち上がる。


もう少し…..もう少しで外だ…..


家の中より安全であることを願って、なるべく早く外に出た。


きぃぃ、と甲高い声で鳴く扉の向こうは、


驚く程、眩しかった。

俺は今、この瞬間、初めて『夕焼け』を目にした。橙色に染まる空、早くも輝き始める一番星、


沈みかけてもなお、全てを照らす太陽


初めての外に興奮し過ぎて、頭の大怪我も歪む視界も無視して走り出していた。

早くお母さんから離れたいっていうのもあったんだろうけど。

まぁ、とにかく走った。


だがやはり、人の体には限界がある。少し走っただけですぐに倒れ込んでしまった。


そしてその時、初めて外の人を見た。


🐷「大丈夫か!?」


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ここまで読んで頂きありがとうございました。続きます。お楽しみに!


( ≧∇≦)ノでした。

🍌中心のドズル社短編集

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コメント

12

ユーザー

フォロー失礼します 続きが楽しみです

ユーザー

フォローさせてもらいました! 続き楽しみです ゆっくりでいいので 頑張ってください!!

ユーザー

フォローさせていただきますm(*_ _)m続き楽しみです!頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧

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